トヨタを口説く大林組「人脈・カネ・技術」全駆使でもゼネコン三つ巴の非情 / 明治維新の弊害 / 21世紀の巨大地震
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12月17日まで公開。
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ゼネコン「地縁・血縁・腐れ縁」の終焉、上客との“馴れ合いビジネス”が弱肉強食へ | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
ゼネコンが従来のビジネスに限界を感じる中、お得意客との取引関係にも限界が訪れている。かつては地縁や血縁、銀行・財閥系列との関係などで縄張りがつくられた。しかし今、それを破るかたちで案件ひいては顧客の熾烈な奪い合いが繰り広げられているのだ。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』では、11月29日(月)から12月12日(日)までの全15回連載で、顧客争奪戦の知られざる実態を明らかにする。
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トヨタを口説く大林組「人脈・カネ・技術」全駆使でもゼネコン三つ巴の非情 | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
トヨタ自動車からの受注が多いため「トヨタ3社」と呼ばれる大手ゼネコンのうちの1社、大林組が「人脈・カネ・技術」を駆使して攻勢を強めている。昔からの縁だけで次の仕事につながるような時代はとうに過ぎ去った。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#1では、ゼネコンと自動車・電機メーカーとの関係に迫る。(ダイヤモンド編集部 松野友美)
トヨタ社長と大林組会長
共に慶應義塾で交友関係
大手ゼネコンの大林組で社長に就いた者は毎年、静岡県湖西市にある豊田佐吉記念館を訪れる。
豊田佐吉氏はトヨタ自動車を核とするトヨタグループの創始者であり、その志を伝える記念館を大林組が施工した。大林組にとって超が付く重要顧客であるトヨタへの敬意を込め、記念館詣でが恒例行事となっているのだ。
トヨタと大林組は、創業家の間でつながっている。トヨタの豊田章男社長と大林組の大林剛郎会長は2歳差で共に慶應義塾大学出身、かねて交友関係を持つ。彼らの父親たち、トヨタ第6代社長を務めた豊田章一郎氏と大林組の第3代社長だった大林芳郎氏の良好な関係が息子たちにも受け継がれた。
ゼネコン業界はいかに顧客から受注できるかが勝負であり、人脈や縁の深さが鍵を握る。大林組は長年、トヨタから受注を重ねてきた。
といっても大林組一社がトヨタを囲い込んでいるわけではない。
トヨタとの関係が深いゼネコン3社を、業界では「トヨタ3社」と呼んでいる。大林組は頭一つ抜けたポジションではあるが、他の2社も縁が深い。また、縁があれば仕事を取れるほど、世界で戦うトヨタは甘くなかった。
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「トヨタ3社」とは?【ゼネコン5社と自動車4社・電機6社の関係図】
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国内製薬最大手である武田薬品工業を巡り、関西系二大ゼネコンである竹中工務店と大林組が受注争いを繰り広げている。この「竹林戦争」を関係者は「長年強かった大林を竹中がつぶしにいったわけや」と語る。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#2は武田薬品を巡る受注争いの内幕、ゼネコンと製薬各社との関係を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
大林が独占状態だった武田薬品
竹中がひっくり返す「竹林戦争」
大手ゼネコンの竹中工務店と大林組は共に関西に地盤があり、関西系企業の建築案件で圧倒的に強い。両社は近鉄グループホールディングス(HD)、阪急阪神ホールディングスなどの建築案件を巡って遺恨を残すような受注競争をしてきた。2社のホットな戦いが、近年は製薬最大手の武田薬品工業でも繰り広げられている。
大林組は戦前から、武田薬品の大型案件をほぼ独占状態で受注してきた。それを近年、竹中工務店がひっくり返している。竹中工務店が武田薬品の神奈川・旧湘南研究所(2011年竣工)、東京・グローバル本社ビル(18年竣工)を受注してみせたのだ。
ゼネコン関係者は「タケダを巡る『竹林戦争』ですわ」と語る。
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ゼネコンにとって重要顧客が多いインフラ業界は、とりわけ地縁をベースにした結び付きが色濃い。そんな中で関西系の大林組は、JR東日本に食い込んでいて、最新の大型案件にも食らい付いている。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#3では、ゼネコンと鉄道・電力・ガス会社との関係に迫る。(ダイヤモンド編集部 松野友美)
関西出身の大林組が
なぜJR東日本に食い込めたのか
