夜は明るい方が怖いかもしれない
昨日は渋谷の会社にお邪魔してきた。ちなみに、緑の会社ではない。スタートアップベンチャーという意識高い会社は渋谷に密集しているので「ウェイー!」みたいな人々の世界には存在していないビルの中へと入っていく訳だが、そういったお堅いビルには行っていく私をウェイ人にはどう見えているのだろうか。ウェイ列から逸れた瞬間に私の存在は霧の中に消えていっていると思うと、霧の能力者みたいでかっこいいかもしれない。
なんてことを思った往路だったが、すっかり夜の雨ふる復路ではヒカリエを足元にビルの中に入っていった。夜でもこれだけ明るいと治安が良いのかもしれない、と乗り換えの暖色がぼんやりした駅で感じた。
だが、私のその予測は裏切られてしまった。帰ってきたネオ東京スラムは渋谷以上に明るく煌々と輝くパチンコ屋が出迎えてくれた。その近くで托鉢僧がチリチリと鈴を鳴らして、その前を南蔵院の大仏みたいにホームレスが寝転んでいる。タイの変寺に深夜に忍び込んだみたいだ。
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