再会は白檀の香り
休日のランチの帰り
新しい線香と、あなたの骨壺を買った。
少し濃いけれど品の良い白檀の香りの線香と、
本当は身に付けられるものを考えていたけれど、
でもやっぱり少し忙しない気もしていたので、
ちょうどいい骨壺がみつかってよかった
あなたの爪と、しっぽを入れたよ。
ちっちゃくて、無垢なカケラがあなたらしくて
小さく身軽になったついでに
いつも一緒に寝ていた寝室の枕元に
(あなたを)連れて行ってみた。
ふと、
窓を閉め切った部屋の中
ふわり、鼻をかすめたんだ。
白檀の香りだった。
会いに来てくれて、嬉しかったよ。
※※※
新しい「場所」に喜んでくれたのかな。
不思議なコトもあるもんだ
最後まで見てくださりありがとうございます。 またご縁がありますように。