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Denzel Dumfries



私はドゥンフリスタなので、ドゥンフリースについて書いてみようと思います

目次

①呼び名
②能力
③現状 & 改善の余地
④まとめ


①呼び名

Ⅰ.ドゥンフリース
定番ですね。おすすめです。

Ⅱ.ダンフリース
許せますね。ワイナルドゥムではなくワイナルダムと呼ぶタイプの方でしょう。

Ⅲ.ドゥムフリース
別にいいけど、呼びにくくない?発音的には1番近そうです。

Ⅳ.デュンフリース
ウイイレ厨確定ですね。

Ⅴ.ドゥンフライ
八塚浩確定ですね。

Ⅵ.ドンフリース
中村義昭確定ですね。


②能力

いろんな観点から見てみましょう。

Ⅰ.スピード
そこそこ、ってとこですかね。たまに相手に走り勝つシーンも見られますが、カウンター時にコスティッチにぶち抜かれたのは忘れられません。50m走を走らせたらなかなか速いけど緩急つけた走りは不得意、ってとこでしょうか。前任のハキミと比べてしまうと、やはり俊敏性に欠けるのは否めません。

Ⅱ.競り合い
188cmの長身を持ちますが、競り合いが強いかと言われるとそこまでという印象。小さい相手には勝てますが、相手が自分と同じかそれ以上になってくると普通に負けます。最近だと、モンツァ戦でカルディローラに競り負けて痛恨の同点弾を献上しました。

また彼は爆撃機というキャッチコピーでおなじみですが、インテルにきて空爆(左からのクロスに合わせてゴールに襲いかかる)の形を見せてくれたのは数回です。左にディマルコ、ペリシッチという素晴らしいクロサーがいましたが、RWBというポジションは頻繁にゴール前に飛び込んでいけるほど攻撃的ではないのです。シモーネも特にその形に持っていく努力はしていないので当然の結果。

1:54〜
数少ない成功例


1:51〜
これを何度も見たいのよ。
ついでに1:34〜の守備もどうぞ


ちなみに代表ではRCBにティンバーを置きボランチを降ろすことで可変式3バックとし、ドゥンフリースに高い位置を取らせています。そのおかげで、W杯アメリカ戦では1G2Aを記録。代表ではクラブより活き活きしている印象。


「左で引き寄せて右に展開」からの高速グラウンダー折り返しで2アシスト。ブリントからの高精度クロスを大外で待ち構えて1ゴール。

RCBにダルミアンを置くことで同じことができないかなと思いましたが、あまりそんなことはなく。しかしシュクリニアルよりもダルミアンのときのほうがやりやすそうには見えます。シュクリニアルもかなり不器用だからでしょうかね。


Ⅲ.クロス
2番でつい熱くなって後々書きたいことも書いてしまいました。
クロスに関しては、かなり上手いと思ってます。フリーで余裕を持って上げられるときは。速くてシュート性のクロス、プラスとマイナスを使い分けられる速いグラウンダー、ふんわりと高いクロス。余裕がないときは相手に直行するときが多いですが、縦にスペースに抜け出したときには高確率でアシストやアシスト未遂となるセンタリングを見せます。全部インサイドで上げます。

0:15〜

0:25〜

0:22〜
これが理想形。左で引き寄せて右に展開


2:20〜


Ⅳ.裏抜け
カウンター時など前に広いスペースがあるときは、直線の速さを活かしてしっかり走りこんでチャンスを演出します。

0:22〜

2:09〜
そういえばこの頃のコレアはどこへ…

2:25〜

また、右サイドから中央へ斜めにランニングは彼の秘密兵器です。突然ゴール前に侵入して襲いかかります。最も印象深いのはこの辺でしょうか。

0:37〜

0:54〜

今シーズンはこの形があまり見られないのが残念です。対策されてるということでしょうか。
長い距離の直線ランニングは武器である一方、相手の陣形が整っている状況では彼の良いところはなくなってしまいます。バレッラからスルーパスを受けようと走り出したり、ワンツーを試みたりすることはありますが通ることはあまりありません。前述の通り俊敏性に欠けるため、走り出してからトップスピードに達するまでが長く、広いスペースがない状態で相手より後ろからスタートを切っても脅威にはなれません。

Ⅴ.シュート
クロスもそうですが、彼はシュートも全部インサイドで流し込もうとします。インサイド以外は見たことありません。そして高確率で相手GKの股を狙います。なので抜け出したのにシュートは止められる、ということもしばしば。練習してほしいですね。

1:13〜
成功例。このゴールパフォーマンスとても好き。

1:31〜
エジループ…?


