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回転

街を歩くと回るものが目につくこともあるかもしれない。車輪、床屋の看板、換気扇、室外機。
実は回転の正体は大きめの齧歯類であることをご存知だろうか。
カッシャネズミと言われる彼らはエアコンの排気口に住みつき、定期的に回し車のようにファンを回しているのだ。カッシャネズミと人間の共存の歴史は長い。ちなみに、カッシャネズミ管理局がきちんとカッシャネズミの労働を管理しており、週休3日制できちんと環境は管理されているので安心していただきたい。

さて、初めにカッシャネズミが発見されたのはチリ領イースター島であった。モアイ像で有名な島である。木の「ころ」を用いてモアイ像を運搬していたことで有名だが、実際に「ころ」を用いる発想はカッシャネズミが森で小さなエレベーターの滑車を回しているところからの着想であったそうだ。その頃のカッシャネズミは今よりもさらに大型でその姿を模して作ったのがモアイ像だと言われている。
次に、カッシャネズミが人類の建築を手伝った例を紹介しよう。フロリダ州にあるコーラル・キャッスルである。コーラルキャッスルの建築方法は長らく謎であった。

コーラル・キャッスルは、リーズカルニンが単独で逆磁気(reverse magnetism)あるいは超自然的能力を使用して何トンもの無数の石を移動させ、彫刻したとする、その制作をとりまく伝説で有名である

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%AB

カッシャネズミが石を切り出す際の回転やすりの役割を果たしていた痕跡が見つかっている。
重さ9米トンで高さ8フィートの回転する門が有名だが、1986年に動かなくなってしまった。というのもその門を担当していたカッシャネズミが定年退職し、また後継もいなかったために動かなくなったという。

カッシャネズミは近年はクリーンエネルギーとして注目されており、EVエンジンの次のエンジンとして注目されたのがカッシャネズミエンジンである。ガソリンスタンドの給油組み上げで働いていたカッシャネズミらが転職先としてエンジン研究部門に注目しているという。

このようにカッシャネズミは姿を表さずに我々の生活を支えてくれている。一方で、問題もある。鳩が住宅街にいるのはカッシャネズミが餌を与えているということだ。カッシャネズミは陰の労働者であるが、故に表に姿を表さず定年を迎えたカッシャネズミたちが寂しさからか鳩に餌を与えてしまうことがあるらしい。

さて、私が今これを書いているMacbookProはファンがある。そこでカッシャネズミたちが働いてくれているおかげでこの文章が書けると思うと感慨深いものがある。長いこと起動させっぱなしなので少し休ませてあげあげたほうがいいのかもしれない。ファンレスモデルにしようかな。

ちなみに、回転寿司にカッシャネズミは不衛生なので使われいない。安心して食べよう。

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