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子供に送るクリスマスプレゼントは欲しいものをあげるべきである理由

はじめに

個人の見解です。

家族関係におけるクリスマスの意義

その世帯の収入に応じて異なるものの、金銭感覚が備わっている親のもとで暮らしていると「あれが欲しいそれが欲しい」などと言っても、毎回希望するものを買ってもらえるということはないだろう。例えば「PS5欲しいよー」といっても、はいはいって感じで買ってくれる親は少ないと思う(親がゲーマーとかなら話は変わってくるが)。
そうして子供は金銭感覚を学ぶのだが、欲しいと言っても必ずそれを買ってもらえないという経験則から「欲張りはいけないことなんだ」と学ぶのだけど、それが行き過ぎて「親が頑張って稼いだお金で買ってもらうのは申し訳ない」などと考え謙虚になりすぎてしまうことがあるかもしれない。そうすると子供は本当は欲しくても何となく遠慮してしまい欲しいと言えない、自己主張の薄い人間になってしまう。

そこでサンタという①親ではなく、②欲しいものを与えてくれるという都合の良い第三者を立てることで子供は気兼ねなく本心から希望を述べることができ、一方で親は子供の本心から出た希望を知ることができる。双方忖度なしの生の声が聴けるという点にクリスマスの意義があるわけだ。
にもかかわらず子供が欲しいと言ったものを与えないのはクリスマスの意義を没却させている。

子供に必要なものを与える親

ここで、「子供が欲しいと言っているものよりも子供の将来にとって有益な本や勉強道具を与えることが真に子供のためになるプレゼントだ」という意見もある。
しかし、子供の将来にとって有益だからという理由で本や勉強道具を与えるのなら、それはクリスマスで与える必要はなく、何はなくとも与えるべき。だって必要なのだから。それを子供にとって欲しいものがもらえる権利に対するカウンター的に買い与えて上記の言い訳をたれるのは卑怯ではないか。それは結局、子供に対する出費をできるだけ抑えたいという親の願望を実現しただけ。

考えればわかるが、子供が成長してサンタなどというものは存在しないと気付いたとき、同時にクリスマスプレゼントは親が買っていたと気付く。その時に「ああ、自分の親はクリスマスにかこつけてあれこれ買い与えてきたけど、結局あれは僕が欲しいものを買わないための回避策だったんだな」と思われる。そんな親を子供は心から信用できるか?
一見、社会の厳しさ理不尽さを教えるためとも思えるが、そもそもクリスマスに教えることか?
もっと子供に誠実になったほうが良いと思う。欲しいものを買い与えられない親は以下のことを子供に説明し、「だから無理です」と許しを請うべきだ。
①まずサンタはいない。
②クリスマスプレゼントは親が子供に物を買う社会的行事で、性質上、誕生日と同じものである。
③クリスマスプレゼントとしてあなたの将来にとって必要な本や勉強道具を与える。
④③により、あなたの希望する物(ゲーム等の娯楽用品)は買えない。
⑤必要な物をわざわざクリスマスまで待って買うのはクリスマスという機会に合わせて買うことで子供への出費を最小に抑えることができるからである。

まとめ

よって、クリスマスは子供の希望したものを買い与えるべきであり、それができないなら子供にその説明をすべきである。
エッ、ランボルギーニが欲しいって?いやそれは無理でしょ。

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