子連れで北京旅行(2024年11月)
はじめに
本記事を読んでいただきありがとうございます。いまきゃんです。
いまきゃんでは、主にyoutubeのチャンネルで、ファミリーキャンプの魅力やキャンプを始めるにあたってのtipsなどをお伝えしていますが、こちらのnoteでは、キャンプだけでなく旅行全般までスコープを広げて、動画ではお伝えしにくい活字情報をご共有します。
第一弾の今回は、2024年11月2日から11月4日にかけて旅行してきた北京について、これから家族で北京旅行を検討される方のために役立つ情報をお伝えします。というのも、旅人の友である「地球の歩き方」が2019年から更新されておらず、最新の現地情報が非常に限られており、子連れ旅行で知りたい情報がネット上にも無かったからです。
注:2024年11月14日に2025~2026年版が発売されるようです。
なお、情報の正確性については注意は払っていますが、あくまで一個人の経験によるものであることや、現地のルールなどは日々更新されていることもあるので、ご自身の責任でお願いいたします。
準備
2024年11月現在、観光目的でも中国訪問ではVISAが必要となっています。代理店に依頼することもできるようですが、我が家は自分で申請をしました。ざっくりとした流れは下記のとおりです。
中国ビザセンターのWEBサイトにアクセスして、申請書を作成
印刷したものをもって、窓口に訪問し、申請
指定された日付以降に再度窓口を訪問し、VISAが貼付されたパスポートを受領
詳しい手順は、公式のページや、他の方が書かれているブログなどを参考にされるのをお勧めしますが、我が家がネットを探しても見つけられずに少々困った点をご紹介します。
申請時に子どもの同行は必要か?
結論、子どもの同行は不要でした。我が家は上が小学生低学年、下が未就学ですが、両親のみで申請ができました。但し、親子関係がわかる戸籍謄本と、親子である旨を記載した任意様式の説明文書を持参し、提出しました。
東京の窓口での所要時間は?
我が家は、10月4日に手続きに行ったのですが、なんと国慶節という中国のお休みの翌日だったようで、エレベーターホールもいっぱいとなる長蛇の列でした。10時前について14時までは粘ったのですが、そのあとの予定もあったので、結局諦めて、別の日に再度申請をすることにしました。ですので、ビザセンターがお休み、またその前後でないかどうかは確認をおすすめします。
2度目に挑戦した普通の日であれば、9時に着いて、申請カウンターで手続きして支払いを終えるまでで2時間ほどでした。また、そのあとの受け取りの日では1時間ほどでした。
その他、申請書類で気を付けたことは?
申請時にはホテルの予約表や航空券の写しが求められます。先にホテルや航空券の予約をしてからビザを申請するようにしましょう。
パスポートの写しはA4の用紙に刷る必要があります。最初、二人分をまとめて印刷し、A5サイズに切ってたものを用意したのですが、その場で再作成するように求められました。
古いパスポートの提出を求められることがあります。私と子どもたちは求められ、妻は求められなかったので、おそらくですが、パスポートの発行日によって要否は変わるようです。紛失した旨を申請書に書いたら済む場合もあるようですが、古いパスポートが手元にあるようでしたら持っていくことをおすすめします。
入国
ARRIVAL CARDの記入
北京の空港についたら、ARRIVAL CARDを書くことになりますが、日本入国の税関申告書などと異なり、家族全員それぞれのカードの記入が必要です。飛行機の中では配られず、到着後のカウンターで紙を入手して記入します。フォーマットは、JALのサイトに記載されているものと同じでした。
ネット・アプリ
スマホのネットはローミングがおすすめ
中国国内では、いわゆる「金盾」と呼ばれるインターネット検閲システムにより、Googleマップ、youtubeやLINEなどのネットサービスにアクセスができません。そこで、VPNと呼ばれる仕組みを使って回避する方法が一般的になっています。
しかし、旅行者の場合は、日本国内の携帯電話回線を現地でローミングすることで、金盾の検閲を受けることなくネットにアクセスできます。かつては、ローミングのデータ通信は高額でしたが、例えば私が今使っているahamoだと30GBの月額利用分の範囲であれば、手続きすることなく利用できて便利でした。
もはや必須となっている中国アプリ
中国への旅行者でも、wechatやalipayは必須となっています。というのも、現地での決済、公共交通機関の利用時の支払いなど、すべてこれらのアプリで行い、現金は使わないからです。実際、我が家は現地通貨の元への両替は一切行わず、クレジットカードそのものも使わずに旅しました。いずれも日本にいるうちにダウンロードして、クレジットカードなどを登録しておくのがおすすめです。
交通事情
上記のとおり、地下鉄もバスもAlipayでのQRコードで切符を買うことなく乗車できます。パスポート情報を登録する必要があるので、乗る前までに済ませておきましょう。
タクシー配車アプリのDidiも便利そうですが、今回我が家は使いませんでした。公共交通機関は非常に安く、バスは1回につき2元(約40円)、空港~市内が25元(約500円)です。ちなみに、バスは前からでも後ろからでも乗れて、乗るときにQRコードで決済します。
ちなみに、公共交通機関に子連れで乗ると、かなり高い確率で子どもに席を譲っていただけました。儒教の影響でしょうか?
