有彩色のモノクローム

困るといつも
俯いて微笑むのが癖だった　

勘違いしていたんだ　

はにかんだ瞳は
きっとどこか遠くを見ていた　
私ではないどこか。

あなたと一緒にいる時だけは、
この世界は彩られていたはずなのに　

そこに今はっきりと見えるあなたは
一体何色なの　

どこかピントずれで、薄けた色味の私の世界で
あなたは一番　鮮やかなモノクローム

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白い壁とルーシーのブルーコート、
影の濃淡だけでモノクロ（風）写真ができました。