インフラ業界は地域との結び付きが強い。地方財界の中心に地元の電力、ガス、鉄道の企業がよく名を連ねているのもその表れだ。
インフラ投資は地元への投資につながるものが多い。地元企業は地縁を生かしながら、プライドを懸けて勝負してくる。故にインフラ企業から受注しやすいという側面がある。全国区の企業であっても、そうした地縁などが漂ったりする。
それでいえば旧日本国有鉄道(国鉄)をエリアで分割して民営化されたJRの場合、在京のゼネコンが東日本旅客鉄道(JR東日本)を囲い込んでいそうなものだ。しかし、ここに関西出身の大林組がしっかりと食い込んでいる。
なぜ大林組は食い込めたのか。
きっかけは110年前の明治時代にまでさかのぼり、「清水の営業戦略の大失敗によるもの」と清水建設OBは言う。
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三菱・三井・住友「財閥系不動産」の目玉案件は大赤字でも受注せよ!ゼネコン仁義なき戦い | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
超高層オフィスビルが林立する東京や大阪の中心部。財閥系を中心とした不動産大手が開発に取り組んだ結果だが、ゼネコンが血みどろの受注競争の果てに、大赤字で完成させたものも多い。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#4では、過去の系列やしがらみとは無関係の苛烈な受注競争を、ゼネコン各社はどのように戦っているのかを取り上げる。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)
大手ゼネコン社員
「頼むから受注しないでほしい」
「取りあえず五輪関連の建築工事が一段落し、受注意欲は非常に旺盛」――。11月10日、2022年3月期中間決算の発表記者会見で、三菱地所の片山浩専務は、ゼネコン側の受注姿勢を問われ、そう答えた。
同社は中間期の営業利益が1116億円と過去最高だったが、ゼネコン各社で赤字工事への危機感が強まっていることを聞かれると「従来のようなディスカウントのお願いは難しい。われわれとしても工夫できる余地はあり、ゼネコンに受け入れてもらえるデベロッパーでありたいと思う」と慌てて付け加えた。
従来ゼネコンに工事費用のディスカウントをお願いしてきたことを図らずも明らかにしたわけだが、三菱地所がとりわけ多くの超高層ビルを建設してきた東京の大手町・丸の内エリアは、赤字受注は当たり前。それでも「どこまで突っ込めるか」(元大手ゼネコン幹部)という覚悟がゼネコンに問われた。日本最高クラスのオフィス街に“わが社の金字塔”を打ち立てることが、ゼネコン各社の経営を差配する技術系幹部の至上命令となり、各社が受注合戦を繰り広げる舞台となってきたのである。
そんな丸の内のビル群の中でも日本最高峰となるのが、JR東京駅北側向かいにある常盤橋の再開発エリア「TOKYO TORCH」に27年竣工予定のトーチタワーB棟だ。
このトーチタワーB棟について、大手ゼネコンの事務系社員は「頼むから受注しないでほしい」とこぼす。その理由もまた切実だ。
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ゼネコン社員がトーチタワーB棟を受注してほしくない切実な理由
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日本生命と大林組はフルムーン夫婦!?東京海上は本店建て替えで「あのゼネコン」が本命視 | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
国内生命保険最大手である日本生命保険は大林組と関係が深く、その歩みはまるで、熟年夫婦のようだ。一方で、損害保険最大手である東京海上ホールディングスが本店ビルの建て替えを決めている。東京海上を射止めるゼネコンは?特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#5では、メガバンクや生損保など大手金融機関とゼネコンの結び付きを明らかにする。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)
関西出身の日本生命と大林
東京でも二人三脚
国内生命保険最大手である日本生命保険は、非財閥系の金融機関の中で群を抜いて規模が大きい。本業の生保だけでなく、不動産の保有規模も国内金融機関の中で最大規模を誇る。そんな日本生命をがっちりつかんで離さないのが、同じ大阪を地盤とする大手ゼネコンの大林組である。
日本生命の創業者である弘世助三郎氏の邸宅が兵庫県神戸市東灘区の住吉にあり、大林組の創業家は近隣の御影に住んでいた。同じ関西に地盤を持ち、東京でも二人三脚で歩む様子は、まるで熟年夫婦のようである。
日本生命はオフィスビルや物流倉庫まで手掛けており、いろいろなゼネコンに工事を発注している。しかし、重要案件は必ずと言っていいほど、大林組が請け負っているのだ。
2000年代以降の日本生命の大きな不動産関連のプロジェクトを見ても、ことごとく大林組が受注している(次ページ表参照)。
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大林が日生から受注した案件ズラリ!東京海上建て替えの本命は?
