東へ向かって北上する 10 | 河童淵のねこ

画像1 朝、花巻の台温泉を出て遠野へ向かった。遠野は地図で見ると山の中にあるけど、通じる道は何筋かあって、今回は続石経由で入るルートにした。途中、万国旗が吊るされた商店街を抜けた。初めて通る道だったと思う。
画像2 続石は遠野物語の中では人ならぬものの交流の場所として書かれている。詳しい内容は本に書かれているのでここでは省略。個人的には遠野に来たら必ず訪れたい場所である。初めて訪れた時の印象がよい場所だった、30分ほど山の中を歩かねばならないのだが、山を降りてくると疲れがとれていた。本当に不思議な体験で、2度目もやっぱり同じだったので、たしかめたい気持ちでいく。同行者は熊出没注意の看板に怯えていた。
画像3 ところどころ急な山道を登ると続石が現れる。
画像4 これが続石。大きな石が絶妙なバランスで重なっている。今回の訪問の所感はわたしが山との縁が薄くなっているときに来たなという感じだった。10代の頃、一人で近所の山へ遊びにいっていた。といってもふもとを少し入って山の表情をたしかめにいっていたという感じで、続石へ行くときその感覚を取り戻すように思う。山はいつも違う顔をしている。それはわたしも同様なのだけど、うまく噛み合うと美しいものを体感できる。言葉にしちゃうと軽々しくなるけど、たぶんわかる人にはわかると思う。かといって、登山には興味ない。
画像5 続石を下りて、道の駅で多田克彦農場のジェラートを食べた。遠野の道の駅は好きである。おいしいものがたくさんある。
画像6 山際から攻めようということで、山口方面のデンデラ野にいく。
画像7 60歳過ぎた人々が集団生活をしていたというところで、木がないせいかなぜか気持ちいいと思う場所。
画像8 来ない間に家ができてた。
画像9 本当にこういう家で共同生活してたのかしら。昼間は里に降りて畑仕事を手伝っていたらしいんだけど、その里に降りることを「ハカダチ」ダンデラノへ帰ることを「ハカアガリ」と呼んでたという説明があってなかなかのブラックジョークだなと関心した。現代の感性で捉えてはいけない言葉だとは思うのだけど。
画像10 その後、伝承園まで移動。駐車場から少し歩くとカッパ淵がある。
画像11 カッパ淵へ行く手前にはホップの畑がある。
画像12 夏にはツルを伸ばして青々した畑だった。
画像13 お寺の中を通っていくと小川にでる。これがカッパ淵。
画像14 なぜかピントが合わなくなってうまく撮れなかった陶器のかっぱちゃん
画像15 ユーモア
画像16 ユーモアが散りばめられております
画像17 11月も末だったけど、銀杏の葉の絨毯がきれいだった
画像18 のんびりしているとどこからともなくツヤツヤしたねこがやってきて、カッパ淵の水を飲んでいた。後ろ姿はまるでたぬき。帰り道も先導してくれてしばらく一緒に歩いてお寺の敷地で別れた。
画像19 カッパ淵の後、わたしたちは伝承園へいった。つづく

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あんころう
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