八木幣二郎 Heijiro Yagi NOHIN: The Innovative Printing Company 新しい印刷技術で超色域社会を支えるノーヒンです 企画展レポート
こんにちは、イメアカラボスタッフのHです。
だんだんと蒸し暑くなってきました・・・6月と言えば、祝日が無いことでお馴染みですね。その分、今月は土日の予定が大忙しです。みなさん、アートに触れる素敵な時間、過ごされていますでしょうか。
さて、今回は、現在ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)にて開催中の企画展「八木幣二郎 Heijiro Yagi NOHIN: The Innovative Printing Company 新しい印刷技術で超色域社会を支えるノーヒンです」を観てきましたので、そのレポートを書きたいと思います。
いったいどんな展示なんだろう?印刷会社に関する展覧会?ということで、事前学習無しのまっさらな気持ちで会場へ足を運びましたが、それはそれは刺激的な空間が待ち受けていました。
ここでは、一部になりますが(ネタバレになりすぎないよう配慮しつつ)、写真や感想とともに、ご紹介していきたいと思います。
ギンザ・グラフィック・ギャラリーの展覧会詳細ページでは、本展について、以下のように説明がされています。
ということで、さっそく観ていきたいと思います。
ちなみに・・・
本展は、音声ガイドを聞きながら、鑑賞することができます。受付でヘッドホンガイドを借りることもできますし、会場にあるコードからお手持ちのスマホで聞くこともできますので、ぜひご利用ください。こちら、とってもおすすめです!
さて、1階では、架空の印刷会社「NOHIN社」について詳しく知ることができる内容が展開されます。
NOHIN社の設立から技術の発展、年代ごとのエポックメイキングな出来事の変遷が追える年表(右上)やロゴデザイン、屋外広告ポスター(左下)などが並びます。NOHIN社は、光の新たな状態を示す「Z線」を発見、そして仮想空間印刷機ZDプリンター(右下)。・・・なんだろう、この映画のような嘘か本当かわからない作りこまれた世界観は・・・と、どんどん作品世界へのめり込んでいきます。
なかでも、わたしは、“キャッチコピー「未来をノーヒン」は流行語となりました“の紹介が特に気に入りました。
続けて、地階へ降りていきます。
地階では、貴重な過去のポスターアーカイブとそれぞれのポスターを再解釈した八木幣二郎さんの新作が並びます。そして、この空間の名前は、いつものgggならぬZZZ、銀座ヘリテージミュージアム「ZZZ」!
「作品を再解釈した創作」という点では、わたしたちイメージアーカイブ・ラボの活動である「アート画像を使った二次創作」という点と通じる部分があり、ラボメンバーとして(僭越ながら)シンパシーを感じるところではありました。
まるで映画か小説を鑑賞したあとのような、フィクション・ノンフィクションが曖昧になる感覚。会場の外に出たら、今見ているこの世界、この景色もフィクションに見えてくる不思議。
スマホから聞こえてくる音声ガイドの一つひとつの言葉や映画・CMで流れるようなNOHIN社のジングルを聞きながら、観た数々の作品に思いを寄せつつ、余韻とともに銀座の街へ消えていくのでありました。
ggg booksも会場で購入することができます。本展は、7月10日(水)まで!
そして、隣接するメゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンドMMMでは、イメージアーカイブ・ラボの国立西洋美術館展覧会コラボ企画の作品を期間限定販売中!ぜひ、合わせてお立ち寄りください。
■開催概要