【株式会社TOPSさま×ILY,対談】ベルギーサッカークラブSTVVのスポンサーとして描く未来
Hello, people.
ILY,は2019年から、ベルギーサッカー1部リーグのクラブ・シント=トロイデンVV(STVV)とスポンサード契約を締結しています。STVVは2017年に国内の合同会社DMM.com(以下、DMM)が買収。ベルギーサッカー界の発展に貢献しながら、ヨーロッパにおける日本サッカーの拠点となることを目指すクラブです。
そんなSTVVのスポンサーとして今年も契約を継続するに当たり、同じようにSTVVをスポンサードする株式会社TOPSの築地弘至代表取締役社長と弊社COOの岩井が、対談させていただくことになりました。フットサル場事業を展開されるTOPSさまと、デザインファームのILY,が、それぞれどのような想いでSTVVをスポンサードしているのか語ってもらいました。
築地弘至さま(株式会社TOPS 代表取締役社長)
2020年に株式会社TOPSを立ち上げ、同年9月2日に東京都立川市に駅徒歩2分の「TOPSフットボールパーク」第1号店をオープン。また、有限会社オートトップスの代表として、中古車販売業も展開している。
岩井和希(ILY.株式会社 代表取締役)
メーカー、金融教育のスタートアップを経て独立。これまでに8社の経営に参画し、国内4社/海外2社の法人設立を行う。2016年に4名でILY.incを設立。2019年3月に共同代表に就任。経営課題の発見・解決および事業推進を得意とし、事業拡大や新規事業開発のためのビジネスデザイン、組織デザイン、人材開発、システム開発等、幅広く提供している。
日本サッカーの発展と事業成長がリンクしたSTVV「ここから、世界へ」への共感
―このたびは「TOPSフットボールパーク」のオープン、おめでとうございます。
岩井 おめでとうございます! STVVカラーのフットサル場で驚きました。
築地 ありがとうございます。もともとのグラウンドのメインカラーが黄色と青だったこともあり、STVVとのつながりを感じられるようなフットサル場にすることができました。
―築地さんは中古車販売店を経営されていますが、フットサル場事業を立ち上げるきっかけは何だったのですか?
築地 STVVのオーナーであるDMMの方にご提案いただいたのが直接のきっかけです。僕が大のサッカー好きなのですが、DMMでSTVV事業を立ち上げた執行役員の緒方悠さんが、約10年来のサッカー仲間なんですよ。その縁もあり、2016年頃からDMMに事業パートナーとしてお手伝いいただきながら、フットサル場のプロジェクトを進めてきた経緯があります。目標は、私が生まれ育った多摩地区から、世界で活躍するサッカー選手を輩出すること。すでに複数のサッカースクールとの提携も決まっており、トッププレイヤーを数多く輩出するmalvaサッカースクールさま、TOMASサッカースクールさまのジュニアスクールも開催されることになっています。
岩井 まさにSTVVのスローガンである「ここから、世界へ」と共鳴するような取り組みですね!
―では、STVVのスポンサーになられたのも、こうしたDMMとの取り組みの延長のような形だったのでしょうか。
築地 そうですね。「STVVが、日本人選手が世界へ羽ばたいていくための受け皿になるように」というDMMの運営方針に共感して、スポンサード契約を締結することに決めました。何より「緒方さんのやっている事業なら間違いない」という確信があったんです。緒方さん自身も、サッカーが盛んな都立久留米高校で選手として活躍されていた経験をお持ちで、サッカー愛は人一倍。また、今でこそ執行役員という役職に就かれている緒方さんですが、そこに至るまでに地道な努力を続けられてきたのを長年見てきて、その人柄には絶対的な信頼を置いています。そんな彼が始めたSTVVのプロジェクトだからこそ、応援したいという気持ちが強いですね。PRの面でも、フットサル場事業とSTVVは当然親和性が高いので、効果を期待しています。
―ILY,は、どのような経緯でSTVVのスポンサーになったのですか?
岩井 築地さんと同様、DMMのSTVV事業に共感したのが最大の理由です。特に、ビジネスのデザインに取り組む私たちには、STVV事業のビジネスモデルがとても魅力的に感じられました。オーナーであるDMMの視点で考えると、有望な日本人選手を多く集めて育成し、世界のクラブへ輩出すれば、そのぶん多額の選手移籍収入を獲得できる。つまり、選手育成のモチベーションが、そのまま収益拡大のモチベーションになっているんです。ILY,が掲げる「Design, for good days.」(人間のゆたかな日々を実現するデザイン)とも同じような方向性のビジネスなのではないかと感じましたね。加えて、私たちのような日本のデザインファームが、ヨーロッパのサッカークラブのスポンサーになることは極めて珍しいので、話題性からのPR効果も狙えると考えました。昨年はデザインファームならではの応援の在り方として、STVVのメインビジュアルも担当させていただいています。
築地 さまざまなスポンサーがそれぞれの形で、STVVというひとつのチームを応援しているといえますよね。改めて素晴らしいことだなと思います。
TOPSフットボールパークとILY,hub。今、人が集まる場所をつくることへの想いとは
岩井 築地さんにお伺いしたいのですが、このコロナ禍で人が集まるフットサル場をオープンするというのは、とても勇気のいることだったのではないでしょうか?
