N.Flying「Dearest」の歌詞についての雑記。①폭망/그 밤
お久しぶりに歌詞についてのnoteが帰ってきました。
N.Flyingの8thアルバム…Dearestの楽曲全ての曲および歌詞が好きすぎたので好きな歌詞を書き連ねていきたいと思います。
폭망
とTwitterに書いたんですがもう…ね…可愛いがすぎるんですよね。歌詞大好きソングの一つであるANYWAYに通ずる可愛さ。
(ANYWAYはめちゃくちゃ好きで今告白するか!?その時か!?僕が言いたい言葉は君が望んでる言葉なのかな?…とにかく最近やけに君素敵じゃない!?みたいな曲)
ということで始めます。歌詞は意訳。
まず“망했다”が歌詞にあるのがすごい好きです。망했다ってニュアンス的に日本語で言うところ(というか会話で使うところ)の「あかん」とか「無理」とかそういう終わった、詰んだイメージなんですよ。おしまい!っていう言葉から始めるサビ。良すぎます。あと”꽤”が入ってるのが大好き。「マジで」の方がニュアンス的に近い気もする。めちゃくちゃ話し言葉なんですよ。…のはず。この一文でものすごく現代み?がして身近な語感になっている気がする。
そしてそのあとに続く「なんで急に僕の前に現れた」というフレーズ。君にさえ出会わなければ恋に落ちることもなかったという…言い訳。全体の歌詞をみるに、しばらく恋愛をする気持ちではなかったタイミングで恋に落ちてしまったので“そんなつもりじゃなかった”感が全体的に散らばっていて良い。
”切れた導線”っていうのは前の恋愛が終わったから切れたってのを含んでいると思うんですが物語の要素があって好き。
”곧 폭발함 이젠 나도 몰라”も本当に好きで、新品じゃなくて切れた導線だから爆発するまでの時間が短くて“곧 폭발함”なんだと思ってより好きです。それから今までちゃんと我慢してたのに”もう知らん”ってなって我慢するのを諦めちゃうまでが良い。ここの歌詞めちゃくちゃ好きなのに公式の日本語字幕は“もう手遅れ”って出ててちょっと切なくなりました。そういうことではあるんだけど…手遅れなのは間違いないんだけど…“もう知らない”と投げやりになってるようなニュアンスを……生かしてくれ……となりました。全体的に投げやりっぽい歌詞の印象が大好きだったので日本語字幕………意訳……あぁ……ってなってました。
ここまでしっかり一人称で物語歌うのってちょっと珍しい気もして好きな感じです。元々そんなに外に出ないし連絡もあんまりしないから出会うこともないけど、ただなんとなく外に出てみたら用意されてたかのように君がいた。という部分。
これの“마치 무슨 짠 듯이 짜여진 테이블처럼”ちょっと自信ないんですけど(公式では“綺麗にセッティングされたテーブルのように”だった)多分ここの짠はじゃ〜んの意味合いで、じゃ〜んって出すように綺麗に整えられているという意味合いなはずです。きっと。“まるでなんかじゃ〜ん!って感じに整ってるテーブル”ってのが近いかも…?つまり”さぁどうぞ食べてください!!”って言ってるように。ってことだと思うんですけど表現が天才すぎる。
韓国語の擬音語って良いよね〜〜の気持ちが爆発寸前。なんでこんなに音が可愛いのか。僕は恋愛する予定じゃないんだよ!みたいなこと言っておいて“もしかしたら会うかも”ってキョロキョロしてるの。この歌の主人公の雰囲気がわかってすごく好きです。
似てるところは多いけど〜のところはちょっと自信ないけど、“気になってる人な気もするけど確信はしないでおく”ってこと…?かなと思うと。一応ギリギリまで我慢してる様子なのかなと思います。
でもそこで手が重なってしまって確信を飛び越えて“99 Problems Go get it”という流れ。この99 Problems Go get itってなんだろうなと思い調べたら、HIPHOP界の大物であるJAY-Zに「99 Problems」という曲があるみたいです。そこにある歌詞がこちら。
英語訳自信ないのですっとばしますがとにかく99の問題を持ってるけど女関係ではない。みたいな話で、女のことで悩むなんて最悪だぞ!?ってことらしいです。
