ホガークヴァインがニューカペナ後の環境においてトップメタへ化けるという話
全世界50億人のレガシープレイヤーへ。
革命の時は近い。
今すぐホガークヴァインを組むのです。
こんにちは。謙治と申します。
レガシー、ヴィンテージでホガークヴァインを使い、「ホガークヴァインと言えば謙治って人だよね!」を目指し、早2年半。
世界は私の予言通り、カニホガークからすっかりジャンドホガークヴァイン一色になりましたね。憤怒が偉いんだ。
それはさておき。
ニューカペナの街角で!統率者デッキのカードに!すごいのが来たんですよ!!!
何のカードかというと、こちらです。
ホガークヴァインにとってこのカードがどれほどの価値を持つかという話を、レガシーにおける対UR環境の変遷の話を交えてしていきたいと思います。
■ホガークヴァインの認知拡大と隆盛
過去、私が回し方記事を書いていた時期にはホガークヴァインというのは未知のデッキでした。
所詮モダンでしょ?とか、安定性が…とか言われていました(安定性については今も言われます)。
しかしながらモダンホライゾン2が出てくるまでの間にデッキは研究され、サイズで圧倒するホガーク、油断すればライブラリを削るコンボ、サイド後に意外と墓地対策が刺さらない優先権の壁とクリーチャー層の厚み、その脅威は目を見張るものがあり、話題を呼び、着々とデッキユーザを増やしていきました。
私の記事もそこそこ読まれ、時代が来たと思っていました。
■全ての破壊者、モダホラ2 -URの台頭-
しかし、天下を取るかと思ったのも束の間のこと、新たなパワーカードを生み出した恐怖のパック、モダホラ2が発売されます。
そう、ファッキンクソ野郎こと《濁浪の執政》の登場です。
モダホラ2が出るまでは、《甦る死滅都市、ホガーク》が0マナ8/8トランプルと唯一無二のサイズ感を誇り、打ち消ししてもまた出てくることで絶望感を与え、更には《狂気の祭壇》設置ターンにはこのカードを起点にそのままコンボで勝つという八面六臂の大活躍をしており、デルバーに対してもデッキ自体が大きく有利を取る立ち位置にいました。
しかしホガークヴァインはモダホラ2から環境が一変、いつの間にかサイズを上回る+飛行を持つ《濁浪の執政》になすすべなく上から押さえつけられるという嘘みたいな逆転環境になりました。
URに与えられたものはそれだけではありません。1度条件達成すればサイズが変わらない《ドラゴンの怒りの媒介者》《ラガBan》といった酒に酔ってデザインしたとしか思えないカードたちの登場により、殴られ負け、コンボパーツを持っていかれて負け、すっかりホガークヴァインは一線から姿を消してしまったのです。語るも涙の暗黒期です。
まぁとりあえず《ラガバン》だけはいなくなってくれて本当に良かった。
■現在のリストとメインでのUR対策、対URサイドイン/アウト
デッキリストは私のものとなりますが、現在のリストはこんな感じ。
Mainboard
1:《屍肉喰らい/Carrion Feeder》
1:《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》
4:《墓所這い/Gravecrawler》
4:《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
4:《恐血鬼/Bloodghast》
4:《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
1:《憤怒/Anger》
4:《復讐蔦/Vengevine》
4:《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》
2:《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
1:《高山の月/Alpine Moon》
4:《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
3:《狂気の祭壇/Altar of Dementia》
4:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
3:《Badlands》
3:《Bayou》
4:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2:《湿地の干潟/Marsh Flats》
1:《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower》
2:《沼/Swamp》
4:《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
Sideboard
2:《骨の破片/Bone Shards》
2:《巻き添え/Run Afoul》
2:《突然の衰微/Abrupt Decay》
4:《活性の力/Force of Vigor》
4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
1:《虐殺/Massacre》
