死は怖いものなのか
こんなタイトルで言うのは申し訳ないですが、4/25、26の2日間行われました配信ライブHOME6.9、1日目出演させていただきました。長いことHOMEに出演することは憧れでした。この度のお誘いは本当に本当に嬉しかったです。残念ながら無観客ライブという形にはなってしまいましたが(大変ご苦労されたこととお察しします)、音楽に囲まれて幸せな時間でした。自分の力のなさを感じるライブでもあり、もっとこうなりたいと思わされるライブでもありました。色々と落ち着くまでの間、成長するために力をつけていきたいと思います。コロナ収束まで、頑張っていきましょう。
前向きになれた一方で、この先どうしようという漠然とした不安にも襲われています。感情がぐちゃぐちゃです。音楽的な意味では、これをやろう、こういう準備をしていこうという指針が立てられたのですが、人生全般的には全くもってダメです。私は教える仕事をしていますし、さらに資格を得るために学校にも通っています。(大学は無事卒業しましたよ。)それでもなお、この先の事を考えると不安で仕方ないのです。教える仕事をしていると言いましたが、コロナの影響でここしばらくは仕事がありません。来月からオンラインで授業が入ることにはなっていますが、それすらどうなるかわかりません。単純に、収入をどうするのか、という不安が大きいです。教える、という事自体にも不安があります。まだまだ半人前で、少しずつ教えるための勉強を重ねてきましたが、間がこうも空いてしまうと、どう教えたらいいのか、どう接したらいいのかも分からなくなってきて、参ってます。自分にはできない…という気持ちがどんどん芽生えてきています。もとより、頭の出来の良い方ではないので、人に何かを教えるなどおこがましいのですが…。とにかく不安であり、怖いです。もはや人が怖い。例えばこれ以外の仕事を選ぶとしても、自分には何ができるのだろうか?と思ってしまうこともあります。何もできないのではないか…自分には何もないのではないか…。不安に打ち勝つためには行動すること、と思っていますが、言い訳だらけで動けずにいるろくでなしです。
このまま何もできないまま、何もしないまま死んでいくのでしょうか。このままなら、それが事実です。さて、私はどのようにいつ死ぬのでしょうか。痛いのか、苦しいのか、考えると止まりません。自分はいくつか恐怖症というものを抱えているのですが、死恐怖症もそのひとつです。今のところそこまで重度ではありませんが、いつどうなるかは分かりません。不安障害、パニック障害もあるので、全ての要素が絡み合って重症化していく可能性も十分にあります。パニックの発作が起きた時、毎度自分はこのまま死ぬのではないかと思います。でも身体的に、何も異常はないと言われます。こんなに苦しいのに何も異常がないのか…ではこの苦しみはどこからくるものなのか…と考え出すと、余計にそうなのですが、自分はいつどんな場面でこうなってもおかしくないのだと思ってしまって、怖くなります。できないこと、行けない場所がどんどん増えていきます。どんどん今後もその範囲は広がっていくのかと思うと、またそれも不安です。まだ、1人で行動できますし、乗り物にも乗れますが、そのうちそれもできなくなるかもしれません。何でこんなに面倒な人間になってしまったのでしょう。克服できる術はないのでしょうか。わかりません。家族にも理解されません。
いつか本当に何かの病気にかかって死ぬのではないか。可能性は十分にあるので、油断できません。気をつけていてもそうなるかもしれません。自分の父は何度も大病を患っています。治療に苦しむ姿を見てきました。これもまた、自分の不安を助長しているのかもしれません。病にかかる父の姿を見ても、自分のことばかり考えている…そんな心にも嫌気が差します。
親族の死もまた、自分の中に不安を少しずつ積み重ねていく要因だったのかもしれません。私は親戚が多いこともあって、小さい頃から誰かしらの死に向き合う機会が多くありました。最近でもそうです。誰かしらがいなくなってしまう。死んだらどこにいくんだろう、死ぬ時は苦しかっただろうか、いつもそんなことばかり考えてしまいます。死んだ後、自分の心は、心だと思っている「これ」はどこに消えてしまうのか…。死にたくない。でもいつか死んでしまうことは間違いない。
死への不安や恐怖はなかなか言語化できるものではありません。暇だからそんなしょうもないことを考えてしまうに違いない、と言われる事もあります。本当にそうなんでしょうか。友人に勧められて『天使の囀り』という小説を読んだ時、死恐怖症というものがあることを知りました。主人公の恋人が死恐怖症なのです。未読で、怖いものが苦手でなければ、是非読んでみて欲しいと思います。私達には大なり小なり、恐怖を感じる何かがあるのだと思います。それがひっくり返った時、恐怖ではなく強い興味になる…。
タイトルといい、不穏な空気を漂わせるような内容になってしまった……『天使の囀り』も正直読んでて気分のいい話ではないので、ご注意ください……ちょうど映画の『ミスト』も観てしまって、最高にモヤモヤした気持ちなのであります……。お許しを…。
ではでは。
まきの
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