それを踏まえて“왠지 99 Problems Go get it”を考えると、我慢して我慢して確信をしないようにしてたのに、手が触れ合った瞬間、99の問題をとった=悩んでた問題を捨てた。ということになるはず。왠지ってあるのは本能的に動いちゃって。というニュアンスで、そこからサビの“やっちゃった”の流れに繋がると思うんですがここについてはあってるか分からないです。多分そういうこと。
歌詞書くのすっとばすんですが、サビ後ろの“폭망 폭망 널 좋아하게 됐어”のところ、もうやっちまったので知らねっ!って感じで投げやりかのように好きになちゃったって歌ってるのも良いです。もう知らん!好きになちゃったんだもん!!と開き直ってる感じ。
あと폭망って新造語なんですよね…爆発するくらいやっちゃった。ってことなんですけどそういう新造語をタイトルだったり大きく使うのがイスンヒョプ…って思います。個人的に。
多分時系列?的には好きだ!って送ってしまったか言ってしまったかの後、相手からの返事がない状態。かなと思います。好きだと言ってしまったものの、”僕らの間にロマンなんてあるわけないじゃん”って言ったり、別れてそんなに経ってないのにすぐに次の人とってなったら“ダメなやつ”だし、そんなことするのは“悪い奴”じゃん。って。ダメだった時の言い訳を考えているような感じ。自分だけに集中する時間が必要だったし、“君が現れちゃった”とか言ったのはただの言い訳で、ロマンがあると思ったのか好きだといった悪い奴のことなんて忘れろ。告白したことなんて忘れる。という感じの話かなと思います。
“悪い奴”になったことについて好きなだけ貶してくれ。僕はきっと罰を受けるだろう(=告白がうまくいかないと思ってる?)と、告白してしまったことを結局もう知らない!いっちゃったんだもん!の姿勢になってるのがわかる感じ。どれだけ貶されても好きだと確信した気分は空を飛んでるみたいに良くなっていくだろうし、貶した人も自分と同じように素敵な人にあって、同じような目にあってみたら人のこと絶対言えないぞ!っていう投げやり且つ、自分は悪くない!の主人公。好きだと確信してドキドキしてる気分を台無しにしないで。と言っている………すごい……自分勝手に振り回されてる?感じで良いです。本当に好き。
最後にまとめようと思ったけど最初にざっとまとめてたので急に終わります。次の曲へ。
그 밤
この曲について、まず友達がめちゃくちゃ細かく感想を送ってきたんですが、それに対抗して歌詞の好きなとこまとめよ〜って思って書いてたら“これってロミジュリじゃない!?!?”ってなったんですが、私がロミジュリの気持ちで歌詞を読んでいる前提で話が進んでいきます。
“あまり光ってなくても夜が美しい”ってどれだけ綺麗な言い回しだろう、と思いました。この一文で“君と私が居たから夜が美しく思えた”んであろうことが伺える歌詞。良い。ロミジュリベースで考えると、ロミオとジュリエットのかの名シーンは夜なんですよね…。
そして“해가 뜨지 않을 때까지”ですよ。ややこしすぎるんですけど。夜が明ける時まで。とかならわかりやすいけど夜が明けない時とはなんぞや……??となりました。多分これは夜が明けない時=朝が来ない=1日が始まらない=死ぬ時ってことだと思います。つまり死ぬまで好きだということ。月が綺麗ですねと同じくらいロマンティックな言い回しすぎません???“夜が明けない夜はない”という言葉がある中で、明けない夜の日まで好きだという歌詞…。
というかここで冒頭のロミジュリについてガチなのでは…?と思う要素がここにあって、“明けない夜はない”という言葉の出典?はシェイクスピアのマクベスなんですよね。偶然だとしてもそわそわする繋がりです。
その後の“口づけに目を覚ます”はもう……もう……白雪姫とか眠り姫とかのイメージがまずくるんですけど、キスで目が覚める話を思い出します。
