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#5.ステキな出会いで親子で幸せに

大学を卒業して就職を考えた時、まず思いがよぎったのは、自分が音楽をまたできるようになったきっかけをくれた施設の利用者さん達のこと。


卒業後は実家へ帰る約束をしていた両親に説得され、地元岡山へ戻ったんですけどね「何かしらの苦手をもつ人たちに恩返しをしたい」という気持ちが強くて、親が見つけてくれた他の就職口も全部断り、一音楽講師として働くことを決めました🌷


もしかしたら、自分にしか見つけられない困り感を持つ子どもたちや、親子の関係に何か気づけることがあるかもしれない、という そんな思いでした🌱


そして、就職一年目から、偶然にもたくさんの子どもさんと、すてきな親御さんたちに出会うことになりました✨


自分自身が学びながらのレッスン。その中でも、目に見えにくい障害や困り感というのが一番難しく、そして大人側の理解がとても大切なんだけれど、そこが一番難しいということにも気付かされました🌱


自分自身も親なので、とってもよくわかります。親だからこその心配や不安やいら立ちがあって、そこには親だからこその、もっともっと先の先・親がいなくなってからのことまで考えたりするから、どうしてもできないことややろうとしないことが気にかかる。


どうしたらできるのかなとか、何をしても伝わらないとか、そんな葛藤をいつもどこかで感じてしまうのも、親だからこその感情なんですよね。


以前レッスンしていた子がね、ママはどうしても手のリハビリのためにピアノ弾いて欲しくて、でもプレッシャーのあまり本当にピアノの蓋をあけたくなくなって、ストレスでクレヨン食べちゃった子がいたんです。


どうしていいか分からなくてね、困ってるんですよね。でも大好きなママだから、がんばってるとこ見てほしくてね、でもできなくて悲しそうで…見てると切なくてね。


今この時も十分がんばってるんですよって、だから少しだけピアノじゃなく、他のことしますねって伝えたんです。ピアノのレッスンなのにね。ピアノは先生だけ、それに合わせて太鼓や手遊びやお絵かきをいっぱいしてもらいました。


そしたらね、半年くらいかな?「僕もピアノ弾く」ってね言ってくれたんです。「それじゃあ順番こね」って交代しながら、ピアノを弾いてね、それをママに伝えたら、ママもその子も本当に嬉しそうでした🥰


その期間待ってくれたママもすごあなぁって思いました。ピアノレッスンでピアノ弾かなかったらふつう辞めちゃいますよね。若かりし頃の私を、その間ずっと信頼してくれて嬉しかったです。


時には、ふっと別の角度から「子どものいいところ」に気づいてもらえたら、ママの気持ちも、子どもの気持ちもほどけるってこともあると思うんですよね🥰


私自身もそうだったように、親子じゃない誰かの存在って、とっても大事だと思うんです。それも、否定や批判ばかり・足りないことばかりを指摘してくる人ではなくて、ママや子どもたちのいいところをね、ストンとわかってくれる人。


きっと子育て中にも、そんな人に出会えたら、きっとその子育ては、親子一緒に幸せになれる♡そんな気がします🥰

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