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おみくじの話

どうも。第二類要冷蔵です。ハンバーグがふと食べたくなり自炊しました。なんでタマネギってあんなに目に染みるんでしょうね。家にステーキナイフがないので、箸で割って食べました。

さて、今回は趣向を変え、箸休めのようなものを書き連ねようと思います。

大吉が出るまで引くおみくじの話。

「挑戦すればいつか成功する」「諦めなければ運は必ず味方する」なんて言葉、正直好きではないです。今まで多くの挫折を経験してきましたし、ついてなかったなと思うことは、数え切れないほどたくさんありました。現実を生きる私は、利口なふりをして、自分の声が聞こえていないかのように、折り合いをつけてきました。人生ってこんなもんだよね、と。

たとえば、おみくじ。最初に引いたのが凶だったとしても、もう一度引けば次は良くなるかもしれない、なんて思いがよぎります。でも、二度目も三度目も運勢が変わらなかったらどうしようか。かえって深い沼にはまってしまうのではないかと思い、どうにも息苦しい。何度も引き続けた結果、最終的に「大吉」が出たとして、それで本当に今年の運が良くなるのだろうか。現実には、紙切れ一枚で運命が左右されるわけではありません。

したがって、冷静に考えれば、大吉が出るまでおみくじを引き続けるなんて、無駄な行為のようにも思います。何度も引き直すことに意味があるのか、と。おそらく、意味はないでしょう。運勢に一喜一憂するのもどこか滑稽ですし、運とやらは、結局のところ偶然に過ぎません。どれだけ努力しても、期待しても、それが報われるかどうかは当人の範疇を超えているところがあります。そして、その運は、今もなお不公平な配分がなされている。それが現実というものです。

それでも、不思議なことに、私は毎回、大吉が出るまでおみくじを引き続けてしまいます。それは、運を試しているというよりも、何かに挑戦している気分だからかもしれません。大吉が出るまで引き続けることに無意味さも感じつつ、その過程自体に満足感を覚えてしまっている。挑戦とは結果が全てである、と言い切ってしまうのはどこか寂しく、何かを試し続け、諦めずに前に進むこと自体に、確かな価値があるのだと私は信じています。

おみくじも同じではないでしょうか。大吉を引くまで挑戦し続けることで、少しでも「運を掴んだ」と感じられたら、それでいいのかもしれません。運が良くなるかどうかは分かりませんが、挑戦している間は、自分で何かを動かしている実感があります。その実感が、これまで挫折続きであった私を、何度でも優しく温めてくれました。

そのため、もし最初に引いたおみくじが凶でも、あまりがっかりしないでください。何度でも引き直せばいいじゃないですか。挑戦し続けることで、いつか必ず大吉が出るはずです。運が良くなるかどうかは分かりませんが、その過程で自分を信じる力がついていったら、大吉が出るよりも素敵なことだ、と私は思います。

以上です。第二類要冷蔵でした。では。


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