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オンライン旅行相談サービス「Hakken!」PV制作現場のお話
こんにちは!
映像ディレクターの山本です。
キャブステーション様の新しいオンライン旅行相談サービス「Hakken!」の映像企画・演出を担当しましたので、今回は企画〜撮影〜納品までにどのようなことをしたか・・というお話をさせていただこうと思います。
1.企画
僕自身は、旅行が好きかと言われれば「まあまあ」。
自分がグループ旅行の手配をすることが多いかと言われれば「多い」。
「新しいサービスを広めるためにどうしたらいいんだろう?どうしたらこのサービスが使いたいと思うんだろう?自分が幹事をした時に、何に困ったか?」というところから企画を考え始めました。
まずは、行き先決めるのが面倒臭い。
ネットで情報を探しても大体みんな同じ情報で、何か人と違う特別な旅行をするためには結構労力がいる。
周りはみんな言いたいことを言ってくる。
頑張って手配しても、なんとなくみんな笑顔100%じゃない気がする。
だって、やっぱり混雑してたし、観光客の料金設定だった気がする。
誰かに聞けば良かった?誰に聞けば良かった?
(心の声)「あー、めんどくせぇ。誰かやってくれぃ。あ、このシチュエーションを映像にすれば良いのか。団体旅行といえば、社員旅行。困った幹事のシチュエーションで話を進めていこう。」
という感じで企画構成を進めていきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690256282287-p15a7e4KnN.jpg?width=1200)
映像の構成案をクライアントにプレゼンすると
「SOMETHING NEW」が足りないとのご指摘がありました。
クライアントのグループ企業の社是でもある「SOMETHING NEW」。
話はうまくまとまっているけれども、目新しさがない。
いただいたご指摘はその通りでした。
新しく感じる工夫。
「誰かに相談したい、オンラインだけど、寄り添ってくれる人がいれば良い。あ、寄り添ってくれる人(今回の場合は旅行のプロ=マイスターです)を、PC越しではなく比喩表現としてその場に出せば良いのか。PCから出てくるとかはファンタジーか。いや、その方が身近に感じるだろう。」というふうに考えていき、再プレゼンし、PC画面から旅行のアドバイザーが出てくる案で決定しました。
他にも一工夫しているところがありますので、動画を見て見つけてみてください。
2.撮影準備
撮影準備期間にやることは、スタッフを集めて、キャストを決めて、撮影場所を決めて、ロケハンをして、といった流れになります。
スタッフは、いつもお世話になっている人たちが半分、はじめましての人が半分くらいでした。
今回はキャストオーディションを行いました。キャスティングディレクターが頑張ってくれたおかげで良い候補が多く、選考は悩みに悩みました。書類選考とお芝居の選考、クライアント確認を経て、キャストは決定。
撮影場所はオフィススタジオ。今回はスケジュールの問題もあり、2ヵ所のロケハンを経て決定となりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1663642258115-ut4BKVhJC2.png?width=1200)
準備に一番時間をかけたのは、人がPC画面から出てくるCGのテストです。
PC画面の枠を木の板で作って、緑色に塗装し、グリーンバック背景でテスト撮影して、ベースとなる背景も撮影。CG担当者に素材を渡して、サンプルを作ってもらう、を数回行って問題ない旨確認。
他にも小道具を用意したり、段取りを確認したりして、撮影に臨みました。
![](https://assets.st-note.com/img/1663642260308-u6uXvXaz5l.png?width=1200)
3.撮影
雨男で有名な僕ですが、撮影は屋内だけなので天気を気にすることなくスタジオに入りました。(ちなみに朝は晴天でした)
キャストが現場に入ったら、控室で打ち合わせをします。
人物の設定やストーリーなど細かい部分を説明して、衣裳合わせをして現場に戻ります。
カメラ位置を撮影部と相談しながら決めて、照明を作ってもらい、スタッフをキャストに見立てて動きの確認、現場の準備ができればキャストに入ってもらって、リハーサル・本番と進んでいきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1663642263040-kR6VxFzriT.jpg?width=1200)
早速1シーン目から何回も撮って、予定時間を越してしまいました。
(まあ、いつものことだしまだ大丈夫…。)
お昼になっても時間を挽回できず、そのまま夕方に突入。
(みんな、ちゃんとお昼ご飯は食べています。)
すると夕方、なんとゲリラ豪雨が…。外の撮影がないので雨自体は問題ないのですが、お昼のシーンなのに日が暮れてきてしまいました。
(照明部さんが陽の光を作ってくれるから大丈夫…。)
![](https://assets.st-note.com/img/1690256336117-VexajGusXi.jpg?width=1200)
CGカットの撮影ですが、本当は別フロアにグリーンバックを貼って撮影予定だったのですが、時間がないため急遽その場でやることにしました。カメラが入れるように机の天板を外して撮影。準備でいろんな状況を考えてテストできていたので、問題なく対応できました。
(本当はもっと現場で色々ありましたが、その話は別の機会に。)なんとか時間内に撮影終了。みなさんのおかげです。ありがとうございました。
4.仕上げ
基本的にコンテの通りにエディターに編集してもらって一度繋いだ映像を確認したところ、
「シリアス過ぎる…。サスペンスみたいになってる…。」
と思いましたが、音楽が入るとまた全体的な雰囲気も変わるので、BGMを選び始めました。穏やかなストリングス系の曲が合うかと思っていましたが、なんとも微妙に合いません。
そこで、「焦る幹事の心情を表す方向が合うのではないか」という観点から、BGMを再ピックアップしました。
前半と後半2曲に分けたのも結果的に良かったと思います。
最終的に、ストーリーもサービスもわかりやすい内容になったのではないかと考えています。(※映像は現在非公開となっています)
【サービス紹介映像篇】
ブランディング映像と共にサービス紹介の映像も制作いたしました。
サービス紹介映像は内容を直感的にわかりやすく伝えて、見る方々に使ってみたいと思ってもらうことを目的として、イラストを用いたインフォグラフィックスで制作しました。
旅行計画と手配、旅行先でのシチュエーション、サービスの使い方をビジュアルで理解できる映像に仕上げました。
実際にオンライン旅行相談サービス「Hakken!」を使ってみると、難しい操作は必要なく、日程や人数などの情報と、旅行の目的を入力していくだけで、旅行の内容を決めていくことができるので、実際のサービスの使いやすさを伝えることができたのではないかと考えています。
これからもクライアントの課題を解決し、見ている人の心に届く映像を作っていきたいと思います。というところで、今回のお話はこれまで。
ありがとうございました。
執筆:山本 隆平 映像ディレクター / プロデューサー
映画の助監督としてキャリアをスタート。その後映像制作会社にて映像ディレクター・プロデューサーとして従事。
企画・実写案件を得意とし、さまざまなジャンルの映像企画・ディレクションを担当。
趣味は映画&ドラマ鑑賞、読書、FPVドローン。
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