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思い出のマーリー(Mark Lee)

忘れもしません、あれは数年前、2016年のSMTOWN東京でのことでした。


その前にSMTOWNの説明を少ししておきますね。
日本で開催する時わりと天気悪くない?気のせい?「台風が接近!?明日SMTOWNいける?」と心配になっていた前日に「会場マップの案内」とか送ってくる何があってもよっぽどじゃなければ延期する気などない強強韓国大手芸能事務所SMエンターテインメントさん所属のアーティストが総出演する(全員とは言ってない)(メンバーの人数は急遽変更になる場合があります)フェスみたいなやつです。

2021年は元旦にコロナ禍ということもありまして、オンラインで開催となりました。
発表された時は既に「いったいおいくら万ウォンなんだい?」と財布片手に戦闘態勢に入っていましたが、まさかあのSMエンターテインメントさんが無料配信するという展開になり「ありがとうございます」の大合唱が始まるかと思いきや逆に「え?ほんまに?」「無料ほど怖いもんはない」「絶対何か裏がある」と当日になっても全く信じていない疑心暗鬼に囚われたオタクが大量発生していて面白かったです。はい。

まぁ、歌って踊った推したちの記憶が終盤に突如現れたDJのお兄さんたちによって綺麗に上書きされ「いったい何を見てたんだ?」とプチパニックになったオタクが少なくとも6万人は誕生したこと意外は、マネーも回収されることなく無事に楽しく終わったので、本当に最後の最後まで疑って“これに関しては”マジごめんやんSMエンターテインメントとここで詫びさせてください。次回も頼むな。

さて前置きが長くなりましたが、さっさと思い出のマーリーについてお話しますね。

2016年にクソデカ東京ドームで開催されたSMTOWNはアイドルが各ゲートからグループごとに縦一列で入場してくるという、クラス対抗リレーが異常に盛り上がるでお馴染み「体育祭」の3文字が脳裏をよぎる演出だったと記憶しています。

日頃の行いが影響しているのか、いつもはスタンド上段という名の神の視点席、天井が近すぎて「ぶら下がってうんていでもしてやろうか?」などと一瞬血迷いたくなる位置から、米、いや盛りすぎました。最早ゴマ程に小さくなったアイドルを拝ませて頂くことが多いのですが、その日はアリーナ最後尾、外周目の前というメインステージは結局米だがトロッコ走ったら一瞬勝利じゃね?なによりアリーナ、つまり地に足がついているぞなんて席でありました。

当時のわたしは、いや、現在進行形ですがメンバー全員がそれぞれ超能力を所持する宇宙人で構成された自分で書いててもちょっと意味分かんないけど、試練過多なEXOというグループで日々ポエムを量産し修行に励んでおりまして、彼らが「どこから入ってくるんだろうな〜」なんて楽しみにしていたんですけども、一番近くのゲートから入場してきたのはデビューしたてのネオカルチャーテクノロジー、略してNCT~~!!そう上手くいくわけないだろ人生。わかってる。

でもでもでもですよ。NCTさんはまだガチ追いこそしていなくともメンバーの名前と顔は把握していたし、特別に推しという存在はいなかったけれど「好感。わたしがあなたを好きになっても以下省略(エモい)」でして、アルバムも余裕で所持している。なんなら頻繁に聴かせて頂いておりますくらいの感じだったので普通に目の前で拝ませて頂けてめっちゃ嬉しかった。その説はありがとうございました。

なんせ皆さん揃いも揃ってビジュアルが良いもんで、しじみみたいな目を限界までOpen Your Eyesしたよな。チョロいオタクはSMTOWNの開始数分でテンションが一気にブチ上がったわけです。これが、美形ハイってやつよ。

先に入場したグループで先が詰まっているのか、目の前に立ち止まりお待ちになっているNCT先頭あたりのみなさん。正直誰がどの順番で並んでいたのかまでハッキリ覚えていないのが悔やまれますな。

