本日でリリースから1周年。SaaSの家計簿『マネーフォワード IT管理クラウド』の歩みを代表が振り返ってみた
『マネーフォワード IT管理クラウド』は11月11日で1周年を迎えました。
振り返ると一番に思い浮かぶのは、感謝の気持ちです。リリース直後から、まだ機能が足りないにも関わらず期待をこめて利用を開始していただいたカスタマーの皆様。
連携開発にご協力いただいたSaaSベンダーの皆様。
各種パートナーやステークホルダーの皆様。
日々プロダクトを磨き込み、お客様と向き合ってくれているチームメンバー。
一年間本当にありがとうございました。
この一年間の振り返り
8月にベータ版をアナウンスし、非常に大きな反響をいただきました。しばらくして、連携SaaSが100を突破し、2021年11月11日に正式版をリリースしました。ベータ版のリリースにて、大変大きな反響をいただきました。
ほぼ毎週のペースで機能を追加し、特許も取得することができました。
連携可能なSaaSの数は200を突破し、グッドデザイン賞をはじめ外部からの評価をいただきました。
グローバルチーム
マネーフォワードi としても今年多くの優秀なチームメンバーを迎えることができました。
現在8ヶ国の国籍で構成されるグローバルチームで、プロダクトの開発を行っています。
リリース後に見えてきた風景
立ち上げ当初から大きな反響をいただき、SaaS管理に困っている会社は想像以上に多い、ということを実感しています。
お客様と会話することで一番の課題は、社内の状況が見えていない、ということです。
部署利用されるSaaSは導入のしやすさから、部署単位や個人単位でどんどんと新しいSaaSが導入されていきます。以下の調査では、IT部門が管理するSaaSは全体の33%に止まると言う調査があります。このトレンドは年々増加傾向にあります。
実際に親会社マネーフォワードにおいて調査した結果でも、IT部門で管理されているSaaSは34%で、多くのSaaSは事業部側で管理されていることが分かっています。
SaaSを活用し目の前の業務を改善すること自体はいいことですが、部署毎の利用が加速度的に増えることで、誰も全社の状況を把握していない、と言う現象が起こります。
これが、SaaS管理に困っている状況の根っこの原因です。
部署間の壁があるため全社の状況が把握できず、管理の手間だったり、セキュリティのリスク、コストの無駄が社内のあちこちに溜まっていきます。
仮に事故が発生したりすると今度はSaaSの導入を厳しくする方向に方針が倒れ、デジタルの活用が止まってしまいます。
今後は、「SaaSマネジメント専門チーム」がカギになる
SaaSの活用が先行しているUSの企業では、Application portfolio Teamという組織が存在します。社内のSaaS群をポートフォリオに見立てて、最適化を図っていくという組織です。そこでは以下のようなタスクを担っています。
全社のSaaS投資の判断、ロードマップ作成
ビジネス要件を理解した上での事業部サポート
SaaSの統廃合などを含む全社観点でのポートフォリオの最適化
購買や運用の一括管理
上記のような組織が存在することで、全社のSaaS管理が効率化していきます。
親会社マネーフォワードでもSaaSマネジメントチームを組成し、取り組みを始めています。
詳しくは以下のガイドをご覧ください。
この取り組みで重要なのが、単一の社内SaaSデータベースです。これがあることで、部署間の壁を超えた可視化が実現します。
「マネーフォワード IT管理クラウド」を利用し、それを元にアカウント管理やコストの最適化を部署横断でサポートしていきます。
このSaaSマネジメントチームにより以下の成果が出ています。
全社のSaaSがリストアップされている
各SaaSのアカウント管理状況が把握でき、リスクを抑えられている
SaaSの支出をインパクトあるレベルで最適化できている
今後も取り組みを進化させ、SaaS管理のロールモデルを作っていきたいと思います。
合わせてこの取り組みが多くの方に簡単に行えるように、プロダクト『マネーフォワードIT管理クラウド』も進化していきます。
「スタートアップ無料プラン(U50)」を提供
お客様と会話する中で、「多くのSaaSを利用しているが、SaaS管理にまではコストがかけられない」と言う声をいただくことがありました。
リソースが少ないスタートアップこそ、多数のSaaSを活用してビジネスの立ち上げを目指しています。少しでもお役に立てれば、と言うことでスタートアップ無料プラン(50IDまで)を提供させていただきます。
以下のページより利用を開始していただけます。
2年目のマネーフォワードiと『マネーフォワード IT管理クラウド』をどうぞよろしくお願いいたします。