ロミジュリだとジュリエットが仮死状態の薬を飲んで死んだように見えていることを知らないロミオが声に応えてくれと言いながらキスをして、その後に自ら毒を飲んで死ぬんですが。仮死状態であることをロミオが知っていると思っているジュリエットからすると“その口づけに目を覚まします”のつもりであるだろうな…と思うと、ロミジュリベースで考えるこの曲の時系列はジュリエットが薬を飲んで、ロミオと生きる夢を叶える予定の時点。ロミオがまだジュリエットが死んだという話を聞く前。ジュリエットがこれからの幸せを思い浮かべながら薬を飲んだあたり。だと仮定できます。…まってロミジュリの話しだしてからの言葉数やばくないですか?怖い。
“僕らは特別だった”とかはよくあると思うんですけど、“ありふれてた”っていうのがすごく好きで、冒頭の歌詞を持ってくると“ありふれた僕らがいるだけで明るくない夜も綺麗だった”ってなるんですけど…。ありふれてるけど僕らにとっては特別ですごく綺麗だった。っていう雰囲気が溢れていてすごく好きです。“音もなく歌いながら”も同じような感じで、大きな声を出したりして目立とうとするわけでもなく、どちらかというと誰にも聴こえないように2人だけが歌っているとわかる状態であるのがすごくいいなと思いました。あと目立たないようにコソコソとしていると考えると、バレないように夜に会いに行ったりするロミジュリにも通ずる場面でもあります。
次の歌詞は“날”が日でも私でもどっちでも良いな…と思ったんですけど…なんかここは情景がどうというよりもただただ良い歌詞だなという印象。私がいない日もでも笑っていてくれた。というような意味合いと、私が知らない私すらも知っていて笑ってくれている。というような意味合いの両方とれるなとも思います。
ここはものすごくロミジュリベースで話します。現実では一緒になれない2人が、夢の中では一緒にダンスを踊って周りを気にせずに馬鹿みたいに笑ってる。というようなイメージ。ちなみにロミオとジュリエットが出会うのは舞踏会で、そこで踊った時に名前を伝え、仮面をとった互いの顔を見て一目惚れするんですが、ここでいうあの夜はその日のことのようにも捉えられるな…と思いました。
で、歌詞についてなんですが。
ここのダンスのくだりは絵がすごく想像できて好きです。おとぎ話のように踊るけどぎこちなくてうまく踊れなくて、互いに下手くそなダンスに馬鹿みたいに笑って、疲れた心が解けていく…かなり綺麗で幸せな時間なのが想像できませんか…。でもそんな綺麗で幸せだった夜、あまり輝いてなくても美しかったあの夜は“忘れられる”あの夜なんですよ…。
はい。私がロミジュリじゃない!?!?ってなったのはここです。“그 이름마저 어찌 그댈까요”です。あなたはどうしてロミオなの?ってこと…?と思ってから一気にロミジュリの気持ちになりました。あと“아낌없이”が好きです。大切に呼ぶとか、そういうのじゃなくて惜しみなく何度も何度も呼んでいるんだろうな…というのがイメージできるこの言葉…。
“喜びや幸せと共に”悲しみが半分あるように心配しているというのは、一緒になれないことや、愛し合っていることがバレないかとかを心配している。というようにも捉えられるかなと思いました。ちょっとここはロミオ側の歌詞っぽい。
これもロミジュリの気持ちで書いていくと“全部叶うあの夜”はまさにジュリエットが仮死の薬を飲んで、こっそりとロミオと駆け落ちする予定の夜のこと。ここで“星と”とか”星たちと”じゃなくて“お星様と” となっているのがすごく良いです。突然おとぎ話のように感じる。
そして最初には“好きだ”だった部分が最後に“愛してる”になる微妙な変化…本当に好きです。
と、後半ほぼロミジュリベースで話したんですが、N.Flyingの兵役について考えながら見ると、眠っている/止まっているのはN.Flyingの時間で〜みたいな。戻ってくるのを待ってる曲にも思えるなとも思います。というかそっちの方がもしかしたら正解に近いのかも。
僕らの約束は80歳までN.Flyingをすること、または兵役から戻ってきたらまたN.Flyingをすること。と考えるとメンバーの誰かが兵役に行っている時はN.Flyingは眠りについて、帰ってくるメンバーが起こしてくれるのを待つ。ということかな…と思いました。