4年ぶりにリアル開催!トークショーのテーマは「宇宙」。ゲストはJAXAの随筆家!?
みなさんは東広島市にある「広島中央サイエンスパーク」という場所をご存じですか。
国や県、大学、そして民間の研究・国際交流施設が10以上も立地している研究団地です。
そこではお酒やバイオ、ものづくりやデジタルなどの各分野において、新しい材料や技術に関する研究開発、より優れた設計・製造方法の確立などを目的とした活動が進められています。
そんなサイエンスパークでは、夏休みの特別企画として、研究者が工夫を凝らした児童・生徒供向けイベントを開催します!
題して「広島中央サイエンスパーク 夏休みオープンラボ!」。
さて今年は一体どんな体験(展示)コーナーがあるのかな?どうぞお楽しみに!
体験(展示)コーナーも見逃せませんが、午後から開催されるトークショーも聞き逃せません。
「久しぶりの開催だし、子どもたちにもたくさん喜んで欲しいね」
私たちの想いが通じたのか、「宇宙」でつながる素敵なゲストが二人もお越しくださいます!
今日はそのゲストのお一方と打ち合わせです。
やってきたのは、そう、神奈川県にあるJAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスです!
雨のなか笑顔で出迎えてくださったのは、宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系 宇宙航空プロジェクト研究員である久保 勇貴さん。
昨年3月に博士号を取得されてJAXA職員となり、「工学」という立場から、人工衛星や探査機の「制御」を研究されています。
この相模原キャンパスには大学時代から通われており、JAXAの雰囲気やワッペンがカッコいいオリジナルの上着にもすっかり馴染んでいらっしゃいました。
「制御」の研究では主に、①目標に向かってどうやって飛んでいくか(軌道制御)、②宇宙機や探査機の方向をどうやって定めるか(姿勢制御)、さらに③燃料をいかに節約して飛ぶか、といった課題と日々向き合っていらっしゃるそうです。
小さいころから機械いじり、そして機動戦士ガンダムが大好きだったそうで、「将来は宇宙空間でガンダムのようにガチャガチャ変形する制御を実現したい」と夢を語ってくださいました。
※真空状態では、可動部の油や潤滑油がぜんぶ飛んでしまうので、関節を動かすことはとっても難しい技術なのだそうです。
そんな久保さんですが、研究者とは別に、実はエッセイストとしての顔もお持ちなのです!
その初書籍がこちら!大学4年生のときから連載していたウェブメディアをベースに上梓された宇宙工学エッセイ「ワンルームから宇宙をのぞく」(太田出版。2023年3月)です。幼少期の体験や何気ない日常生活にひもづけられた宇宙への偏愛エピソードの数々は、自分からは遠い存在だと思いがちな「宇宙」を身近に感じさせてくれる心温まる作品です。
ガンダムが好きで、大きな音は嫌い。
好き嫌いをまっすぐに表現される久保さんですが、トークショーでは宇宙や研究のこと、エッセイのこと、そして悩める若者としての葛藤などについてお話しいただく予定です。
EDITORIAL NOTE —小林のつぶやき
計算は足し算が精いっぱい。ごりごり文系の小林です。
取材の前に「ワンルームから宇宙をのぞく」を拝読。幼少期のエピソードでふわっとエモい気持ちになったところへ、エモさと宇宙がこんな風につながるなんて!と水をかけられたような衝撃を受ける。そんな場面が何度もやってきました。
相模原キャンパスでは、著書に登場する“ポコポコのレンガ道”や”2つのロケットの前にたたずむ桜の木”など、聖地巡礼とでも言うべき撮影スポットもありました。
相模原キャンパスには一般の方が見学できる場所もありますので、ぜひ一度足を運んで宇宙を身近に感じてみてはいかがでしょうか。
「夏休みオープンラボ!」のトークショーは、事前のお申込みが必要です。
詳しくは事務局(広島県イノベーション推進チーム)のホームページをご覧ください。
『いま、い“こ”』小林 祐衣
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?