永久機関を追求するものを笑うべきか否か
どっかのYoutubeで「発電所から出た電気で発電すればいい!」っていうコメントがはちゃめちゃにぶっ叩かれてたのを見た。「中学生からやり直せ!」っていうコメントが連なっていたのだが、コメント主は頑なに「偉大な発明はみんなが無理だって言ったから、できるかもしれない」という主張を繰り返していた。
もちろん永久機関を作成するのはまぁ無理だろうな、とは思う。コメントしている人もあまり賢い感じに見えなかったし
一方で、永久機関を考えることに大きな意味がある、と考えている。そもそも「せや!永久機関作ったろ!」と考えた人がいなければ永久機関が出来ないことを証明できていないはずだ。そもそも熱力学第一法則が発見されたのが1840年代であり、たかだか200年弱(デカルトが1600年代に似たようなことを言っていたみたいだが)。それまでは自然哲学の領域で、`kraft`と呼ばれるものが現代でいうエネルギーの原型であるようだ。同様に、錬金術を極めようとして生まれたのが黒色火薬だったりする。
無謀や無知から生まれる科学もあるので、コメントしていた彼には是非永久機関を研究していて欲しい。確か計画停電か何かのニュースの動画だったか。
逆に、無知ゆえに永久機関に見えるものもある。水呑鳥とか。なのでぜひコメント主が永久機関に見えるものを発明したら、批判をしていた人々は永久機関でない事を是非証明してほしい。なんか、『ぼくらの』みたいに違う次元の地球からエネルギーを持ってきてた、とか。
ちなみに、特許庁は自然法則に反するものは特許として認めていないので「永久機関」は受理されないらしい。
球体循環装置というは永久機関として無知なメディアに紹介されたらしいが、水を供給する必要があるので永久機関ではないそうな。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%83%E4%BD%93%E5%BE%AA%E7%92%B0%E8%A3%85%E7%BD%AE