【旅日記】日本一大きな朝市、館鼻岸壁朝市で食べ歩き(青森県/本八戸・陸奥湊)
全長800m、日本で最大規模の朝市が八戸・陸奥湊にある。「館鼻岸壁朝市」だ。
年がら年中開催しているわけではなく、冬期はお休みとなり、例年、3月中旬〜12月頃まで毎週日曜日のみ開かれる。
八戸旅の1日目、久慈から今日泊まる予定のホテルがある本八戸まで戻ってきた。本八戸からホテルのある市街地まで割と距離がある(1km あり、15分くらい歩く)
本八戸駅を降りてホテルのある方角へ歩いていくと、何やら謎の吹き出しが街のあちこちに描いてあることに気がついた。八戸の雑学が散りばめられており、色んな吹き出しを見つけながらカメラで取って歩いた。八戸についてちょっぴり詳しくなれた。
本八戸周辺は、戦時中に空襲をあまり受けなかったことで、古い建物が現存しているらしい。確かに、街を歩いていると所々で古い建物が目に付く。また、飲み屋街や小さな商店街が生き残っており、どことなく昭和の香りも感じされてくれる。
と思えば、近代的な建物の八戸市美術館や八戸ブックセンターのようなオシャレなスポットも存在する。街中アートマップなるものも配布されており、街中でちょっとしたアートに出会うこともできる。歩くたびに新しい発見のある街だった。
翌朝、かなり早起きして5:40発の「館鼻岸壁朝市朝市号」の電車に乗った。周りには同じく朝市目当てと思われるお客さんがちらほらいた。朝はやくだからか、10人もいない感じだった。
陸奥湊駅についてからは、行き慣れた人たちの後を追って朝市の会場までテクテク歩いていった。途中、高台を経由して町並みを一望できた。なんでもない眺めかもしれないが、早朝で清々しい気分だった。
朝市に着くと、すでに多くのお客さんで賑わっていた。来る前は海鮮系の食べ物ばかりが並んでいるのかと思ったが、そんなことはなかった。地元の店がすべて集結しているのではないかと思うほど、本当にいろいろな物が売っていた。
食べ物では、地元のパン屋さんのパン、その場で揚げたコロッケやメンチカツ、地元のソールフード、せんべい汁やすいとんなどの汁物、地元の野菜、そば・うどん、ラーメン、焼き鳥、カレー、中には焼窯を持ってきてピザまで売っていた。もちろん、牡蠣などの海産物も売っていた。食べ物以外には、衣類や個人制作した民芸品なども売っていた。
店を見て回っていると、地元のアイドルらしき集団がそれぞれの店で元気いっぱいに挨拶回りをしていた。どうやら、朝市で握手会もしくはライブでもするらしい。のぼりには「日本一朝早く会えるアイドル」と書いてあった。朝市だからね。
まずはコロッケを2つ購入し、食べ歩きながら他の店を見て回った。その日は寒かったので、汁物を売っている店ではすいとんを買って食べた。正直、早く来すぎた。大体、1時間〜1時間半くらいで見て回れるので、はりきって早く来ても早く帰るはめになるだけだ。
とはいえ、別の場所に観光に行けるかといえば、朝早すぎてどこもやっていないという始末。いったん、本八戸まで帰り、近くのスターバックスでコーヒーを飲みながら作戦を練ることにした。
次の目的地は「八食センター」にした。電車の本数が少ないこともあり、距離(3.5km)はあるが歩きで向かうことにした。途中、川を渡ったり、面白い建物を見つけたりと八戸の雰囲気を味わいながら歩いた。50分弱歩いたところで、八食センターらしき、建物が見えてきた。
中に入ってみると、まさしく地元の魚市場という雰囲気。市場では、何か買いたいものがあるわけでもなく、ぶらぶら見て回っただけだった。その後、お昼はここで食べていくことにした。食べた結果から言うと、陸奥湊の店「みなと食堂」で食事することをオススメする。やはり、海鮮ものは漁港の近くで食べるに限る。
八食センターから八戸駅までバスが出ているのだが、新幹線までの時間があったので歩くことにした。途中、Google Map がオススメしてきた道が明らかに舗装されてない田舎道だったのだが、歩いてみることにした。
横には電車が通っているが、なんとも言えないのどかな風景。カントリーロードの歌詞が何故か思い出された。「カントリーロード〜、この道ずっとゆけば、あの街(八戸駅)に続いてる 気がする〜」
駅前には「おんであんせ ユートリーおみやげショップ」があり、お土産を見て回ったりした。そこのショップではなく、伝統工芸の織物を売っている店があり、そこで八戸の織物で作られたバッグが気になった。鮮やかなスカイブルーの色をしており、思わず目に止まった。値段も安くないので、どうしようかと悩んだ末、買わないことにした。
JR東日本の「どこかにビューン」がなければ、八戸に行こうとも思わなかったので、とても良い機会になった。今回は、種差海岸に行かなかったので、また今度機会があったら来ようと思う。
旅日記#4(2024/03/17)