ナポリ菓子四天王の一角【ババ】
Babà napoletano
ババの発明は、ポーランドのLeszczyński(レシチニスキ)に由来していると言われています。
レシチニスキは歯がなかったため、アルザス地方の乾燥しているお菓子を食べることができませんでした。そのためにTokaj(トカイ)とシロップで柔らかくしたものを作りました。それがババの始まりと言われています。
典型的なキノコの形をしたラム酒のババのレシピは、1835年にさかのぼります。
ロレーヌ地方出身の菓子職人ストレーによってババがパリの民衆に紹介されたのが始まりと言われています。
焼き上げた生地をシロップに浸して売り出すようになったのもストレーからであり、その時代に焼きたての生地にシロップを浸すことにより、フワッと感や染み込みが多くなる事に気がついていた事にも驚きがありました。200年近くも前の職人と、今の職人が味覚として繋がったような不思議な感覚があります。伝統菓子の歴史を紐解く過程で体験する不思議な感覚です。伝統を学ぶ過程でまるでタイムスリップしたかのような感覚に陥ります。
サフラン入や、干し葡萄入りのレシピが初めは使用されていたそうですが、生産量の問題でシンプルなレシピへと変わっていったようです。
パリを訪れたナポリの貴族の料理人によってレシピがナポリへと持ち帰られてナポリへと根付いたようです。
ペペロッソでは、ババのテイクアウトが可能です。歴史を知ったうえでお召し上がりになってみてはいかがでしょうか?
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