築地 正直、あまりタイミングはよくないですね。現に、コロナ前にオープンした他のフットサル場と比較すると、予約の入り具合もあまりよくありません。ですが、4年近くかけて取り組んできたプロジェクトがようやく事業として動き出そうとしている今、腹をくくってやるしかないと思っています。今回のことに限らず、それが僕の生き方なのかもしれません。何かと損得勘定で考えたり、予測できない将来ばかりを心配して投資を控えたりするよりも、そのときにやりたいことへ全力で取り組んできましたね。
岩井 かっこいいですね。実はILY,も今、似たような状況にあるんですよ。都心部ではコロナの影響でオフィスを縮小する企業も増えていますが、その流れに逆行するような形で、9月により大きなオフィスに移転したんです。新オフィスは“Good days”を実現するためのソーシャルデザインの実験場「ILY,hub」として運営し、ビジネスパートナーやクライアントなど社外の方も気軽に集まって交流できる場にしたいと考えています。このILY,hubも築地さんのフットボール場事業と同じで、3年ほど前からずっとやりたかった取り組みが、晴れて実現した形です。むしろ、コロナの影響でリーズナブルなオフィス物件が出ていたことで、チャレンジできた側面もありますね。
築地 STVVのスポンサーになる企業さんって、どこもとても勢いがありますよね。コロナ禍で自粛するどころか、むしろどんどん攻めていく。僕らも負けていられませんね。
STVVスポンサーの横のつながりから生まれるコラボレーションに期待
―TOPSさまのフットボールパークとILY,hub、それぞれの今後の展望を教えてください。
築地 多摩地区の主要都市・立川での第1号店が軌道に乗れば、2号店、3号店も展開していきたいと思います。いずれは、僕の地元である武蔵村山市にもフットボールパークをつくりたいですね。そして将来、TOPSから誕生した有望な選手がSTVVに入団し、世界で活躍するようになることを願っています。
岩井 ILY,hubの将来像としてイメージしているのは、アメリカにあるMIT メディアラボ*のような形。ILY,のメンバーと外部企業の社員の方々がチームを組み、その企業からスポンサー料をいただきながら、新たなビジネスを生み出していくような取り組みを展開していきたいと考えています。そのために、まずはコ・クリエーションやデザインに特化したワーキングスペースと、ビジネスディスカッションの場としてのバー、ポップアップレストランやアート展示などのイベントの3つの軸で運営し、ひと月当たり100人が集まるようなスペースにするのが目標です。
*MITメディアラボ:アメリカのマサチューセッツ工科大学内に設置された研究所。多数の研究グループが企業からのスポンサー料を資金に学際的な研究を行っている。またグループ間のコラボレーションを促進できるよう、交流の場が積極的に運営されている。
―今後、同じSTVVのスポンサーとして、TOPSさまとILY,がコラボレーションする可能性もありますか?
築地 例えば「ILY,カップ」と称して、TOPSフットボールパークでILY,さん主催のフットサル大会を開くのはどうでしょうか。ILY,さんとお付き合いのある企業の方々に参加いただければよい交流の機会になりますし、あるいは多摩地区の子どもたちを対象に大会を開催して、その保護者層に認知を広げるといった方向性もあると思います。参加賞で、 ILY,さんがデザインしたグッズをプレゼントするのもいいですね。
岩井 なるほど、おもしろそうですね! 私たちのほうは、ノベルティやチラシなどのデザイン面で、TOPSさんの運営をお手伝いできると思います。あとはILY,hubにTOPSさんのチラシを置けば、サッカー好きの人へ認知を拡大できるかも。スポンサー同士の横のつながりで、いろいろなコラボレーションの可能性が広がりそうですね。せっかくのご縁なので、何か小さなことでも、一緒にお取り組みができればと思います。本日はありがとうございました!
STVVの「ここから、世界へ」への共感からコロナ禍におけるビジネスの在り方まで、話が大きく広がった今回の対談。「STVVのスポンサーは、萎縮することなくビジネスを推進する勢いのある企業ばかりだ」という築地さんのお話が印象的でした。今後、スポンサー同士のコラボレーションが生まれるのも、とても楽しみです。
Thank you, we love you.
私たちILY,は、ロゴ制作やビジュアルデザインなどの”見た目のデザイン”にとどまらず、MVV策定や事業・サービスのコンセプト設計などの”コトのデザイン”もご提供しております。お気軽にご相談ください。