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2025年・何かが起こる?電話占いで相談された夢の話

電話占いで鑑定をしていた頃、新規の女性のお客様から不思議な夢の相談を受けた。

その方をAさんとしよう。
年齢は30歳前後だった気がする。

相談は《夢で啓示を受ける》という話から始まった。

Aさんは数年前のお正月に見た初夢で、仙人のような風貌の爺さんから啓示を受けた。

その後、爺さんは定期的に夢に現れ、それまで宗教やスピリチュアルに一切関わったことのないAさんにチベット仏教や日月神示を教え、後日調べると《同じこと言ってる!》という答え合わせの正夢?を見るようになった…とのこと。

そのうえ爺さん(以下・仙人)が、たまにAさんのプライベートを予言すると、絶対現実になるという。

例えば
昔の知人と再会すると予言されたら、その人の性別や特徴を教えられ、後日本当に再会する出来事が起こり、特徴もそのまんまだったとか、引っ越したら神社が近くにあると言われ、神社のない所に引っ越したつもりが、後々小さな神社を近所に発見したとか。

このようなエピソードを30分以上、熱く語ってくれた。

話した感じ、Aさんはしっかり仕事もしていて生活力もありそう。
呂律もしっかり回っていて、コミュ力もありそう。
なのでラリってはいなさそう。

このような不思議相談の場合、この話はリアルなのか?創作なのか?狂言なのか?…はたまた自分が人間不信なのか?頭の中で迷いながら話を聞いていくので、興味が湧いて面白いが、めちゃくちゃ疲れるのだ。

そんなAさんの本題は『2025年に何かが起こるので、私の使命を教えてください!』だった。

咄嗟に『んなもん仙人に聞けよ!』と、素で返しそうになった。

だって私がAさんの立場だったら『使命と一緒に何が起こるんすか?』と聞いたついでに、あらためて職質もするだろうから。

さらにAさんは『仙人は2025年までに世の中はどんどん悪くなっていくと言っていた』と続けた。

だから仙人さぁ…もったいぶらずに具体的に教えれよ!
Aさんも何でそこを食い気味に聞かねぇ〜んだよ!
仙人て一方的に教えるだけで質疑応答は気軽にできねぇ〜のかよ⁉︎と色々ツッコミたいのを我慢した。

この話は2019年か2020年頃だったと思う。
私は、そんな数年先のことをタロットで占ってもええんかい?と思った。
タロットは現在から長くても一年先くらいのスパンを占うので、私も習った通りそうしている。
一年以上先になると、現在より事情も世情も変わっているので、おすすめしない。

なので『西洋占星術と合わせて観てみませんか?』と提案した。
その方がAさんの性格も使命も未来予測も解りやすいからだ。

が、Aさんは『タロットでいいです!』という。

私はこのように、おすすめしない理由を説明し、それでもいいと相手が望む場合は占う。
なのでカードを引いてみた。

どんなスプレッド(カードの並べ方)で占ったかは忘れたが、結果に出たカードは《ソードの4の正位置》だった。

ステンドグラスにキリストが描かれている


このカードの場面は教会。
男性が横たわり祈っているように見えるが、実際は石の棺と騎士の石像で、その下にある一本の剣は騎士の肩身だという。

カードの意味は《休息・静養・充電期間・思考を止める・休戦》など多々あるが、完全なる静謐を漂わすこの絵は《眠っているAさんが仙人と交信している》イメージと重なり《まだやっとるんかい!》と内心ドキッ!とした。

それを自分がどう解釈して伝えたかは忘れてしまったが、なんだかんだ長話して良い雰囲気で電話を切ったのは、ギャラに直結するから覚えている。

そのなかで印象に残る話があった。

Aさんが夢で宇宙に飛ばされ浮遊している時に、知らない歌が流れてきて《懐かしい曲だなぁ〜》と思いながら聴いていたら、右耳の奥の方で『この歌、僕達が彼に教えてあげた』と、男性の声が聞こえたという。

