昭和シンセオタクが選ぶ無料ビンテージシンセ・エミュ(その3)
夢の舶来ポリシンセ・エミュ「OB-Xd」
憧れの80年代プログラマブルポリシンセ「Prophet-5」「Jupiter-8」に続く名機「Oberheim OB-Xa」ヴァン・ヘイレン「JUMP」のシンセブラスにあるようなド・アナログの厚みのあるブッといサウンドが印象的です。そんな「OB-X」の無料エミュ「OB-Xd」は実機の操作性も去る事ながらサウンドも彷彿してます。しかも実機に搭載されていないベロシティによるVCF、VCAの制御もでき実機以上の性能。その他ユニゾンや発声ポリ数の設定変更できるのでCPU負荷も可能な限り軽減できます。
舶来シンセ独特の大味な設計に要注意
実機と同じ仕様でうれしい反面、コーラスなどのエフェクターは搭載されていないので別途要。操作面ではオシレーターの音域変更がオクターブ切り替えでないため「STEP」を有効にして1音ずつマウス操作でチューニングあわせるのが非常にやりづらい。あと音域にあわせフィルターの効き具合変える機能がオン・オフだけ(注:MIDI CCだと細かく調整できる)とかなり大雑把w如何に国産シンセが繊細に設計されてるのかを実感します。少々クセのある「OB-Xd」ですが、ここ一番インパクトあるサウンドが欲しい時には必ず使うマストアイテムです!^^
「OB-Xd」の試奏
※ドラム(LINN LM-1サンプル)以外は全て「OB-Xd」のみでの演奏。