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From南相馬 歌とダンスで地域を元気に!


今回は、南相馬と杉並を繋ぐ“トモダチプロジェクト”の創造者で(株)LITTLE STAR代表 狩野 菜穂さんをご紹介します。
 
まずは、狩野さんが南相馬と関わるきっかけとなったパン屋さんのインタビューと、社名でもある「LITTLE STAR」に込めた狩野さんの思いをご覧ください。

京都府生まれ、山口県育ちの狩野さんは、大学卒業後、教員免許を取得するも歌手になりたいという夢を叶え、有名なアニメソングの仕事で歌手デビューを果たしました。ミュージシャンとして忙しい日々を過ごし、当時、南相馬どころか福島県とは全く関わりのなかった狩野さん。南相馬へ足を運ぶきっかけとなったのは、息子さんの野球でした。
 
元々、杉並区と姉妹都市であった南相馬市。毎年、杉並区と南相馬市の野球チームで交流試合を行っていましたが、震災のあった2011年はもちろん試合は開催されませんでした。
「震災により南相馬は野球ができない状況になっている。」少年野球チームで道具を寄付する活動に狩野さんも賛同しお手伝いを始めましたが、誤って送る予定のない道具まで送ってしまった狩野さん。それを返してもらうため~震災からわずか2か月後の出来事でした~生まれて初めて南相馬を訪れる事になりました。
 
当時、連絡のやりとりをしていたのは、原町区にあるパン屋「パルティール」のご主人。南相馬を訪れた狩野さんはご主人に連れられ、原町区北新田の野球場へ向かいました。伸び放題の草、がれきが山積みのグラウンドを目の当たりにし、狩野さんは初めて南相馬がいかに深刻な状況下にあるか実感したそうです。そんな状況にあっても、南相馬の人々は明るく逞しく頑張っている。自分も何か力になりたい、できることは音楽だ!と奮起した狩野さんは「パルティール」のCMソングを製作しました。地域に曲の存在が広まると、子供たちが曲に合わせて歌ったり踊ったり・・・その様子がとても印象的で、心を揺さぶられたそうです。
 
その後も何度か南相馬を訪れ、のちに歌とダンスのレッスンのため、杉並と南相馬を往来する生活が始まりました。そのうちに狩野さんの活動が杉並でも知られるようになり、杉並でもレッスンを始めることになりました。杉並区を南相馬の子供たちを結ぶ曲「みんなのうた」を製作、のちの2013年9月には、杉並区高円寺の施設を貸し切り、南相馬の子供たちを呼んで公演を開催、それが“トモダチプロジェクト”の出発点となりました。
 
現在は南相馬へ移住し、南相馬鹿島区で音楽スタジオ「ドリームゲートスタジオ」を開校。週に2日、子供たちに歌とダンスのレッスンを行っています。野球少年だった息子さんも成人し、狩野さんの右腕としてレッスンに協力しています。自分たちのステージでみんなを元気にしたい、自分たちの想いを届けたい、という気持ちは変わらず、南相馬の子供たちと共に未来へと、歌とダンスで元気を発信しています。
 
◆トモダチプロジェクト
  -music - entertainment-dance(tomopro37nouta.com)



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