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【歯科にて】

先日、次男がかかりつけの歯科にて抜歯しました。
左下の第1臼歯。ひどい虫歯で、たしかすでに神経を抜いていたはず。その歯の両脇が欠けてしまい、先の定期検診で診てもらったとき、この歯は乳歯なので、これ以上虫歯が進んだら抜くしかありません、と言われていたのです。それがこの前、詰め物がついに取れて、さらに奥側の半分が割れて取れてしまいました。手前側と根っこが残っています。そしてその次の日には、歯茎が腫れて痛みも生じていました。数日で痛みと腫れは引きましたが。

すぐに受診するか迷ったのですが、その数日後に定期検診があるので様子を見ることにしました。その検診で、歯科医に「少し炎症があるので、抜いた方が良いと思います(shouldを使っていました)」と言われて、抜くことになりました。抜歯するかどうかに当たって、先生は最終的に「もし、息子さんが抜く気持ちになれば、私たちは処置します」と言われました。なるほど、shouldを使うほどの状態でも、患者に処置をするかどうかを決める権利があるのか、しかも子どもであっても、と感心した次第です。

診察台に上がると、まずは麻酔です。最初クリームを歯茎に塗られて、それから麻酔の注射を打たれました。それが痛いらしく、次男がうめいています。先生に言われたのか、手を背中の裏に差し込んでいます。看護師さんに「手を押さえてあげてください」と言われて、始めてその様子に気付き、改めて手をにぎってあげました。

麻酔が終わってしばらく待つのかと思ったら、数分して処置開始。
歯科用のペンチを出して、歯をぐらぐらやっています。先生が「痛みは無いけど、プレッシャーは感じるけど、痛みはないからね」と言われて次男、納得の様子。ちょっと難しいらしく、一回では抜けません。ペンチを変えたり、マイナスドライバーみたいな器具を使ったりして、抜けました。次男に尋ねたら、痛くなかったよと。

この後についての説明がありました。
・麻酔が切れる前に痛み止めを飲むように。
・今日は歯磨きをしない。明日から塩水でうがいする。
・今日は、熱いもの冷たいものを食べない。
・麻酔が切れるまでは、固いものを食べないように。また、唇をかまないように気をつけて。
・血が止まるまでは、指をくわえたりしないように。
など。

これだけ大きな処置をしたから、後日様子を見るのかと思いきや、何も無ければ次は3ヶ月後の検診で、と言われました。本当に余分な診察は省くのですね。

血が止まらなかったら、このガーゼを濡らして当該箇所に挟んで、歯でかんでください、とガーゼと綿を袋に入れて渡されました。日本ではこういうグッズを持たされたことがなかったので、ちょっと面食らいました。

歯は保存しますか?と聞かれたので、出来れば持って帰りたいですと伝えると、洗って袋に入れてくれました。先生が横から看護師さんに、「落とさないように気をつけて」と注意しているのが、ちょっとツボにはまりました。聞いてくれなかったら、こちらから持ち帰って良いですかと訊こうと思っていたので、助かりました。

後からよく考えたら、第1臼歯だと、あと3年ぐらいは生えてこなさそうです。その間、歯抜けになっちゃうのですね。抜く決断をしてよかったのか?日本だったらどうしたかな?割れちゃっていたから、だいぶ大変だったかもしれません。もう何を考えても後の祭りですが、このまま、永久歯が無事に生えてくることを祈るばかりです。

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