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割安ゼネコンランキングで見る買収危機、西松建設騒動で最後に笑ったのはみずほと村上系? | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
物言う株主である村上世彰氏のグループが、保有する西松建設の株の3分の2超を手放した。この騒動で西松は莫大な株主還元を迫られた。関係者は結局得をしたのは村上系、そしてみずほ銀行であると指摘する。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#6では、キャッシュリッチで株価が割安な“お買い得”ゼネコンをランキング。ゼネコン株はまだまだ狙われるのか、この先を探った。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟、松野友美)
アクティビスト騒動で
西松は苦しみ、笑ったのは…
村上世彰氏が実質的に率いる投資ファンドが、複数の準大手や中堅のゼネコンの株を買い進めていることが昨年ごろから注目を集めるようになった。村上系は物言う株主(アクティビスト)であり、ターゲットになった準大手の西松建設は、株主還元の大胆な拡大や、成長事業への投資を強く求められた。
結果、西松建設は村上系の要求を受け入れ、配当の“大盤振る舞い”で応じることとなった。また9月から10月にかけて、総額544億円となる自社株の株式公開買い付け(TOB)を実施した。
自社株TOBは村上系との合意で行われたもので、村上系はこれに応じて25.0%保有していた西松建設株のうち、3分の2強を売却。現在の持ち分は報告義務発生日の11月12日時点で7.24%に下がった。両社は村上側が全株を売却する契約を結んでおり、残りは市場に放出される。
取りあえずの“縁切り”にこぎ着けたとはいえ、一連の騒動は西松建設にとって終始苦しいものだった。対して「最後に笑ったのは村上系」、そしてみずほ銀行であると準大手ゼネコン幹部は言う。
結果、西松建設は村上系の要求を受け入れ、配当の“大盤振る舞い”で応じることとなった。また9月から10月にかけて、総額544億円となる自社株の株式公開買い付け(TOB)を実施した。
自社株TOBは村上系との合意で行われたもので、村上系はこれに応じて25.0%保有していた西松建設株のうち、3分の2強を売却。現在の持ち分は報告義務発生日の11月12日時点で7.24%に下がった。両社は村上側が全株を売却する契約を結んでおり、残りは市場に放出される。
取りあえずの“縁切り”にこぎ着けたとはいえ、一連の騒動は西松建設にとって終始苦しいものだった。対して「最後に笑ったのは村上系」、そしてみずほ銀行であると準大手ゼネコン幹部は言う。
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なぜ最後に笑ったのが村上系とみずほ?【お買い得ゼネコン100社】
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前田建設「脱請負ビジネス」のシビアな結論、業界の悪習に挑む幹部が“課題と限界”を証言 | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
“脱請負”の旗手である前田建設工業のキーマンを直撃。因習に挑む課題と限界とは?特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#7では、準大手ゼネコン各社の次の一手を検証する。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)
「請負と書いて、
“請け負け(うけまけ)”と読む」
建設会社は、お客から仕事を頂いてナンボ。工事を請け負うために、施主の言うことを何から何まで聞き入れ、奴隷のような扱いを甘受することもある。東京都心の大型ビルなどの建設工事なら、赤字覚悟で工事を獲得し、実際に大赤字を出しても、下請け業者をたたく(負担を押し付ける)などしてギリギリの収益を確保する。そうした慣行が今なおまかり通っている。
「請負と書いて、“請け負け(うけまけ)”と読む。施主にはどうしても逆らえない」とある大手ゼネコン幹部は愚痴をこぼす。
そんなゼネコン業界にあって「脱請負」の旗を掲げ注目を集めてきたのが、前田建設工業だ。10月に傘下の前田道路などと持ち株会社インフロニア・ホールディングス(HD)を発足させた。その初代社長に就いたのが、前田建設で長らく企画部門の幹部を務めてきた岐部一誠氏だ。
前田建設は従来、「受注時利益」を公表し、赤字を前提とした受注を回避してきた。導入時は、少しでも大きな工事を手掛けたいと考える建築部門などからの反発が厳しく「会社をクビになりそうになった」と岐部氏は笑う。自身も元々は土木の技術者で「許されるなら、いくらでもダムを造りたい。だが、経営は別だ」。
「脱請負」とは、自らが事業の主体になり、利益を出すことを意味する。この理想を実現するために乗り出したのがコンセッション事業だった。
「請負と書いて、“請け負け(うけまけ)”と読む。施主にはどうしても逆らえない」とある大手ゼネコン幹部は愚痴をこぼす。
そんなゼネコン業界にあって「脱請負」の旗を掲げ注目を集めてきたのが、前田建設工業だ。10月に傘下の前田道路などと持ち株会社インフロニア・ホールディングス(HD)を発足させた。その初代社長に就いたのが、前田建設で長らく企画部門の幹部を務めてきた岐部一誠氏だ。
前田建設は従来、「受注時利益」を公表し、赤字を前提とした受注を回避してきた。導入時は、少しでも大きな工事を手掛けたいと考える建築部門などからの反発が厳しく「会社をクビになりそうになった」と岐部氏は笑う。自身も元々は土木の技術者で「許されるなら、いくらでもダムを造りたい。だが、経営は別だ」。
「脱請負」とは、自らが事業の主体になり、利益を出すことを意味する。この理想を実現するために乗り出したのがコンセッション事業だった。
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コンセッションで直面した“課題と限界”とは?
