「The Original」にみるデザインの原点|展覧会レポート
こんにちは!イメアカラボスタッフです。
このところすっかり暖かくなってきましたね。
さて、今回は先日訪問した21_21 DESIGN SIGHTにて現在開催中の展覧会「The Original」についてnoteを書こうと思います。
世の中に深く影響を与えるデザイン「The Original」
企画展「The Original」では、展覧会の案内にもあるとおり、「世の中に深く影響を与えるデザイン」「確かな独創性と根源的な魅力、そして純真さ、大胆さ、力強さをそなえたデザイン」を「The Original」と捉え、実物と解説パネルによって作品が紹介されています。
普段よく目にするプロダクトから、こんなデザインがあったんだ!という新たな発見があるものまで、椅子、食器、文房具など実に様々なジャンルの名作たちが並んでいました。
会場の写真と共に、その一部をご紹介します。
ギャラリー1では、インテリアコーディネーターで本展の会場構成を担当されている吉田裕美佳さんによってスタイリングがされている箇所もありました。椅子や照明など、実際に暮らしに取り入れたときの様子がイメージしやすくなりますね。
壁いっぱいに大きく印刷されたプロダクト。
素晴らしい作品は、拡大しても美しく映るということで、大胆にレイアウトされているそうです。
各作品のバックグラウンドなどが書かれた解説も、この企画展のために展覧会ディレクターの土田貴宏さんと、企画協力の田代かおるさん自ら書き下ろされたもの。じっくり読みすすめると見どころがよくわかります。
こちらの誰もが目にしたことがあるであろう形の製品は、プジョーのペッパーミルです。自動車で有名なプジョーですが、車の製造よりも前にこのペッパーミルを作っていたそうです。
カラフルでポップなこちらは紙でできたゴミ箱「ペーパー ペーパー ビン」です。
クララ・フォン・ツヴァイベルクさんのデザインで、リサイクル紙からできており、さらにこの製品自体もリサイクル可能というもの。
この展示のメインビジュアルにもなっている、フェイ・トゥーグッドさんによるデザインの「ローリーポーリー」という製品。丸みを帯びたフォルムと、あたたかみのある色彩が安心感を与えてくれます。
ギャラリー2を出ると、ドアが立ち並んでいました。よくみると、ドアノブがそれぞれ異なっており、実際に触って試してみることができます。見た目だけではなく、その触りごごちもまたThe Originalな視点とのこと。
また、ここのエリアや中庭に置いてある椅子には座ることができるので、座りごこちも試してみてください。
今回展示されているのは約150点とのこと。作品の選出については、展覧会ディレクターの土田貴宏さん、企画原案の深澤直人さん、企画協力の田代かおるさん、の3名で行ったそうです。もしかしたら、あの作品はなんで無いの?ということもあるかもしれませんが、土田さんのメッセージには下記のようにありました。
イメージアーカイブ・ラボとデザイン
展覧会を通じて、強い魅力のあるデザインに触れることで、新たな創造へのインスピレーションやエネルギーにも繋がるのではないでしょうか。
イメージアーカイブ・ラボではアートを活用したクリエイターの創作活動を支援するプロジェクトをおこなっています。私たちのプロジェクトも新たな創作のエネルギー源になることを目指して頑張っていきたいと思います。
展示品の一部が買えちゃいます!
入口にあるギャラリーショップの「21_21 NANJA MONJA(とぅーわんとぅーわんなんじゃもんじゃ )」では、展示されていた製品が販売されており、展示物を買って帰る体験ができます。
上で紹介した「ペーパー ペーパー ビン」も販売されていました。
6月25日まで開催中
21_21 DESIGN SIGHTは東京ミッドタウン内のミッドタウン・ガーデンに位置しています。この時期は新緑も気持ち良いので、お散歩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
おまけ
誰もが知る3Mのポストイットも展示品に選ばれていました。
1枚だけ展示台に貼られているポストイットが大舞台でどこか所在なさげに見えてなんだかちょっとかわいい。