鹿児島たくさん 3 | アーケード界隈の散歩

5月中旬、展示の在廊と撤収のため鹿児島へ向かった。熊本で用事を済ませて街から宇城方面の途中にある「にんじんハウス」で夢のようなワンプレート食べた。にんじんハウスはロードサイドの古き良き大きいファミレスという感じで最高。どれ食べてもおいしい。

夜遅く鹿児島に着いて、翌日歩いていけそうな温泉へ入りにいった。歌謡曲が響き渡る浴場。カランのプッシュ式蛇口？に「宝」という文字が浮き出ている。たしかに水って宝だもんなとしみじみ思う。この日はこの後体調不良でホテルで休むことになった。無念。

次の日、在廊はもう一人に任せ、赴くまま歩いてみた。洋館のようなデパートの山形屋。地域のデパートが愛されている様子をみるのが好きだ。店内放送用のスピーカーがナショナルだった。鹿児島はこういう建築物がたくさんある気がする。

入り口に貴族の椅子。

可否三昧といつ喫茶店で500円のサンドイッチセットを食べた。お砂糖2つついてきた。

変わった形状の店で、入り口から細長く続くスペースに2、3席ある。さらに奥に広いスペースがあるようでそっちにはテレビもある気配だった。わたしは細長スペースに落ち着いた。年配の方から若めのカップルまで幅広い客層で店内は不思議と静かだった。

アーケードのレリーフ

そこからまたぶらぶら歩いて、元デパートだったという建物の一階で営んでいるリサイクルショップをみつけた。全品半額だった。

同じアーケードのなかにおばあちゃんが店先に腰掛けている花屋があった。おばあちゃんは目が合うとにこぉっとして、わたしは考える間もなく花屋に吸い込まれた。あの笑顔の魔力に抗うことはわたしにはできない。一輪からでもいいというのでよさそうな芍薬を選んで買って帰った。とてもいい香りがした。

他にも山形屋の地下でしんこだんごを買って帰ってみんなでおやつに食べた。山形屋のしんこだんごは甘くない香ばしいしょうゆ味だった。