「残念ながら、コロナに感染しました。」
8月2日の朝。体調は順調に回復しています。あんなに痛かった喉の痛みも、喉の奥に残る程度にまでなりました。頭というか、動作というか、「次のモーション」へ移行するときにうしろの百太郎でもいるのか、二人羽織でもしているのか、誰かに脳内を閲覧されていて処理がワンクッション遅いのか、そんな感じがあります。昨日までは回転遊具から降りて5分後くらいの感じがしていました。
振り返ってみると、わたくしの症状は咽頭炎の始まりと全く同じものでした。わたくしは体質からか、疲れると喉をやられます。扁桃腺はもう何年も前に摘出しています。喉の症状は、7月27日水曜日に起床した時のエアコン枯れに似た違和感から始まったものと思います。ごくわずかの違和感です。うがいやトローチで抑え込めると思える程度のものでした。
この日からわたくしは紙屋川の二階で寝泊まりします。夏休み前の最終週で忙しくなる予定だったこと、体調のわずかな変化に敏感だったことによります。咽頭炎なら悪化すれば発熱するので、事前にかかりつけ医から薬の処方が可能かを調べてみました。すると医療現場はそんなお花畑な状況ではありませんでした。「PCR検査が前提になる」という言葉にたじろぎました。「そんなつもりまでは、ない」と。藪蛇になった昨年の検査が思い出されました。
そもそも、発熱していないほぼ無症状で、濃厚接触者でもなければ医療機関で検査など受けられる環境ではなくなっていました。わたくしは自分が感染する機会を作っていない事も手伝い、「発熱していないから感染していない」という信仰を優先しました。自力で治るはずもなく、のどの痛さはひどくなりました。
熱が出たあたりから、どうにもならないのでロキソニンを服用しました。妻に発熱を伝え、翌日の検査を取り計らってもらいました。7月29日金曜日の朝にPCR検査を受けました。この日はご予約も満席でしたが、事情をお話してキャンセルのお願いをしました。翌日も同様でした。「このまま夏休みになります」と伝える時、東北へは行けないかも知れないと胸が暗く落ち窪みました。
お店では感染予防対策を施しています。マスクはもちろん、カウンターにもパーテーションを設けています。感染予防対策をしている背景から濃厚接触者はいないという事になっています。わたくしが感染した旨を公表した背景には、その状況をお知らせして利用された皆さまへの注意を示す必要があるからです。スタッフにも感染したことは伝えています。わたくし自身がどこで感染したのか分かりませんが、わたくしが感染したことを伝えることは大切だと思いました。