メディアトレーナーの自己紹介
はじめまして。メディアトレーナーの片上千恵(カタカミチエ)と申します。主にアスリートを対象としたメディア対応指導を行っています。
メディアトレーナーとしては2003年にJリーグ・柏レイソルからスタートし、以降約18年にわたり、多くのプロスポーツ団体・クラブや各競技のナショナルチームの選手・スタッフの皆様にトレーニングを行う事で経験を積んできました。
苗字の片上は「カタガミ」ではなく「カタカミ」と濁らず発音します。そんなのどっちでもいいじゃんではなく、結構こだわっている部分なのです。というのもスポーツの世界では選手登録や試合のメンバー表など、ローマ字表記されることが多くあります。国際試合になるとますます名前の読み方は重要です。だからアスリートに対しても、自分の名前を正しく認識してもらい、存在価値を示すためにも名前にはこだわってください!と伝えます。
私が自己紹介する際にもう一つこだわっていることがあります。「カタカミ」と「チエ」の間に一拍おいて苗字も名前もそれぞれ際立たせるよう意識して発音することです。言い慣れている自分の名前ですが、意外と何かの音が脱落していたり連結していたりして、正確に聞き取ってもらえなかったりするものです。
アスリートとして多くの方にご支援いただくために・・・まずは名前を正しく認識してもらい、存在を覚えていただくことが必要です。ならば、「自分の名前を相手の心に刻み込むつもりではっきり伝えましょう。ファーストネームで声援してもらいたいなら、自己紹介はフルネームで!時には、“●●って呼んでください”とニックネームも添えるように」と伝えています。
私のメディアトレーニングを受けてくださるアスリートの皆さんは、プロや日本代表で活躍しているトップ選手だけではありません。アカデミー組織所属の競技を始めたばかりの選手や学生選手、地元クラブで普及活動に力をいれるアマチュア選手など様々。「まだジュニア期で自分の名前が活字になるなんてイメージない」とか、「名前がローマ字表記される世界選手権出場なんて夢みたいな話・・・」といったアマチュア選手こそ、名前へのこだわりを持ってほしい。アスリートとして活動していることに誇りを持ち、今後さらに活躍していくんだという覚悟を示すためにも。
メディアトレーニングで教えるのは、伝わりやすいアナウンスのテクニックやメディアの活用術と思われがちです。しかし私はそれ以前に、アスリートとして社会での立場と役割を自覚し、メッセージを発信することの意味を理解することが重要だと考えています。"アスリートの価値を高めるためのメディアトレーニング"を実現するために、日々活動しています。
皆さんにメディアトレーニングの世界を理解して頂くために、トレーニングの記録やアスリートの情報発信について思うことを綴っていこうと思います。