電撃旅行~青森編~3.5/4「繋がる点と点」
上の写真は弘前城の追手門(大手門)をお堀の前から撮った写真です。おそらく築城当時は土手の上に生えている木が無かったかここまで大きくなく、もう少し周囲がすっきりしていたのかな、と思います。
さて前回は盛り上がりすぎて想定外にボリュ―ミーな記事となってしまったので、追加の3.5回です。今回も自重しながら更新していこうと思いますのでよろしくお願いします。
藤田記念庭園
午前中は少し遠くに行っていたのですが、午後になり晴れてきたので弘前公園周辺を散策しました。まずは藤田記念庭園での昼食です。実際にアップルパイやガトーショコラを頂くことができますが、私は食事中に食べ物をパシャパシャ撮るのが好きではないので、それ以外の写真をお楽しみください。
こちらが藤田記念庭園内にある洋館、ふらいんぐうぃっちでは喫茶コンクルシオとして登場しています。左奥に見える赤い屋根の奥がテラス席のような部分で、実際にそこで食事を頂くことができました。
庭園、和館の見学には有料券を購入する必要があるのですが、こちらの洋館へ入る際はその必要がありません。時間帯によっては混雑するようなのですが、外からその佇まいを眺めるだけでもふらいんぐうぃっちの雰囲気を感じることができます。
こちらが中の様子です。奥に見える赤い金魚ねぷたがかかっている場所が作中で真琴さんたちがケーキを食べていたエリアになります。この写真に関連しては、アニメの中で写真右手側からピアノが確認できるようなカットがあったと思います。中の様子は本当にふらいんぐうぃっちに登場するままで美しく、感動しました。
この洋館は記念庭園の名前の通り藤田さんという方が私財を投じて建てられたものなのですが、当時の行政に寄付されて公民館として利用されたようです。当時の実業家はノブリス・オブリージュのような考えが浸透していたのでしょうか。
立派な方なのだろうと思っていますと、現在でいうボーイスカウトの理事をされていたようです。私自身もボーイスカウトに所属しているので、僭越ながら親近感を抱きました。
弘前公園
ようやくこの場所のお出ましです。作中でも特によく登場する場所ですし、弘前駅周辺では一番の観光スポットではないでしょうか。桜祭りのときが最も人気かとは思いますが、桜が咲いておらずとも風光明媚な場所でした。
これは天守閣から岩木山、鳥海山方面を撮った写真です。あいにくの空模様でしたが、それでも城下に広がる景色がのどかで素敵な様子が伝わりました。青森県は平地が少ないと言われますが、それでも弘前にはまだ多い気がします。これも昔は弘前藩が他よりも石高を誇った理由なのでしょうか。
一番手前に生えているのが枝垂桜だと分かると思いますが、弘前公園内の桜はほとんど枝垂桜でした。こちらではソメイヨシノが一般的ですから、同じ桜景色でも少し様子が異なるのかな、と思いました。またどの枝垂桜もかなりの樹齢かと思います。ここまで幹の太い枝垂桜が多いのは見たことが無く、それも印象的でした。
これは天守閣から裏手側に降りていった場所です。ふらいんぐうぃっちでは犬養さんが占いをやっていた場所ですね。奥の赤い橋がかかっている場所には大きな池があり、それも作中に出てきています。この辺りもそのままの様子で描かれており、行けばすぐに分かると思います。
弘前城に関してはその名の通り城ですが、そこまで戦を想定していたような造りにはなっていないと感じました。内部の道が結構広く、そこまでくねくねしていません。堀が重なってはいますが橋が何箇所も架かっていますし、塀がほとんどありませんでした。
これもやはり付近の藩に比べて弘前が圧倒的だったからなのか、あるいは築城当時にはすでにかなり安定した情勢が作られていたのでしょうか。
石場家住宅
なおさんの実家として登場しました石場家住宅です。実際に中で地酒を購入することができます。私は白神、華想い40、純米大吟醸を購入しました。どちらかといえば辛口でスキッとしていますが、お米の味がしっかりしていて豊かな味だったと思います。日本酒に慣れていない方はもう少し甘口の方が飲みやすいかも知れません。
ふらいんぐうぃっちキャストのサインがあったりポスターが貼ってあったりと、ここでも作品を感じることができました。
そのほか
これは真琴さんがローブの布を買いに行く話で登場した踏切です。場所としては中央弘前駅の目の前です。橋になっていることが分かりますが、この下には小川が流れており、どうやら川遊びもできるようです。青森ともなればこうした場所でガサガサするとかなりの生き物が取れるのでしょうか。
こちらも作中にほとんどそのまま登場しています。私が立っているのはなおさんがお酒の配達で曲がっていった小道で、それもやはり作中のままの姿を確認できました。
まとめ
このようにふらいんぐうぃっちでは特に風景がそのまま登場しているような気がしました。原作者の石塚先生やアニメーターの皆さんがかなりの労力を費やして精密に書いたのではないかと思います。
詳しいことは次回の最終回で記事にしようと思いますが、ふらいんぐうぃっちの妙なリアリティと相まって聖地巡礼にはもってこいの作品だと思います。
最後に一つ。前回と今回は聖地巡礼レポートにもかかわらず、アニメのカットとは一致しない写真を多く使っていたことにムズムズした方もいると思います。もしふらいんぐうぃっちが普通の作品であれば私もそうした楽しみ方をしたかもしれません。
しかし行ってみて初めて分かるのですが、様々なスポットを回る中でどんどん作品の世界が浮かび上がってくる魅力があるのです。この感覚が、アニメのカットには無いけれども間違いなく通ったであろう道や場所から見える景色に、また特別な魅力を持たせています。
それを少しでも伝えたく、またこれから行く方にネタバレ的なガッカリ感を味わって欲しくなかったのでこのような写真を使ったというわけです。
では観光にかんしては今回までで、次回は考えたことをメタ的要素も含めてダラダラ書いていこうと持っています。それでは。
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