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明日終わる日記0425 ブラッディマリーの赤
憧れていた人の夢を見ていた。
これは夢だと気づいていながらも、ここから醒めたくないと思って、
現実の世界から聞こえるテレビの音や車の音、人の気配を無視していた。
陽が沈んで目を開けた。
ずっとテレビはついていなかったし、人もいなかったようだ。
車の音が聞こえるような場所でもない。
あの騒がしさはなんだったのか
夢を見る夢というのをよく見る。
夢の中で見る夢は、明晰夢であることが多いのだけれど、この現象に名前は付いているのだろうか。
私以外の私がいるような気持ちになる。
私は私以外の私に、自分の心を預けてしまっている。
夢から醒めたくないと思ったのは、確実に私であるし
夢の中の私も醒めたくないと願っていたんだけれど。
自分から離れていく「何か」の存在を感じるし、
「何か」から離れていく自分の感覚も伝わる。
行き来しているような感覚とはまた違うかもしれない。
どちらも自分でいて、自分でない。
そもそも正直よく分からない。
これについては、また違う形で表現したいのよ。いつになるかわかりませんけど。
とりあえず健康になるよ
ただ、
今も赤色を見ると、会ったこともないはずの、私の存在なんて知らないはずの、憧れていたあの人のことを感じてしまうといつも思う。
色に意味を見出すことってよくされるけれど、
彼らにとってその色全てが彼を示すものになるっていうのは、
簡単でもありながら、辛いことでもあるんじゃないかなと思った。
赤色という色の存在以上に、確実にそこにいて、もっともっと複雑で唯一無二の存在だったはずだからね
赤は彼の色だけれど、彼のすべてが赤色で表せるわけではない。
そもそも一人の人間のことすべてを、誰かが表すなんて不可能だ。
理解しようとしても、到底想像上のフィクションのようになってしまうのが辛い。
ブラッディーマリーなんてお酒は飲んだことないけれど、
なんとなく、今日はこのお酒の名前を書きたくなったぜ
君がいればなあ
って私なんかが思うんだから
近くにいた彼が愛した人たちは
もっともっと
君がいればなあって思っているんだろうね
寝起きで混乱しているの、私は。
夢日記とでも思ってくれ。
もう一度眠り、またフィクション上の君と私に会いに行こうかな