シン・ピノキオ
監督:「シン」シリーズもネタ切れだ。まいったなあ。
『シン・サリーちゃん』までは良かったけど、
さすがに、
『シン・Dr.スランプアラレちゃん』
『シン・魁!!男塾』
は、やり過ぎたな。
『シン・ドラえもん』シリーズは、
『シン・のび太の魔界大冒険』
『シン・のび太の大魔境』
とかもやったしな。。。
秘書:監督、大丈夫です!
海外からオファーが来てます!
あのビッグな会社からです。
『シン・ミッキーマウス』
をやらないかと。
監督:そ、それはまた大変そうだな。
ストーリーで頭を抱えそうだ。
秘書:大丈夫です。
その前に『シン・ピノキオ』で
様子を見るのはどうかと言っています。
監督:なるほど!それならイメージ湧くな。
怪しい雰囲気がタイトルから溢れ出てくる!
秘書:そうですよね。
鼻以外も巨大化しそうな予感です!
その後も、
『シン・ラプンツェル』
『シン・白雪姫』
『シン・シンデレラ』
と続く予定です。
監督:うーん。
『シン・シンデレラ』か。
それはゴロが悪くないか?
やっぱ、『シン・デレラ』だろ。
秘書:ええっ?!
じゃあ、『シンプソンズ』は
『シン・プソンズ』ですか?
監督:まあな、でも、定冠詞がつくから
正しくは『ザ・シン・プソンズ』だな。
秘書:なんですかそれ!
「シン」が頭に来ないなんて
もはや原形を留めてませんね。。。
監督:あと、動物が歌うやつあったよな。
秘書:それ、『シン・グ』とかになっちゃいますよ。
監督:良いんだよ!そこまで受け入れられたら、次は邦画の実写でも、
山城シン伍を出して、
『シン・仁義なき戦い』
ができるじゃないか。
秘書:だ、誰ですか、山城シン伍って?
監督:ああ、”AI俳優”だよ。この前、実用化されたんだよ。
昔の俳優の映画やドラマを学習して、それっぽく演技してくれる。
フリーで使えるから安上りだしな。
秘書:監督!スミマセン!!
さっきの話はなかったことにしたいと連絡が来ました。
監督:おいおい、どうしたんだよ。
秘書:なんでも、脚本・監督を”AI監督”に任せることにしたそうです。
監督:ええっ!!?
もうそんなの出てるの??
まったく商売上がったりだな。。。
秘書:そうなんです。
AI監督の、シン・海誠って言うらしいです。
監督:シン・ギュラリティだな。。。
(おしまい)