観光
故宮など多くの施設で事前予約が必要です。wechatでもできそうでしたが、結局最後の予約ページが中国国内からじゃないとアクセスできなかったり、故宮はそもそも現地のクレジットカードがないと予約できなかったりするので、我が家は現地の旅行社に依頼しました。
故宮は半日の日本語ガイド付きで大人2人、子ども2人で1860元(約4万円)、万里の長城は行き帰りの送迎と入場料込みで1760元(約3.8万円)でした。激安というわけではありませんが、ガイドが同行してくれるので、子連れで安心して回れるという意味では満足感は高かったです。
我が家が使ったのはveltraというサイトから、下記2つのツアーです。
どこに行くにもパスポートは必携で、パスポート番号と入場が紐づいています。ただ、私の分の登録が、故宮では代理店の手続きミス(?)で上手くいっておらず、その場で対応してもらうトラブルもありました。
子どもの入場ですが、こちらでは年齢ではなく身長でチケットの要否が決まります。例えば、万里の長城の場合は、120cm未満は不要でした。
故宮/景山公園周辺
万里の長城(慕田峪長城)
万里の長城も観光スポットとしてはいくつかあるのですが、一番有名で多くの中国人観光客が訪れる「八達嶺長城」ではなく、比較的空いているという評判の「慕田峪長城」の方に行きました。
朝6:30にホテルに個人ツアー業者さんに迎えに来てもらい、8:15頃に現地到着。シャトルバスとリフトを乗り継いで、9時~10時の1時間ほど長城を散策し、市内に11時半ごろに戻ってくる、という感じのスケジュールでした。北京の朝は渋滞ラッシュになるため、早い時間の移動がおすすめです。
ちなみにお昼に市内に戻ってきて、昼食を食べた後に、夕方16時台の羽田行きで帰国できました。
なお、万里の長城の公衆トイレにはトイレットペーパーがありません。必ず持参するようにしましょう。
治安・衛生
思った以上に治安は良いです。警察はたくさん立っているし、地下鉄に乗るたびにセキュリティチェックをされるからでしょうか。ちなみに、ガイドの王さんは、私たちを迎えるための名前が書かれたカードで、セキュリティに「これは何?」と確認されていました。(反体制的な)デモのプラカードなどの携行もチェックしているのかもしれません。
衛生も想像していたよりはましで、少なくとも普通の海外旅行と思って注意していれば、下したりすることはありませんでした。但し、トイレについては、ホテルでも紙を流さずに横に備え付けてある箱に捨てるというスタイルです(空港だけは流せるようになっているようです)。また、繁華街の裏路地の公衆トイレには、仕切りのないいわゆる「ニーハオトイレ」がまだあります。
空気については日によっては非常に悪く、視界不良になるレベルでした。マスクはあった方が良いと思います。現地のコンビニなどで買うこともできますが、子ども用のサイズなどが入手できるとは限らないので、日本から持って行った方が無難かもしれません。
ちなみに、大気汚染対策と市内の渋滞緩和のために、厳しい交通規制がされているようで、ナンバープレートの末尾で、市内に入れる曜日が異なるそうです。対象曜日は3か月ごとに変わります。中国人は「8」が好きなので、8が規制対象の日は少し空くのだとか。
なお、市内を走る自動車ですが、外車はVWやBMWなどが多く、日本車はレクサスぐらいでした。日本車のプレゼンスの低さを感じました。
食事
北京ダックやジャージャー麺が北京のおすすめグルメで、たくさんの店があります。北京料理ではありませんが、個人的には餃子・点心・饅頭系が美味しかったです。また、スイーツ系は、甘すぎず日本人の好みにもあう感じです。子連れということで、辛いメニューしか無いのではという不安もありましたが、そういうことはありませんでした。(今回は行きませんでしたが、火鍋屋さんだと、そういうパターンもあるかも?)
あと、稲香村というお菓子屋さんが日本のコンビニ並みの頻度であります。我が家も日本へのお土産に立ち寄りました。
最後に
これからファミリーで北京へ旅行される方の参考となるよう記事にしましたが、いかがだったでしょうか?
今回の旅で、フライトから北京市内観光全般を通じて、欧米系の観光客はよく見かけましたが、日本人観光客はほとんど見かけませんでした。日中関係や、先日あった日本人学校での事件の影響なのかもしれません。
ただ、普通の北京市民の方々は、とても親切(但し中国語の特徴なのか語気は強め)で、子どもには優しく、不慣れな旅行者にも丁寧に対応いただけました。
この記事をきっかけに、北京に旅行してみようかなという方の後押しになれば幸いです。