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昭和シンセオタクが選ぶ昭和シンセポップにあう無料シンセ(その4)
わざわざビンテージシンセのモデリングソフトでなくても、工夫次第で通常のシンセソフトで昭和シンセポップサウンド風にする事ができます。中でもお気に入りのソフトをご紹介します。
トランス系シンセとは何ぞや?
90年代のシンセはデジタル化し、従来無数にあった「ツマミ」が消え、基本プリセット規定で操作するのが主流でありましたが、90年代後半に古き良き時代を思い出すかのように「Clavia Nord Lead」を皮切りに見た目アナログシンセを模したモデルが登場しました。しかし中身はデジタルなので当時のアナログの「暖かみ」が欠け鋭さが目立つものでしたが、その音色を逆手に取った「トランスミュージック」が流行りました。その象徴的なものが「Roland JP-8000」に代表される音色を多数一斉に鳴らす「SuperSaw」その攻撃的なサウンドは一世を風靡し、その後のシンセの定番となりました。
彗星のように現れたトランス系シンセ「Pneuma」
ウルグアイのベンダー「Ronan Fed」が去年に発表したトランス系シンセ「Pneuma(プネウマ)」開発ツール「SynthEdit」で作成されたようで、同ツールで作成されたソフトシンセ「SuperWave P8」とそう大差ないだろうと、正直あまり期待していませんでしたがデモサウンドを聴いて一変しました。まず「SuperSaw」が他のトランス系シンセと比べ透き通って爽快!そもそもトランス系シンセは素朴なシンセポップにはあわないのでは?と思いますが、そこが「Pneuma」が他と違うところで、フィルターが70年代のオーバーハイムに採用されていた「ステイト・バリアブル・フィルター」とモーグの「ラダーフィルター」の二種類をモデリングしているのです。いうなれば音色を形成する部分がおもいっきり「ビンテージシンセ」なのです。
「Pneuma」の総合評価
仕様はユニゾン(SuperSaw)できるオシレーター4基、加えノイズとWAVオシレータ、ENVが4基でマトリックスモジュレーション搭載、最大8直列できるエフェクターなどなど機能が豊富。しかし、先に申し上げたようにフィルターの仕様が特に素晴らしいのでいうなれば「最新機能を搭載したビンテージシンセ」大は小兼ねるではありませんが「Vital」同様に過度な使い方をしなければ昭和シンセポップにあうサウンドのシンセなのです。
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「Pneuma」のダウンロードはこちら!
https://ronanfed.rf.gd/Pneuma.html