やさしい日本語のはなし
災害時にしばしば見られる「やさしい日本語」のニュース、ご覧になったことはありますか?例えば、本日7日はNHKニュースのTwitterアカウントでこのようなツイートがされていました。
これを見てどう感じたでしょうか。リプ欄を見ていると、英語のほうがいい、外国人を舐めている、幼稚園児みたい、という声が散見されます。やはり「やさしい日本語」の存在はあまり定着していないのでしょうか。
「やさしい日本語」は阪神淡路大震災の際、外国人の方々が適切な情報を手に入れられず、困難を抱えたことを教訓にして、広まったものだそうです。日本語母語話者からすると、幼稚園児向けのような言葉、と思われてしまいがちですが、実はしっかり考えられています。まず、ですます体に統一されている事がポイントです。日本語を初めて学ぶ時、たいていの場合最初はですます体から習います。実際に幼稚園児に話しかけるような言葉を、簡単な日本語だと誤認しがちですが、実は初級話者には難しいこともあるのです。シンプルな構文もポイントだと思います。語彙にも気を遣っている事と思いますが、構文にはかなり気配りをしているのではないでしょうか。わかりやすい、日本語上級話者でなくとも理解できるような構文を用いています。(ただ画像に挙げたツイートの注意喚起は、少し難しい語彙や表現が使われていると思います。中級レベルでしょうか?)(すまんわからん)(おい)
日本に来ている外国人は、英語圏の方々とは限りませんし、英語なら誰でも分かる訳ではありません。私たち日本人も、中学生から英語を習い始めますが、それで英語をマスターした人達はどれだけいるでしょうか。外国人の方々がどの言語をどれだけできるのか、それは私達と同様に個人差があります。
例えば自分がどこかの国の言語の初級話者として、その国を訪れていたとしましょう。そこで災害に遭ったとして、やさしい表現を使用したニュースが流れていたら、なんとありがたいことだろう、と思います。もちろん、日本語でのニュースがあると一番助かりますが、複数の言語でニュースが翻訳されたとして、日本語がそこに含まれるかどうかはわかりません。私は英語が得意ではないので、ネイティブ級の英語で翻訳されていても、読み取れないと思います。日本にいる外国人も同じです。
「やさしい日本語」もいいですが、「やさしい英語」での対応もあるとより親切かもしれませんね。日本語はほとんどわからないが、英語なら少し…という人には助けになるかもしれません。(既にあるかもしれないですね)
今日はこんなところで。
ではでは。
日本語教育初心者のまきの
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