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昭和DTMオヤジの無料でミックス&マスタリング日記(その5)[イコライザー系:後半]
トラックEQ調整はAI自動EQ「Balancer」を参考
体感だけで好みのEQ調整すると極端に周波数帯が偏る事があります。そこでAIイコライザー「Balancer」を使いEQ調整の参考にするのもありかと思います。これはフリーでは珍しく演奏を分析し、各パートにあったEQ処理を3つのタイプで自動で用意してくれる優れもの。特にボーカルなど際立たせたいパートには有効で「Intensity(かかり具合)」を好みに調整し別途アナライザーで分析し調整の参考にできます。もしそのまま使用する場合は細かい調整ができないので後刺しでEQ追加して微調整となります。
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「TDR Nova」でボーカル音域と被るオケを制御
80年代シンセポップは「バスドラとスネア」が命ですが、いうまでもなくボーカルなどの主旋律が主役。スネアをはじめその他のパートが邪魔しないようにしなければなりません。ボーカルの周波数帯をEQでカットするなど色々なテクニックがありますが、シンセポップのアレンジは幸い被るパートが少なく、左右定位調整で収まる事が多いので、私は演奏を1本にまとめたサブトラックに無料ダイナミックEQ「TDR Nova」にて「ボーカルと同じ周波数帯で極端に音量が突出しないよう」にしてます。
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最終調整はEQやM/S処理でなく「Fresh Air」で
「モノラル再生」する事はスマホ本体スピーカーぐらいなので、メインとなるボーカル、バスドラ、スネアをセンター配置し、各パートはセンターと競合しないようにコーラス、ステレオイメージャー、オートパンなどで左右にふりわけ、更にボーカルが前面に来るよう無料の「iZotope Ozone Imager」にて手前で聴こえるよう調整しています。最後の仕上げに本来マスターのEQ調整とM/S処理で空気感を付加となりますが、私は無料の「Fresh Air」で簡単に「シャリ」と空気感を付加させ済ませています。
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今日のひとこと
ちゃんとした音響知識がないので「Balancer」の「AIオートマチック機能」を規定にEQ調整するのが良いかと。全て「無料」がコンセプトなので全てを自動とは行きませんので、操作が簡単なVSTで代替と試行錯誤の連続です。しかし、期間限定で無料配布してた「Ozone 9 Elements」の自動マスタリングEQは一度使うと辞められない。(;^ω^)