各カードの役割については割愛しますが、メインボードに《暗殺者の戦利品》2枚取っている枠が正直かなりノイズです。
この《暗殺者の戦利品》、何を対処するために入れているかと言えば3ターン、4ターン目あたりに《濁浪の執政》をどうにかするために入っています。
メイン戦では《ドラゴンの怒りの媒介者》と《濁浪の執政》でビートダウンされ負けるマッチも少なくありません。
こちらが速度で押しきれないゲームにおいては《濁浪の執政》を除去しながらテンポを引き戻し殴り切るorコンボに繋げる必要性が出てきます。
しかしメインに2枚しか入っていない《暗殺者の戦利品》で相手の攻勢を止めきれる訳もなく、二号機《濁浪の執政》が出てきます。なんだよあいつ…サイズおかしいって…
サイド後ですが、だいたいこんな感じです。
[OUT]
1:《屍肉喰らい/Carrion Feeder》
1:《墓所這い/Gravecrawler》
1:《憤怒/Anger》
4:《復讐蔦/Vengevine》
2:《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
[IN]
2:《骨の破片/Bone Shards》
2:《巻き添え/Run Afoul》
2:《突然の衰微/Abrupt Decay》
4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
ゆるっとコンボパーツを抜いて除去めちゃめちゃIN、サイド後テンポの悪い《暗殺者の戦利品》はアウト、みたいな雑サイドボーディングになってしまうのです。
■ボクシング・リングの強み
ではそんなホガークヴァイン暗黒期の今、なぜ新カード《ボクシング・リング》は強いのか。実際に想定される動きを対URで見てみましょう。
ケースその1:《ドラゴンの怒りの媒介者》との格闘
相手の場に昂揚達成した《ドラゴンの怒りの媒介者》が居るとします。
自分の場には《Bayou》《ファイレクシアの塔》《墓所這い》、墓地に《黄泉からの橋》があります。
《ファイレクシアの塔》で《墓所這い》をサクり黒黒マナ、場には《黄泉からの橋》でトークンが出ました。《Bayou》の緑マナを使い、黒マナを残し《ボクシング・リング》を唱えます。
ゾンビトークンで《墓所這い》を唱える条件を達成するので、《墓所這い》を唱えます。浮きマナはなしです。
《墓所這い》1回目の格闘です。《ドラゴンの怒りの媒介者》に2点ダメージが通りました。《墓所這い》死亡によりトークンが追加されます。
格闘を行ったので、《ボクシング・リング》の起動型能力で宝物を生成できます。↑格闘後そのクリーチャーが生きてないと起動はダメでした。
前提は崩れましたが、まぁどうにかして黒マナを出します。
《ボクシング・リング》効果二度目が誘発、《ドラゴンの怒りの媒介者》と《墓所這い》を格闘させます。
最後は《墓所這い》が《ドラゴンの怒りの媒介者》を討ち取り、お互いに墓地へ行きます。《黄泉からの橋》は追放されてしまいますが、場にはゾンビトークンが3体、墓地には《墓所這い》が残っています。
強くね?
ケースその2:《濁浪の執政》との格闘
今度はちょっとめんどくさい盤面の想定です。
《甦る死滅都市、ホガーク》は7マナなので《濁浪の執政》と格闘できますが、サイズ負けしている場合を想定します。絶望的ですね。
まず《ボクシング・リング》を唱え、通りました。
場にクリーチャー2体、墓地に《墓所這い》+《黄泉からの橋》+カード9枚、墓地or手札に《甦る死滅都市、ホガーク》が居ます。
クリーチャー2体と墓地5枚を使ってとりあえず《ホガーク》を唱えます。
《甦る死滅都市、ホガーク》で《濁浪の執政》と格闘します。格闘後、サイズ負けするので《ホガーク》が死にます。《黄泉からの橋》が誘発しゾンビトークンが出ます。
格闘したので《ボクシング・リング》を起動して宝物トークンを出します。↑格闘後ホガークが生きていないとダメでした。まぁ、1マナどうにかしましょう。
黒マナを出します。
《墓所這い》を唱えました。これでまた場にクリーチャーが2体出ます。
《ホガーク》を唱えられる状況ができます。
墓地にある残りのカードと場のクリーチャー招集から《甦る死滅都市、ホガーク》を唱えます。
もう一度格闘だ!
自分の盤面にはクリーチャーが残り、相手のフィニッシャーは沈黙しました。
ちなみにケース1でも2でも、途中クリーチャーを2回唱えるので墓地に《復讐蔦》がいれば場に出ます。うーんこの…
■まとめ
《ボクシング・リング》は禁止で。
というのは冗談で、次環境はホガークヴァインがURデルバーに対してかなり強く出られる環境になると思っています。
《ボクシング・リング》はメイン採用OKだし、2-3枚採用していいと思います。さぁ、まずはニューカペナ統率者セットを購入してホガークヴァインを回すんだ!
え?
8-Castはどうするかって?
《活性の力》でがんば!!!!!!!!
《思考の監視者》とはホガークが格闘してくれるしいいんじゃないすか。《河童の砲手》は無理でしゅ
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