Ⅵ.地上戦
地上戦は決して弱くはありません。対人守備でぶち抜かれることはそんなにないし(さっきコスティッチにぶち抜かれた言うたけども)、ポカすることもそんなにありません。むしろチームを救うスーパーブロックやスーパータックルを見せることもしばしば。ただ、素晴らしいドリブラーやスピードスターに対応できるかと言われれば怪しい。ダルミアンやハキミほどの安心感はありません。俊敏性がないので、緩急をつけたドリブルには強いとは言えません。
また、球際の争いに関してはそこそこ、といった感じです。フィジカルもなくはないが特筆すべきほどかと言われれば違う、といった具合。なので球際もダルミアンやハキミほど強くはありません。が、及第点だとは思ってます。

Ⅶ.ビルドアップ
足手まとい感が否めません。凡ミスやロストはそんなにありませんが、不器用だし運べないのでボールがきても消極的なパスがほとんど。フォワードへ縦パスつけたりロングボール蹴ったりはたまにしますが、精度はまあ並といったところ。
前線でボール持っても仕掛けはほぼないので、彼を置くと右からの崩しがほとんどなくなる状況。代表ではインテルよりかは崩しに参加するシーンが多い。

「仕掛けがない」「バックパス一択」「そもそもトラップが後ろ向き」
この3つが彼が批判される主な要因です。個人的な見解としましては、彼はとてもミスを恐れるタイプなのだと思っています。それゆえ仕掛けも基本しない、リスキーなパスもしない。その分凡ミスも少ない。
さらに2/26のボローニャ戦では、ひどい状態のピッチに足を取られることを恐れて守備が消極的なるシーンもありました。
真面目な性格がそこに出てるのかな、といった感想。


③現状&改善の余地
攻撃面での彼の欠点、彼がボールを持てばバックパス一択になってしまうこと、構えられてたら効果的なランニングができないこと。これの改善案としては、「彼の前にウインガーを配置する」だと思ってます。彼をサイドの最前線に配置しても何も起こりません。WGを置いてオーバーラップさせたり、圧力が小さい状態で受けさせたり。なんならWBでなくSBのが良い。張りっぱなしにならずに済む、それなら今よりは活き活きするのではと。
実際代表ではトップ下1枚+2トップとし、2トップの一角にはガクポやベルフワインなどを配置する形を採用しています。これにより、可変式3バックも加味すると、ドゥンフリースに高い位置を取らせつつ前にはウインガーがいるという状況に。ここにメンフィスやクラーセンも絡むことで、右からの崩しが多少生まれている。まあ左で崩して右に展開する形が多いのは事実ですが。このへんが彼が代表では高い評価を得ている理由ではないかなと。

現実的に今のインテルでどうにかするには、まずRCBはダルミアンで確定、右のSTに収まりが良いルカクを配置。ドゥンがボール受けたらルカクに縦パスという選択肢ができるので。さらにルカク(復活したと仮定)がサイドに流れた場合は全力で中に入りクロスを待つ。どうしても右で崩すならこんな感じですかね。まあやはり、左で崩して相手を寄せさせて右に展開、というのがインテルでもオランダでも一番の理想形のようです。
アメリカのようにコンパクトな守備陣形を相手にしたときだとその形は特に活きそうですね。右を手薄にさせやすいし、左からのクロスに合わせることもしやすいので。


④まとめ
彼の長所を活かして短所を消す、それを最優先に組んだインテルのフォーメーションがこちら。

非保持フォーメーション


攻撃時


ビルドアップするときは左で崩して右に展開が基本。ブロゾヴィッチは申し訳ないがそんな動き回らないでもらってCBの位置に降りてビルドアップ、擬似的な4バックにしてディマルコドゥンフリースを高い位置に。カウンターならルカク(完全復活)とドゥンフリースで一昨年の電光石火カウンターを再現。

えー、非現実的ですね。別に強豪相手なら今まで通りで良いんですが、プロビンチャ崩せない問題をドゥンフリース活かして解決するならこんな感じかな~と。オランダのオマージュ的な感じですね。

ついでに言っておきたかったのが、ゴゼンスくん。彼も左で同じような状況に陥ってるので、彼を活かすなら右で崩して左で仕留めたい。しかし右にはディマルコやハキミ、ペリシッチのような優等生はいない。ダルミアンは攻撃面でも及第点出してくれるけど、攻撃のスペシャリストではない。ドゥンフリースかゴゼンス、どちらかの売却は避けられないでしょう。そして器用なWBを獲得してほしいですね。
図とか作れるほど器用じゃないのでダラダラ読みにくくなってすいません。ただでさえドゥンフリスタ作なのにその上クソ読みにくいとか、読んでくれる人そもそもいないかもしれませんが。



(3/6追記)
本日のレッチェ戦において、バレッラとポジションを入れ替え、ハーフレーンを上手く使って抜け出すシーンが何度も見られ、数回チャンスを演出しました。最終的にはその形から彼の十八番の高速グラウンダー折り返しが発動しラウタロのゴールをアシスト。
対策されるかもしれないし、相手が変われば効かない可能性もありますが、再現性を持ってこの形を行えたことは1つ大きな収穫。シーモを褒めましょう。

1:18〜


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