弥陀に救われたら何がハッキリするのか

今日のお話は
「弥陀に救われたら何がハッキリするのか」
https://youtu.be/Y3aaNAZIbqs
です。

親鸞聖人の90年の教えを浄土真宗といいます。
親鸞聖人が御臨末に

「我が歳極まりて安養浄土に還帰す」

と仰言っておられます。

親鸞聖人は、
「いよいよ臨終が近づいた、親鸞は極楽浄土に帰るぞ」
といわれています。

「安養(あんにょう)」とは「安養仏」のことで、
「阿弥陀仏」のことです。
「阿弥陀仏」とは、お釈迦様が紹介して下された仏さまです。

親鸞聖人は阿弥陀仏の極楽浄土にゆくことがハッキリとして
おられました。

「生あるものは必ず死に帰する」といわれます。
日頃は忘れていますが、すべての人はそうです。

地震がこわい、コロナがこわい
というのは、死ぬのが怖いからです。
みんな死にたくないから、
地震、コロナの対策をたてます。
お腹すいたら、食べます。
仕事します。
環境も問題にされるのは、死にたくないからです。

「死にたくない、死にたくない」と生きているのですが、
なぜ苦しくても生きていかねばならないのでしょうか。

生まれたら死なねばならない、これほどの一大事は
ありません。これを後生の一大事といいます。

私たちが生まれてきたのは、
「後生の一大事」の解決をするためです。
「阿弥陀仏の本願」によって、
「後生の一大事」の解決をして
「絶対の幸福」になることができます。
これを「信心決定」(しんじんけつじょう)といいます。


長生きできるのは有難いが、心から安心満足できないのは、
死んだらどうなるかハッキリしないからです。

未来が暗いと、現在から暗くなります。
未来が明るいと、現在から明るくなります。

私たちにとって、未来は大事です。
100%確実な私たちの未来は、後生です。

地震がない国はありますが、
後生のない人はありません。

未来が明るいか、暗いかが、私たちにとって
大問題です。

阿弥陀仏の本願に救われて、
後生の一大事の解決をし、
絶対の幸福になって、信心決定(しんじんけつじょう)
してハッキリすることがあります。

それが「往生」(おうじょう)です。
「往生」とは、極楽浄土へ往って、仏に生まれることです。

世間では「往生」ときくと、
「困った」とか「死んだ」ことを「往生」という人が
ありますが、これは間違いです。

「極楽へ往って仏に生まれる」のは、死んでからですが、
ハッキリするのは、現在、生きているときです。
これを「往生一定」(おうじょう いちじょう)といいます。

現在、信心決定している人だけが、死んで極楽浄土に往生できます。
まだ、信心決定していない人は、死んで極楽浄土へはゆけません。

蓮如上人は御遺言に
「あわれあわれ存命のうちに、みなみな
 信心決定あれかしと朝夕おもいはんべり」

現在、信心決定しなければ、死んで極楽浄土へ
ゆくことはできないから、みなみな生きているときに
信心決定してもらいたい。

親鸞聖人は
「聞思して遅慮することなかれ」
と仰言って急ぎなさいよといわれています。

あるときは極楽へいけそうに思い、
あるときは、極楽へいけそうもない、と思う。
そんな人は、往生一定とハッキリしていない。

死にざまや死骸のありさまと往生は
何の関係もありません。

https://youtu.be/Y3aaNAZIbqs


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【自己紹介】
今村光一@やさしい歎異抄講座
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昭和44年 兵庫県芦屋市出身。
平成 4年 大阪大学工学部機械工学科卒業。
平成 6年 仏教講師養成課程卒業。
以後各地にて講演活動。はじめての人もよくわかる、「なぜ生きる」とは、「歎異抄」の言葉とは、どんなことか発信してゆきたいです。

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【歎異抄の紹介】

親鸞聖人
約800年前、京都にお生まれになられ、
90才でお亡くなりになられた。

親鸞聖人は浄土真宗を開かれた方
日本人のほとんどは仏教徒
仏教徒の中で一番多いのが浄土真宗

歎異抄
親鸞聖人の高弟・唯円によってかかれたといわれる

親鸞聖人がお亡くなりになった後、親鸞聖人が
教えられたことと異なることを言いふらすものが
表れ、その誤りを嘆き正そうとしたもの。


日本の三大古文
「方丈記」(鴨長明)
「歎異抄」
「徒然草」(吉田兼好)
ほぼ60年間隔で成立

岩波文庫で「歎異抄」120万部以上
歎異抄に感銘を受けた人も多い。

西田幾多郎
「一切の書物を焼失しても『歎異抄』が残れば我慢できる」

三木清
「万巻の書の中から、たった一冊を選ぶとしたら
『歎異抄』をとる」

司馬遼太郎
「無人島に一冊の本を持っていくとしたら
『歎異抄』だ」



歎異抄について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
歎異抄.jp
https://xn--6quo9qmwi.jp/



【おすすめ】
仏教に学ぶ幸福論 by 菊谷隆太
(動画)https://www.youtube.com/channel/UC2L2dBbBWuexPgOE4IdGu2g

釈迦がただ一つ説かれたこと
https://www.youtube.com/watch?v=vzD7vQ0ajug&t=18s

釈迦と弥陀の違い
https://www.youtube.com/watch?v=jK7JAz-AmwY&t=828s


【ハイデッガーの老後の日記】
マルティン・ハイデッガー(1889-1976)
20世紀最高の哲学者の一人。

〔ハイデッガーの老後の日記〕
 今日、英訳を通じてはじめて東洋の聖者親鸞の「歎異抄」を読んだ。
「弥陀の五劫思惟の願を案ずるにひとえに親鸞一人がためなりけり」
(歎異抄後序)
とは、何と透徹した態度だろう。
 もし10年前にこんな素晴らしい聖者が東洋にあったこと知ったら、
自分はギリシャ・ラテン語の勉強もしなかった。日本語を学び、聖者の
話を聞いて、世界中にひろめることを生きがいにしたであろう。遅かった。
 自分の側には日本の哲学者、思想家だという人が30名近くも留学して
弟子になった。
 ほかのことではない。思想・哲学の問題を随分話し合ってきたが、
それらの接触を通じて、日本にこんな素晴らしい思想があろうなどと
いう匂いすらなかった。
 日本の人達は何をしているのだろう。
 日本は戦いに敗けて、今後は文化国家として、世界文化に貢献すると
いっているが、私をしていわしむれば、立派な建物も美術品もいらない。
なんにもいらないから聖人のみ教えの匂いのある人間になってほしい。
 商売、観光、政治家であっても日本人に触れたら何かそこに深い教え
があるという匂いのある人間になってほしい。
 そしたら世界中の人々が、この教えの存在を知り、フランス人は
フランス語を、デンマーク人はデンマーク語を通じて、それぞれ、この
聖者のみ教えをわがものとするであろう。
 そのとき世界の平和の問題に対する見通しがはじめてつく。
21世紀文明の基礎が置かれる。
               (中外日報:昭和38年8月6日)
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