「修行」と「修業」はどう違う?
「まだまだ修行が足りねえな…。」
なんて言葉をよく聞く。先日【修める】というワードについてのツイートを見かけ、ふと思った。同じ読み(しゅぎょう)である「修行」と「修業」はどう違う?そこで、『大辞林4』を座右の書としている、ここなつ先生に聞いてみた。
「修行」という言葉はもともと仏教の言葉で、戒律を守ったり悟りを開くため等の精神を鍛えることに重点が置かれている。また、武道や鍛錬を通して精神を鍛えることでも使う。
〈例〉修行僧、煩悩を無くす修行、剣の修行
一方、同じ読み方をする「修業」は、学問や技芸など、特定の技術や資格を身につけるために努力することを指す。料理にしろ語学にしろ、習得を目指して努力をするのであれば、それは「修業」。
〈例〉花嫁修業、フランス料理の修業、寿司職人の下で終業
言い換えると、「修業」とは一定の業を修めることで、基準に達すれば「卒業」となり資格がつくのだが、「修行」には「卒行(卒業)」がないもの。剣道等の武道でも、己の精神を鍛えるなら修行、何段等の資格を目指すなら修業となるとのこと。
「はい、よくわかりました。修行僧と花嫁修業の違いですね。卒業できるかどうか…。大変勉強になりました。ここなつ先生ありがとうございました!!」
余談ですが、テレビドラマ『孤独のグルメ』の、松重豊さんの公式ブログの題名は『修行が足りませぬ』です。
私には、井之頭五郎のブログにしか見えない。
工事中ばかりのHPはこちら→ 日本語学校の図書室
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