クリエイティブチームが考える月間広告傾向 9月号
広告を作っている人は日々、SNSやテレビを見たり、ネット検索をしている時に「今こんなのが流行ってるんだ」「こんな出し方あるんだ」「今度こういうのやってみようかな」と、いつか来る正解のない問題解決のため、常に目を光らせていることと思います。
私はSNSが大好きで、平均よりも見ている時間は長いほうだと思うので、写真フォルダはとても圧迫されがちです。
そんな私が毎日SNSやネットなどを見ている中で、「これは最近よく見る見せ方だな」と感じたものを、「広告傾向」という形で記事にしました。
ぜひ覗いていってみてください!
■ SNS動画広告の音楽は単調に
考察
広告の仕事を始めた頃、Instagramの動画広告に当たった時に、ついていた音楽が同じビートの繰り返しのようなもので、単調だなと感じ、見る人は退屈じゃないのかなと思っていました。
ですが、広告作りをしていく中でその「単調な音楽」にも意味があり、より広告の効果を高めるためのものだということを理解しました。
今は「音楽あり」or「音楽なし」で半々くらいの割合かと思います。
あまり音を重要視しないイメージのInstagramですと、音なしでも違和感なく広告配信ができます。ただ、ストーリーズで動画を見たいから音ありで見ているという人も少なくないため、音つき広告もたくさんあります。
何度も接触をすることで次第に興味を示してもらうのが広告の役割だと思いますが、それは何度も見るうちに理解にかける時間が減り、興味へと変わっていく心理です。この「単純接触効果」のように、広告の接触機会が少ないうちは「鬱陶しい」と感じてしまいがちです。それは「理解できないものを見させられている」ことが原因の一つでもあると思います。
そのため、「内容を理解してもらう」ことがとても重要で、見る人に与える情報は少しでも脳内での処理に時間がかからない、整理されたものにする必要があり、テキスト内容を脳内処理の最優先にしてもらう以上、音楽は優先度が下がりやすく、処理情報を増やさないような単調なものにするのが効果的だと考えられます。
活用時の注意点
今回はSNS広告の話ですが、YouTubeなどのようにブランディングでの活用もできる媒体ですと、また音楽の表現は変わってくると思います。
有名なアーティストが担当することで、広告へのいい効果も望める場合があるなど、目的によって音楽の内容は変わってくると認識しておきたいです。
まとめ
私自身、提案を考えるときなど特に集中したい時は、他人の声やパソコンの作業音など複数の音が耳に入るのがとても苦手で、それらをシャットダウンする方がすごく集中できます。
そう考えると、やはり目や耳から入る情報を絞ることで目の前のことに集中できるというのは、今回のテーマとつながっているなと感じました!
音楽の内容もですが、整理されたテキストやデザイン構成もとても重要なので、より意識して制作をしなければと思いました。
※この記事は広告トレンドの研究・分析を意図したものであり、特定の商品の購入やユーザー登録を推奨するものではありません。また、掲載した画像は、インターネット上で実際に配信された広告を引用したものです。