センチメンタルにご機嫌な頃

大人同士の地獄の話し合いを目の当たりにした。
人間の悪意の底知れなさも。
私は周りの人に本当に恵まれていて、度をすぎたイジメはどの学年でもなかったし(そりゃイジメ皆無ではないけど)、仕事上で怒り狂ったこともないし、ものすごい悪意を向けられたこともない。
本当に「私の周りにいるの全員いい人」だけは、胸を張って言える。
悪意は、人の顔をああも歪ませるのか。
これもまた劇作に役立てよう、と思う。
本当にこの仕事は、自分の生活全てを生かせる。だからいっときも休まらないのかもしれない。

アマプラに「メゾンドヒミコ」があるのを見つけ、あのオダギリさんと西島さん異常にかっこよかったよな、そういえばどんなラストだっけかと思って軽い気持ちで見だしたら深夜に号泣する羽目になった。
途中からもう、たらたらたらたら涙が止まらない。
もともとかなり好きな映画なのは確かなんだけれど、昔はこんなに泣かなかったのに何故・・・
なんならヒミコが寝てるだけで泣いてたもの。
おじいおばあネタ、ゲイネタに弱いのは自覚しているけど、ますます「老いの尊さと醜さと切なさ」が身にしみて来たからだろうか。
調度品やプールが、いい感じに「大好きだったおばあちゃんち」を思い出させるからだろうか。(おばあちゃんちにプールがあったわけではないんだけど、あの質感がおばあちゃんち、なんだよな、とても)
あと、登場人物が全員、日常を日常らしく生きてる、そしてとっても一人なこと。
「最高!楽しい!」と誰かと笑いあっても、次の一瞬にはまるで嘘みたいに遠く離れている。
その夜の寂しさを埋めたつもりになってみても、穴ぼこは深くなるばかり。
でも、とびっきりのおしゃれをしてゲイだった元旦那に会いに行く女も、それに対して「そういうところが可愛い人だった」という男好きの男も、男の子の裸にはしゃぐおじさんたちも、必死の力を振り絞って「あなたが、好きよ」というお父さんも、穴ぼこポッカリのままかもしれないけど、それでも誰かと寄り添ったっていいじゃないか。
「愛とか意味ねえじゃん、欲望なんだよ」
たとえそれでも。
あと徹頭徹尾しかめっ面してるサオリが唯一心底楽しそうにしてるのがコスプレして遊んでるシーンで、あの気持ち、とてもわかる。

例のごとく片っぽだけ無くした超お気に入りイヤリング、どうしても無くしたままオサラバヨとできず、購入したお店が出店してるイベントに乗り込む。
いいの、同じイヤリングが3つ手元にあることになったって、私はこのイヤリングをこれからもつけたいの。
ハワイをテーマにしたイベント会場は、随分ご機嫌なムードが充満している。
夏嫌いではあるものの、沖縄と台湾を愛する身となったからには南国のこのムード、イイ~ネと思っていたら横山剣さん来るの!?
あと30分後!?
という訳で無事イヤリングを確保した後、ライブに備えることにする。
そして道ゆく人は小粋な瓶ビールを飲んでいる。
となれば、全くの予定外であったが、これはどうしようも無いので私も小粋に行くことにする。
普段はチョイスしない、マンゴー風味のビール。
美味しい!
前は全く理解し難かったマンゴーの美味しさ、ここんとことってもよく分かる。
美味しいマンゴーって美味しいもんね。(バカの言い草)
空きっ腹にビールだけはまずいやね、とその辺にあったバーガーキングでポテトも買って、もうどう考えてもご機嫌だぜ。
そして現れる横山剣!
「俺の話を聞け~」あれは本当に名曲だし、同時にタイガー&ドラゴンも名作。
タイガータイガーじれったいがー。
「過去のない男」で知った「ホノルルの夜」も、もちろん歌ってくれ、日暮れの光も相まって、すっかりご機嫌。
ビールとポテトを無事やっつけたところで人混みから離れ、帰宅したのでした。

天気がとても気持ちよかったので(少し前のあの異常な暑さはマボロシだったのだ。もう二度と30度越えなくていいよ、マジで)Tシャツとデニムだけの格好で家をでる。
仕事をして、夜は友人と飲む。
久々に会って、あれこれ喋りながら飲んでいたら時間があっという間。
「ラスベガスをやっつけろ」Tシャツを褒められて嬉しい。
そういえば「レザボア・ドッグス」のTシャツが思いの外ネットで安く売っていたので、買うかどうか悩み続けている。

動物電気を観に行った!
ずーっと笑いっぱなしで、本当に幸せな気分にさせてもらった。
ギャグラリーの時に、演劇ではそんな体験もたらせないと思ったけど、できたわ。
そう、動物電気先輩ならね!
すごいや!
出てくる人全員ヘンで面白くて、ちゃんと演劇だった。
みんなで水をかぶって、その水をみんなでハケさせて、とかもう大好き。
今回は特に政岡

さんの一挙手一投足に笑ったような気がする。
コバケンさんの面白おじさんの時間もやっぱり大笑いするし、電気でしか観られない皆様のお約束なキャラにはありがたみを感じるし、ヨシケンさんDさんがパワーアップしている感じで勝手に身近な私としては非常に嬉しゅうございました。
ギャグの詳細を思い出せないのが悔しい。
なんならパクりたいのにさ。
思い出せない。
それって、このギャグ覚えておこうとか余計な心を持てないくらいに舞台上に夢中にさせられて笑い続けてたってことだ。
あと、いつもながらにスタッフワークが素晴らしくて、そういうところも含めて嬉しくて、ほくほくと帰途につき、近所でラーメンを食べた。
一人でラーメン屋に入るの、全然平気。
牛丼系もカフェも定食屋も全然平気。
ラーメンも美味しくて、満足の一日。

冷凍ご飯のストックが尽きたのと、どうしてもパンが食べたくなったのとで、朝一でパンを買いに行く。
徒歩5分のところにある大好きなパン屋。
コンビニばりに安くて、とても美味しい、とくればもう絶対にこのパン屋に行くでしょう。
このパン屋さんの存在は、私が今住んでいる土地を離れられない理由になる。

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