罠にかかった僕を一番心配して助けに来てくれる動物さんは誰か
あぁぁぁぁっ!!
あぁぁぁぁっ!!!!
ハァハァ…こ、こんにちは…い、今村しゃもじですっ!っつ!!
うっかり罠にかかってしまいました!一人では外せそうにありません!
誰かっ!誰か助けてください!!
???「大丈夫かー!!!」
僕「!?…あぁ!」
僕「動物さん達ぃ~!」
僕「牛さん!」
牛さん「大丈夫かぁ~!助けに来たぞ~!」
僕「ありがとう!
僕「豚さん!」
豚さん「すぐ助けてやるからな!」
僕「ありがとう!」
僕「ワニさん!」
ワニさん「俺だけ縮尺おかしくない?」
僕「仕様です!」
僕「みんな!もう僕の指はちぎれそうだよ!早く助けてくれぇ!!」
牛さん「よし!今行くぞ!僕に任せて!」
豚さん「いや、僕が助けに行くよ!皆は待ってて!」
ワニさん「いやいや、俺がさっそうと駆けつけて助けてやるよ!お前らは見てろ!」
動物さん達「いやいや僕が!いや俺が!僕だって!」
ワーワーワーワー!!!
僕「大変だ!誰が僕を助けるかで動物さん達が揉めだしちゃったぞ!」
僕「こんなときは…よーし!あれを使おう!」
僕「動物さん達!あれを見てごらん!」
動物さん達「!?」
僕「人命救助すべり台!」
動物さん達「人命救助すべり台!?」
僕「今からみんなには、一匹一匹順番に、僕目指してすべり台からすべり落ちてもらいます」
僕「その結果、一番飛距離が出た動物さん、つまり一番一刻も早く僕のもとに駆け付けたいと思った動物さんが優勝です!」
僕「それでは初めて行きましょう!」
動物さん達「おぉー!」
エントリナンバー01 牛
牛さん「今行くぞー!」
僕「それではどうぞ!」
僕「それでは牛さんの記録です」
僕「牛さんの記録 9cm!」
牛さん「う~ん、角が引っかかってしまったか…」
エントリナンバー02 豚
豚さん「必ず助ける!」
僕「それではどうぞ!」
僕「それでは豚さんの記録です」
僕「豚さんの記録 12cm!」
豚さん「やれることはやった!」
エントリナンバー03 ワニ
ワニさん「俺に任せとけ!」
僕「それではどうぞ!」
僕「それではワニさんの記録です」
僕「ワニさんの記録 8センチ!」
ワニさん「くそっ!尻尾が邪魔をした!」
僕「…と、いうことで、一番僕を助けたいと思っている心優しき動物さんは、豚さんに決定しました!!!」
豚さん「やったー!!!」
僕「逆に一番飛距離の出なかったワニさんは、僕のことなんてこれっぽっちも助けようと思っていなかったくそ野郎ってことになります!このゴミ!冷血漢!!動物界の汚点!!!」
あああああああぁ!!!ごめんごめんごめん!!!
僕「罠の解除に時間がかかってしまったうえ、ワニさんの追撃もあって漫画みたいな指になってしまいましたが、何とか無事です」
豚さん「本当によかったね」
僕「豚さん、お礼にご飯でもおごらせてよ!」
豚さん「お、いいのかい?じゃあご馳走になろうかな!」