【3Dプリンター】 ABS アセトン処理
アセトン処理の準備
ABSの造形品でアセトン処理をやってみたかったので
簡単な物を作って実験してみました。(10mm角、10mm円錐)
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用意する物
①アセトン
②箱or瓶 (ゴムパッキンなどで密閉できる物)
③ティッシュorキッチンペーパー
④アルミホイル
⑤箱を温めるもの(ヒーター・湯たんぽ・熱湯など)
※処理時間を早くする事ができます。
⑥箱の中の空気を循環させる物(ファン、ハンディーファン)
※均一に処理をしたい場合
⑦手袋(手が荒れるのが嫌な方)
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注意点
①換気が十分にされている事
・気化したアセトンは空気より重い為、下に溜まります。
・子供やペットがいる家庭は要注意です。
・妊娠中の方いる場合は胎児に影響がでる可能性がある為
辞めた方がいいです。
②近くに火気が無いこと
アセトンは常温で引火します。
タバコを吸われる方・吸っている方がいる場合は注意する必要があります。
③気化したアセトンをなるべく吸わない事
少量でも吸い込むと体調が悪くなる可能性があります。
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手順
①箱にティッシュ・キッチンペーパーを敷き、 アセトンを染み込ませる。(実験では30ml)
②アルミホイルを敷き、造形品を配置
③蓋を閉めて20分放置
④造形品をアルミホイルと一緒に外に出し乾燥させる(数分)
⑤完成
実験結果
角の部分はかなり丸くなります。
積層の段差はまだ残っている状態です。20分ぐらいでは段差を無くす事はできませんでした。
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余談
箱のサイズや造形物のサイズによってアセトンの量は変わってきます。最初は適切な量を見極めるために、分量を調整しなが監視する必要がありま す。
上記の実験では行っていないですが、箱を温める事ができれば、数分で処理を終わらせる事ができます。(後ほど画像を載せる予定です)
アセトンは空気より重たい為、造形物の下側が溶けやすいです。高さ5cm~10cm以上の物は空気を循環させる為のファンが必要かもしれません。
一度誤ってアセトンを直接造形物にかけてしまった事があり、その時は瞬時にABSが溶けだした為、もし刷毛などで処理をしたいと思っている方は難しいと思います。
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使用した物の購入先
・アセトン(250ml)
※大容量欲しい方は
・箱
・ティッシュ・キッチンペーパー(台所から拝借)
・アルミホイル(台所から拝借)
・箱を温めるもの(ポットから熱湯を拝借)
・箱の中の空気を循環させる物(ハンディ―ファンを使用)
※処理後の乾燥などに役に立ちます。