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バレンタインは、なくても良い
先日、バレンタインチョコを買いに阪急【バレンタインチョコレート博覧会】へ行ってきた。
日本・世界のチョコブランドが50社以上集まったデカい催し。
私はここ数年、バレンタインにSILSMALIA(シルスマリア)の【日本酒入り生チョコ】を買うのが楽しみになっている。
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まだ食べてない🤤
右が数量限定ポッキー🫐
美味しかった🤤
フロアに到着し、SILSMALIAの売り場へ直行!
確か去年は¥2000くらいだったよな…と、値段も見ずに会計すると、予想外の¥2592だった!
16粒で¥2592!!!
《こんな高かったっけ⁈》
私の思い違いかもしれないが、このシリーズを初めて買った年より、年々値上がりしている気がする。来年は¥3000いくんちゃうか?と青ざめた。
美味しいからいいんだ…物価高だからしゃあ〜ないわ…と自分に言い聞かせながら、その後フロアを1周してみた。
ざっと見、1000円以下で買える物は内容量も少なく、市販チョコを無理に映えさた感じで特別感はなかった。
映えてる物も内容量は少なく、2000円、3000円が当たりまえで、5000円以上する物もあり、何かの間違いか?と、値段を2度見した。
チョコの値上がりは15年位前から加速している気がする。
色んな物にコストが掛かるのも、ショコラティエの技術が素晴らしいのも含め、値上がりは仕方ないと思っているが、その反対にカカオ農家、児童労働者には充分な賃金が支払われていない現状がある。
カカオを生産する全地域がそういう状況ではないが、支援や対策も進められているのだから、よっぽどだ。
カカオ農家は農薬を買う資金もままならず、カカオの成長にも時間がかかり、気候により収穫も上下するので収入が安定しない。
児童労働者のほとんどは毎日働き、学校の勉強もできない子もいて、その中には人身売買で売られてきた子もいるという。
農家も子供も貧困に陥っていながら、ここ数年は異常気象でカカオ不足→取引価格の高騰↑↑↑
一体誰がカカオで儲けているのか?
そもそも日本でバレンタインチョコが定番になったのも、誰かが儲かる為に作ったシナリオが、たまたま当たっただけやろ…。
まさかここまで定着するとは、アイデアを出した本人も驚いてます!みたいな。
いつの間にか【友チョコ】なんて言葉も作り、未就学児〜学生にも消費させ金巻き上げようとしてからに!
そしたら同性間でもチョコの数でマウントしてくる奴、絶対出てくるやろが!
スクールカーストを煽るようなイベントに発展させんなボケが!
お小遣いが足りなくてチョコを人数分用意できない子、お小遣いを貰ってなくて買えない子だっているやろが!
用意できない子がハブられる可能性もあるやろが!
チョコを用意できたとて、想定外に人が殺到して数が足りなくなり、渡せなかった人に《私にはないの?友達じゃなかったの?》みたいな気まずい雰囲気になることもあるやろが!
それより1つも貰えない子が1番辛いやろが!
ついでに手作りされたら汚れたキッチン掃除する親が面倒くさいやろが!
って、ここまで書いて思ったんだけど、友チョコってまだ流行ってんの?
話を戻し、バレンタインは、作ったり用意するのを楽しむ人より、気重になる人の方が圧倒的に多いと思う。
貰えるか?貰えないか?当日にならなければ解らない緊張感。
そう考えると、全男性は物心ついてから、1年で最もストレスフルな日がバレンタインだったのかも?
私も何度か友チョコを貰ったことがある。
仲の良い友達や後輩から貰った時は、その場で抱きしめ、熱いキスをしたくなるほど嬉しかったが、逆にクソ迷惑だったパターンがある。
以前働いていた会社で、事務の3人組女性から義理チョコを貰った。
彼女達は3人名義で1つの【物】を配っていたのだけど、それが…いつでもどこでも買えるバラ巻きチョコと煎餅を、めちゃめちゃ小さな袋に3つ入れた【原価¥50位のセット】だったのだ…。
私は
こんなもんいらねぇ〜!!!!
と心の中で叫んだ。
小学生でもバレンタインにチョイスを避けるような銘柄の菓子を、大の大人がお金を出しあってこれ!?
ギャグだとしても全然面白くない。
ラッピングも無理矢理封を閉じてパンパンになっており、全く映えておらず、全てのセンスを疑った。
同僚も『これって、ホワイトデーお返しした方がいいの?』と困っていた。
貰ったんだから感謝しろよ!と思う人もいるだろうが、ちょっと待って!
私はその3人組のうち、2人が嫌いだったから余計迷惑だったのです!!!
片方は、人を見て態度を変える非人道的な女だった。
もう片方は、挨拶もしないブスで、仕事を頼んでもブス〜ッと対応してくるブスで、たまにテンション高く喋り出したかと思ったら、たいしておもんないブスで、ブスの中でもトップクラスを突き抜けたQueen of ブスで、ブスの親分みたいなブスだった。(これくらい書きたくなるほど嫌いだった)
そんな輩に
『バレンタインチョコで〜す❤️』と、茶目っ気たっぷりで渡されたのだ!
気色悪いやろ!
全然嬉しくないし、むしろ怖い!
しかも嫌いな奴にラッピングされてると思ったら余計気持ち悪い!
食品に対して特に神経質な私は、食べずにそのまま食いしん坊のチー牛男子にパスしたが、その子ですら食指が動かない詰め合わせだったのだ!
ちょっとは私の気持ちと性格の悪さ、解ってもらえましたか?
時は進み
私は3人へのお返しに、普段その辺では手に入らず、インスタ映えし、尚且つ高見えするアイシングクッキーのセットを買った。
確か¥2000くらいで、ポイ活で貯めたポイントを使い、実質0円のような気になって買ったが、全く納得のいかない買い物だった。
しかし、奴らより映え、2度と手に入らないであろう希少価値のある商品を渡し、マウントを取る!
これが【迷惑な義理チョコ】を貰った私なりの復讐だった。(何か間違ってる)
ホワイトデー当日、出勤すると驚く光景を目にした。
出勤したオジサン達が事務のカウンターに1列に並び、きちんとラッピングされた菓子箱を彼女達に渡していたのである!
デスクはお菓子の山!
数百円のお金を出しあい、ノリで配ったようなものが、数千倍になり返ってきていた。
みんな律儀や…
いや、下心もあんのか?
彼女達は恐縮して頭を下げていたが、その表情は、当確が発表され、盛大に高笑いしたいのをグッ!と堪えている大物議員のようだった。
チーン!とした顔で私も列に並ぶと、後ろから
『随分、元取れましたなぁ〜』
『ほんまやで』
と、冷めたトーンで嫌味をかますオッサン2人が登場!
私もそれに便乗するように、非人道的な女に『お返しです』と真顔で渡した。
《来年から余計なことすんなよ💢》と心を込めて♡
それから私は次のバレンタインを迎える前に辞めたので、その後どうなったのかは知らない。
この一件で、どうでもいい女性や、圏外のブスからチョコを貰って困る男の気持ちが良く解った。
微妙な間柄の者から友チョコ、義理チョコを貰って、お返しに困る人の気持ちも痛いほど。
バレンタインデーとホワイトデーというセットイベントになってるから、こんなことになる。せめてどっちか1つにしろ!
いや、もはや両方無くていい。
イベントに縛られず、愛する人に、好きなタイミングで、相手が喜ぶプレゼントを渡すのが、1番シンプルで美しいと思う。