そしていよいよ、この話の主人公となる人物がNCTの先頭ヒョンたちに続き入場してきたわけなんですが、それではお呼びしましょう。

地球最後の良心
Mark Lee


最近名前見ただけで目頭熱くなるわ。

まず彼は入場時から違っていまして、東京ドームいっぱいのファンに驚いたのか「うわあぁ」と、ニコニコしながら会場全体を見渡しておられました。尊い。
「すごーーーい、人がいっぱいいるーー」とでも言いたげな、とてもマニマニチンチャ嬉しそうな顔をされていて、そこに居たのはNCTゴリゴリ大アイドルマークリーではなく等身大の青年マークさんという感じがしましたね。どう転んでも尊い。


こんなめちゃくちゃ素直に感情をダダ漏れさせてしまう人間がこの世界に存在するんだという衝撃と共に押し寄せる愛しみ。人間国宝に認定。

この時点で「どう考えても可愛すぎるやろ」とフロアに転がりそうになったのですが、警備員さんの目もありますし(ライブ中はしゃいでたら警備員さんと目が合って急に正気に戻るみたいなことあるよな)歯を食い縛り必死に耐えたんですけど、社会人として生きていく中でヤッカン心が荒み倒していたわたしは、大人になってからここまでバチクソピュアなリアクションを惜しみなく見ず知らずの他人を前に披露する人間は赤ちゃんくらいしか見たことがなくて、シンプルに感動した。

もうお家に連れて帰っていいですか。学校から帰ってきたマークさんを微妙なラインナップのお菓子と共にお迎えするおばあちゃんになりたい。
きっと「うわ、お菓子めっちゃ微妙やん」などといった感想すら「これなんだろ?」という好奇心でねじ伏せるんだろうな君は。
はじめて酢昆布を食べ、その酸っぱさにぷるぷる震えるマークさん絶対にいるもん!!!トトロより確実にいるもん!!!!めっちゃ嬉しそうに食べてくれるから、また同じものを用意して帰りを待つおばあちゃんが余裕で目に浮かびますね。それ、わたしなんですけど。


問1. 東京ドームいっぱいのファンに大感激?し、よそ見しまくりマークリーは先を歩いていたヒョンたちが立ち止まっていることに気が付いていません。彼はこの後どうなったでしょう?






A.ヒョンの背中で潰れる。


普通に「え?」って声出た。
「ぎゅむ」などと音が聞こえてきそうなくらい、いい感じに立ち止まるヒョンの背中にぶつかりプレスされたマークさんご本人は「わけわかってない」人間の顔をされていたので、ソルチキ愛したし、そんな漫画みたいなことあります?
「君、まじでか」と頭を抱えました。だいぶ、しんどいなこの子。
確証はないですが、間違いなくプレスされた瞬間のマークさんは全人類の可愛いの頂点に君臨されてましたね。
名前と顔だけしか知らなかった人間を数秒で「好きだ!!!!」と思わせてしまうマークさんの人間的な魅力どないなっとんねんを目の当たりにし、今後は君を「マークしてるぜ」と決意したそんな日でした。マーク逃げろ。

このたった一瞬だけ目の前に居たマークさんを何年たってもしつこく覚えていたりするのは、それほど自分の中に残る何かがあったんだろうし、たまにこうやって記憶から取り出し眺めては愛しさがこみ上げてくるなんていう、脳に直接映像を焼き付け一生もんにしたいマイスウィートメモリーなんか、なんぼあってもええからね。

生きていく上で間違いなく心の支えになるアイドルの記憶は老後に備え、今後もどんどん蓄えていきたいと思いますなんだが?そろそろ流石にわかってるよな?おい、聞いてんのかコロナ。お前に言ってんだぞ。いい加減にしろ。

老後資金2千万は誰かが現金でくださいね。責任を持って推しに還元しますので。






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