起床したAさんは、すかさず歌詞を検索すると谷村新司の《昴》で『彼って谷村新司のことだったんかい!』という話だった。

《昴誕生話》はチンペイ(谷村新司のあだ名)が引っ越し中に突然歌詞と曲が同時に降りてきて作った曲だと、本人が著書に記している。
(谷村新司の不思議すぎる話 マガジンハウスから2014年出版)

この話は続きが面白く、チンペイは《昴》をリリースしてから何年も経った後、真夜中に《昴》のことを考えてみようと思い《プレアデス星団》をネットで漁ってみた。
※《すばる》は和名で欧米では《プレアデス星団→ Pleiades star cluster》

複雑なリンクをたどっていくと《プレアデスからのメッセージ》というサイトを発見。
そのサイトは莫大なテキストが載っており、最後のテキストまで到達すると《われわれからのメッセージは、すべてこの歌詞に込められています》という一文があり、そこにはチンペイの《昴》の歌詞が掲載されていたという!

思わぬ展開に鳥肌が立ったチンペイは、もう遅いから明日じっくり読もうと思い、ブクマを付けて就寝。
翌朝早速PCをつけてブクマをクリックすると、なんとサーバーごと削除されており、八方手を尽くしても二度とそのサイトにたどり着けなくなったという…。

この話を

新司るか新司ないかは、あなた次第です!
(❌新司る→⭕️信じる)


さて
Aさんに話を戻すが

私はAさんが、この話をパクって創作してるんちゃうんか?だいたい名曲《昴》を知らない大人っている?と思ったので『その話知ってます』と、冷静に返した。
しかしAさんは全く動じず、逆に私が動揺した。

私はスピ沼にハマったAさんの、オカルトや陰謀論や神話やチンペイが混ざった創作話に騙されてるのかな?
でも分単位でお金の落ちる電話占いで、わざわざこんなに長い与太話するかいな?と、半信半疑のままだった。

それとAさんは『世の中を動かすような才能のある人は全て宇宙から選ばれた人で、必ず宇宙からメッセージを貰っている』と言っていた。

私もカッコ良い話にはすぐスピるから、そう思う。

しかし仙人の2025年に向けたメッセージは、いつの時代にも当てはめられるし、こじつけられる…。

だが、間違いではない。

陰謀論者だと思われてしまうが、ここ数年、コロナ、ワクチン、戦争、不法移民、人身売買、気象操作など、信じられないことばかり凝縮して起こり、長い歴史で隠されてきた不可解な事象が明るみに出てきている。

今はまさに、腐敗と自由と暴力と狂気と希望と幻滅のまっただなかのイカれた時代だ。
(北斗の拳2 主題歌TOUGH BOY・TOM CATからテキトーに引用)

それでも世の中の異変に違和感を感じず、物質社会に踊らされ、歴史・経済・宗教を知らないor調べようとしない人にそれを語ると《不審人物》だと思われてしまう。

無知な私は、あの時Aさんのことを《不審な陰謀論者》だと思っていたのかもしれない。

私は現在その占い会社を辞め、何処にも所属しておらず、今後も占い活動をすることも考えていない。
名前も変えているから、二度とAさんと話すことはないだろう。 
まるでチンペイとプレアデス星団のサイトのような関係だ。

Aさんは今も仙人と繋っているのかな?
2025年は、すぐそこです。

私は、あの日の《ソードの4》は全人類に対して『お〜い!日経株価や推しばっかり追っかけてるお前!SNSで承認欲求満たそうとしてるお前!いい加減、目ェ〜覚まして現実見て行動しろ!』というメッセージに思えたり『まだ寝てていいけど狸寝入りはダメだよ』とも思えたり《死〜ン…》という状態にも見えたりする。

今あらためてAさんに《ソードの4》のメッセージを伝えるなら
『あなたと仙人のメッセージを、夢を使ってみんなに届けてください!』もしくは『Aさんが使命に導かれるまで果報は寝て待て!』だ。(使命に丸投げ)


皆さんなら
もう一度このカードを見て、何を感じますか?

そして
チンペイの昴とTOM CATのTOUGH BOYを聴いて、何を感じますか?(聴かなあかんの?)


では、さらば! 昴よ!

♬  わ〜れは〜 ゆく〜 ♬

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