思い出し笑いと涙の割合
薬のおかげでちいちゃんは、
だんだんいつも通りの
ふてぶてちいちゃんに戻ってきました。
結果、ちょっとした口内炎だったのだけれど、
猫にとってはそれが行く行くは「食べられない」ことに繋がるから、
これからも気をつけないとね、おじぃ。
病院に連れていく最中、ハンドルを握る手
ふと隙をついて戻って来る
救急病院に連れて行って、
帰るともう0時を回ってたあの夜
薬をもらいに連れて行って、
これで一安心と「思い込んで」いた翌日
どこへも連れて行ってあげることができなかった、
もう二度と、どこにも一緒に連れて行ってあげられなくなった、その翌朝
これからも一寸した何気ない一場面がデジャヴに変わり
喪失の扉の錠をいとも簡単にこじ開ける
当の本人の魂はとっくに
清らかなところにいるのに
私だけ
その孤独が余計に自己嫌悪を呼び寄せて
きっと君はそっぽ向いて眠るんだろう
いつもみたいに
次はどんなデジャヴを見るのかな
たとえ見たとしても、
思い出し笑いと涙の割合を、だんだん変えていこう。
さすがに涙がゼロはまだ厳しいけれど
デジャヴが、君に逢うことだと思えたら。
※※※
RICOH GR1
Film:富士フィルム ネオパン100 ACROSII
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最後まで見てくださりありがとうございます。
またご縁がありますように。