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「ふーふーふー ふたばフードフェス2024」および「双葉町立双葉中学校・ふたば幼稚園の旧校舎解体前見学会」のイベント参加後記 後編

前編はこちら

福島県双葉郡双葉町。東に太平洋、西に阿武隈山系を望む、海と山にいだかれた自然豊かな町。
双葉町は、東日本大震災と福島第一原子力事故により、長期にわたり全町避難を余儀なくされました。そして震災から11年5カ月後の令和4年8月、特定復興再生拠点区域の避難指示が解除され、震災後初めて町内での居住が可能になり、あらたな産業の創出や復興への第一歩を歩み始めた町です。

そんな双葉町にて10月5日(土)と6日(日)の2日間、題記のイベントが開催されました。このイベント後記を通じて双葉町の「いま」を少しでも知っていただきたく、官民合同チーム(福島相双復興推進機構)よりご紹介したいと思います。

2.双葉町立双葉中学校・ふたば幼稚園 旧校舎の見学会

10月5日(土)ふたばフードフェスの開催と合わせ実施された、双葉町立双葉中学校の旧校舎およびふたば幼稚園旧園舎の解体前の見学会に参加してきました。
旧校舎・旧園舎は、東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故の影響により使用出来なくなった建物で、今回の見学会は、「震災当日からの姿が残存する現状をご覧いただくとともに、思い出を振り返る機会にしていただきたい」との想いから実施されました。

官民合同チームでは、福島復興で頑張っている方々、まちの賑わいの様子や関係人口拡大に向けた取組等、情報発信しておりますが、ここでは“福島復興を風化させない”との思いを込めて、あらためて見た“震災当日”の状況をお伝えしたいと思います。

まずは双葉中学校へ。校舎正面の様子です。

中に入って1F廊下から見た様子。外観とは裏腹に、震災の傷跡が垣間見えました。

そして当時の3年生の教室へ。そこでは震災当日の現実をあらためて見る(知る)こととなりました。この日は午前中が卒業式だったのですね・・
良い先生と良い生徒たちの思い出が詰まった黒板。

そして当時2年生の教室を見学。掲示板には4月に予定されていた修学旅行の予定表。
神奈川県鎌倉見学や東京ディズニーランド・・

最後は図書室の様子です。見学会には当時の在校生やOBと思われる方々が多く来場され、思い出を語り合う姿が印象的でした。

次に向かったのが「ふたば幼稚園旧園舎」。震災当時130名ほどの園児数がいたそうです。

園舎入口。きれいな曲線と黄色い柱が印象的です。

中に入り、中央ホール・ステージとひな祭りの様子。

そして、とても気持ちがこもった「お別れ会の招待状」。

最後になりますが、平成22年度修了式。

見学当日、卒園を迎える予定だったと思われるご家族の方がこちらで写真撮影をされておりました。とても複雑な気持ちになりましたが、大きく成長しているお子様の姿は「未来への希望」だと感じました。

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