出版のお知らせ・-18に込めた思い。
皆様こんにちは。植松謙太郎でございます。
今回は私自身初の著書である「-18」の出版についてお知らせさせていただきたく思います。
私は今回、アメージング出版より-18を出版いたします。
元は卒業制作でありました本作に加筆修正を行い、発行したものになります。
内容としては、誠成公倫会の宗教3世であった私の信仰の疑問について、誠成公倫会で18年間お世話になりました「先生」と呼ばれる人物に直接話を聞きに行き、自分の中の宗教の価値観と脱会までの過程を記録するルポルタージュになっております。
また、信者の方々にも取材を行っており、著者自身の信仰の距離を他者を通じて測り直す様子も記録しています。
私の自信作です。是非お手に取ってお読みいただけると幸いです。
さて、ここからは私がこの本、-18という作品群に込めた思いを語りたいと思います。
実はこの本は、もととなった文章とともにもう1つ関連する創作物がございます。それが、2024年3月に開催した私の個展で発表した同名作品「-18」です。こちらはサウンドインスタレーションになっており、宗教2世の経験や感情の動きを体験できるものになっています。
私はこの作品群に対して「尊厳性の回復」というテーマのもとに制作しています。幼少期より宗教の教えを叩き込まれ、自己認識の世界と唯物論的世界との調和が崩れている2世たちの、信教の自由が侵害された尊厳を再回復させることが目的なのです。
私は-18に対して、単なる文芸作品というよりも、アートの一環としての位置づけを自分の中で持っています。アートの定義は様々ありますが、私の中での定義は先ほども申し上げた「尊厳性の回復」です。
ここで私が尊敬するアーティストの布施琳太郎さんの言葉を引用したいと思います。
私は歴史をつくろうと思います。-18という作品を通して、これ以上宗教2世が苦しまないように、また今苦しんでいる宗教2世が脱会する際、どういうプロセスを踏めばいいのか、ひいては今属している集団を抜ける際、どのような手段・手法を用いてその決断をすべきなのか。その過程をここに記したいと考えています。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
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