もうサイエンスフィクションじゃない世界のクッキー
友だちからお菓子と、一言だけの手紙が届きました。
(写真が全然おいしそうじゃなくて悲しいけど、めちゃくちゃおいしかった)
手紙の便箋から、そこに書かれた一言から、私のツボを知っていて、とてもその友だちらしい素敵なセンスが爆発していて、ここで自慢したい!と手紙の写真も撮ったんですが、やっぱりあれは私だけに宛ててくれた言葉だと思うのでやめておきます。
そのあまりに嬉しい小包を受け取る時、ドアを開けたら人の姿がなかったので、すわイタズラかやばい人かと身構えたら、ドアの陰からにゅっと手が出て来ました。
え、うちに映画泥棒が来た?(軍手してたから、よりそれっぽかった)と思いましたが、徹頭徹尾ドアの陰から姿を見せずにやり取りをすませる配達の方に、そうか、これコロナ対策なのか、と得心。
私は今、全配達員がスパイみたいにならなきゃいけない世の中に生きとるんか。
これは本当の本当に現実なんか。
信じられないけれど、もう、世界は変わってしまったんですね。
そしてその世界でどう生きるか、を人類は試されてるらしい。
まるで私の大好きな星新一や筒井康隆の小説に出てきそう。
ずっとやりたくている70~90年代初頭を舞台にした日本の作家たちのお話、やっぱり絶対やりたいな。
北杜夫さんが躁の時に「ムツゴロウ王国」のムツゴロウさんに触発されて、「マブゼ共和国」という独立国家を作って、お札やコインまで作って、更には文華勲章を作って星さんに受賞させて、星さんが笑顔でメダルを受け取ってるエピソードなんか、最高じゃないですか?
そしてそんな北さんと佐藤愛子さんをスターとして劇団で売り出そうとした遠藤周作さんとか。
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