【通知表】
息子たちが学期末の通知表を持ち帰ってきました。この学校では、"Progress update"というそうです。
日本と全然形式が違う成績の付け方に面食らいながらも、じっくりと眺めてみます。
まず、評価される科目が限られています。
Reading (読解)
Writing(作文)
Maths(算数)
の三項目のみ。
そして評価の仕方は、目標としている基準に対してどの辺りにいるかを示します。
WT=Working towards meeting the expected standards (目標基準に向かって学んでいる)
EXS=On track to meet the expected standards(目標基準に達している)
GDS=On track to exceed the expected standards(目標基準を超えている)
表現がとてもシンプルです。これらは、Current attainmentという項目欄に記載されています。
その表現から受け取る感情がどれほどか、私にはまだわからないのですが、AやBやC、あるいは1〜5の数字で評価されるより、何かずっと客観的に、そして絶対評価として冷静に受け止められるのではないか、と思った次第です。
そして、この項目欄よりも大きく場所をさかれているのが、Next stepとEnd of term reviewです。何が基準に達して何が基準に達していないかが示され、さらに、次の学期に学習すべき内容が記載されています。子どもたちは何を目標に学ぶべきかがわかりやすくなっています。
日本では、子どもたちの捉え方ですら、「算数がAだった」とか「図工はBだった」とか、抽象的な表現になってしまい、いったいそれによって、自分はこれから何をすべきかを受け取れない気がします。そして、逆に、その事実だけが深く記憶に刻まれ、時には優越感に、時には劣等感に直接つながってしまう、そんな気がします。
小学校では達成度の把握が必要な科目だけの評価にとどめ、しかも、次なる目標が示されてる通知表に、なるほど、こういう方法もあるかと、納得させられました。
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