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【アプリマーケティングの基本の基③】アプリインストール広告に必須のSDKについて解説
自社アプリのプロモーションで、このようなお悩み…ありませんか?
・新規インストール数が増えない、これから増やしていきたい
・アプリのプロモーションで何から始めればいいのか分からない
・インストールだけじゃない!アプリの利用率を上げたい!
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この記事では、広告を活用したインストール獲得の方法をご紹介!
アプリインストール広告の種類から運用方法について、アプリマーケティングの基本を1から説明していきます。
前回のアプリインストール広告の始め方の記事でも述べた通り、広告を始めるにあたっては必ずアプリとSDKの連携をしなければなりません。
今回は、そちらについて詳しくご説明します。
SDKとは
SDKとはSoftware Development Kitの略称で、ソフトウェア開発キットのことをさしています。
アプリの流入はWEBとは異なり、一度App StoreやGoogle Playの経由が必要なことから
インストール前のユーザー情報がアプリの情報と切り離されてしまいます。
SDKを利用しないと、オーガニックか広告経由かのユーザー情報までは判別できるものの、具体的にどの媒体を経由してインストールかが行われたかの広告計測はできない状態になります。
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SDKは開発を目的としたツールだけでなく、インストール前後のユーザー情報を統合して管理する役割も持っています。
各メディアとの連携によって、ユーザーがどの広告から流入したかなどのデータを正確に収集することが可能になります。
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SDKでできること
SDKをアプリ、及び配信を行うメディアと連携することで可能なことを
こちらでは3点に絞ってご説明します。
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1. メディアごとの広告効果を計測
先ほども述べた通り、アプリインストール広告はAPP StoreやGoogle Playを経由することから、インストール地点にコンバージョンタグなどを埋め込むことができません。
・インストール前後のユーザー情報を突合させる
・アプリ開発者以外でも簡単にユーザー計測ができるようにする
上記を目的にSDKとアプリ、配信を行うメディアとの連携を行うと、インストールしたユーザーがどの広告から流入してきたのかを計測します。
連携がなくてもインストール数を追うことは可能ですが、広告効果などを計測する際にはより詳細なデータが必要になるため、SDKの連携が推奨されます。
SDKとメディアが連携されると、インストールを最適化ポイントにした
「インストールの最大化」を目的とした配信設計が可能になります。
それにより、新規ユーザーのインストールをさらに増やすことが可能です。
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2. アプリ内イベントの計測
アプリを利用している中で発生するイベント(アカウント登録、課金など)をSDKに設定すると、インストール以外でもユーザーの行動を計測することができます。
■各イベント例
・インストール
・起動
・アカウント登録
・課金(商品購入)
・カート追加
上記以外にも、継続率やROASなどの計測もできるのでインストール以外のイベントを最適化ポイントに設定して、そのイベントまで到達しやすいユーザーに向けた配信を行う企業もいます。
この場合の配信はアクション最適化と呼ばれます。
しかし、質の高いユーザーを得られる分、通常のインストール最大化とは獲得できるインストールの数が低くなる(CPIのコストは上がる)ので注意が必要です。
配信メディアごとに機会学習に必要な推奨CV数があるので、アクション最適での配信を行う時は、そのCV数を担保するための更なる予算の投入が必要になります。
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3. アドフラウドの対策
アドフラウドとは…
WEB広告で起きる「広告詐欺」や「不正広告」のことを指す
ボットなどを使用したCVの水増しなど
アプリインストール広告においては、不正なインストールや偽の課金・登録などがアドフラウドに該当します。
SDKを連携することで、オーガニックのインストール・広告経由のインストールかの流入元が分かるようになるので、一定数のアドフラウドを防止する対策となります。
SDKの種類
アプリ運営企業の多くはAdjust、もしくはApps FlyerのどちらかのSDKを利用していることが多いです。
①Adjust
Adjust(アジャスト)はドイツ発のモバイルマーケティング分析プラットフォームです。
クラウドサーバーを利用しない特徴を持っているので、第三者にユーザーデータを預けずに自社で管理することができます。
セキュリティに厳しい企業が使うケースが多く、大手企業が利用しています。
広告代理店を利用して広告配信を行う場合に、どこまでの数値を見られるようにするかの権限設定が比較的自由で、各広告媒体とも連携が取りやすくなっています。
②Apps Flyer
AppsFlyer(アップスフライヤー)はイスラエル発のアドテク企業が提供するサービスです。
グローバル規模で有名な多くのアプリ提供企業が利用しています。
AppsFlyerは約12,000の連携先を保有し、その数は最大規模となっています。
そのため、ニッチな媒体での配信もApps Flyerであれば計測が可能といえます。
アドフラウド対策のための独自の機能(Protect360)を持っており、他の計測ツールよりアドフラウド対策を強化しています。
まとめ
今回は、アプリインストール広告を始めるにあたって必要な要素についてご紹介しました。
①アプリインストール広告では、正確なユーザー計測を目的にSDKが必要
②SDKを連携すると、メディアごとの広告効果やアプリ内イベントの計測、アドフラウドへの対策ができる
③多くのアプリ企業はAdjust、Apps Flyerのどちらかを利用している
アプリインストール広告効果を出すには、最適な広告運用と配信メディアに合ったクリエイティブが必要です。
当社では、アプリ業界に特化したチームで広告主様のプロモーションのお手伝いをしております!
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続いて第4回記事では、Googleアプリキャンペーンについてもご紹介しています。是非合わせてご覧ください!