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清水建設の日テレ「イッテQ」CM撤退説に透ける、マスコミ不動産開発とゼネコンの関係 | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
大手マスコミは不動産開発に力を注いでおり、ゼネコンにとってビジネスチャンス。そんな中で清水建設は業績が悪化し、関係の深い日本テレビの人気番組「世界の果てまでイッテQ!」へのCM出稿について、社内で見直しの声が上がった。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#8では、各メディアグループとゼネコンの関係を追う。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)
清水建設が大幅減益
CMがコスト削減の対象に?
「清水建設社内で、イッテQへのCM出稿を見直すべきだとの声が上がった」――。ある民放関係者はそう明かした。
日本テレビ放送網の看板番組である「世界の果てまでイッテQ!」は、タレントのイモトアヤコさんが「珍獣ハンター」として海外の秘境で野生動物と戯れる様子が好感され、視聴率が20%を頻繁に超える人気を誇った。
だが、新型コロナウイルスの感染拡大で海外ロケが中止に。さらに、これは慶事ながらイモトさんが妊娠で出演できず、現在は視聴率が10%を切ることもある。
清水建設は長年、同番組のスポンサーとしてCMを出稿してきた。そんな同社は2022年3月期中間決算で営業利益が前年同期比77.2%減の104億円と低迷。さらなるコスト削減を考えざるを得ない局面に立つ。
だが、新型コロナウイルスの感染拡大で海外ロケが中止に。さらに、これは慶事ながらイモトさんが妊娠で出演できず、現在は視聴率が10%を切ることもある。
清水建設は長年、同番組のスポンサーとしてCMを出稿してきた。そんな同社は2022年3月期中間決算で営業利益が前年同期比77.2%減の104億円と低迷。さらなるコスト削減を考えざるを得ない局面に立つ。
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「イッテQ」CMはどうなる?【ゼネコンと新聞社・テレビ局の関係図】
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日清食品・ポーラ…ゼネコンの受注を決める創業家との「人脈・血縁」と、その切れ目 | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
ゼネコンは長い歴史の中で、オーナー系企業の創業家などと人間関係や血縁関係を築いて、その縁を受注につなげてきた。その関係性が今なおビジネスに強く生かされているところもあれば、脆くも崩れたところもある。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#9では、華麗なる閨閥と人脈の世界を赤裸々に明かす。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝、松野友美)
大林と三井、清水とトヨタに血縁
日清食品と竹中の創業家も縁戚に
ゼネコンと一部企業の間には、華麗なる閨閥・人脈がある。例えば、大林組の創業家は三井家と、清水建設の創業家はトヨタ自動車の豊田家と血縁関係でつながっている。
大林組創業家である大林剛郎会長の妻は三井財閥のルーツとなる三井家。清水建設創業家の清水康雄元社長(故人)は義理の息子がトヨタ自動車創業家の豊田達郎元社長(故人)である。
近年ゼネコン業界で話題になったのは、竹中工務店の創業家と日清食品ホールディングス(HD)創業家に縁戚関係が生まれたことだ。現在日清食品HDの副社長を務める安藤徳隆氏が2004年に結婚したのを機に、同社と竹中工務店はコクヨ創業家の黒田家を介して縁戚となった。
詳しくたどると、日清食品HD創業家である安藤副社長の妻の祖父がコクヨ創業家の黒田暲之助元名誉会長(故人)で、その黒田氏は竹中工務店創業家で当時社長だった竹中統一名誉会長の義父に当たるのだ。
あるゼネコン業界関係者は「日清食品には戸田建設が強かったが、縁戚となった近年は竹中工務店が強い」と指摘する。
実際、最近の日清食品HDの大型建築案件において、東京都八王子市の研究所「the WAVE」(13年竣工)、滋賀県栗東市の関西工場(18年竣工)と、竹中工務店の施工が目立つ。ダイヤモンド編集部が日清食品HDに対し、縁戚となった影響の有無を尋ねたところ、「取引先の選定は全て適切に行っている」と回答があった。
ゼネコンは長い歴史の中で、縁を受注につなげてきた。その関係性が今なおビジネスに強く生かされているところもあれば、脆くも崩れたところもある。
近年ゼネコン業界で話題になったのは、竹中工務店の創業家と日清食品ホールディングス(HD)創業家に縁戚関係が生まれたことだ。現在日清食品HDの副社長を務める安藤徳隆氏が2004年に結婚したのを機に、同社と竹中工務店はコクヨ創業家の黒田家を介して縁戚となった。
詳しくたどると、日清食品HD創業家である安藤副社長の妻の祖父がコクヨ創業家の黒田暲之助元名誉会長(故人)で、その黒田氏は竹中工務店創業家で当時社長だった竹中統一名誉会長の義父に当たるのだ。
あるゼネコン業界関係者は「日清食品には戸田建設が強かったが、縁戚となった近年は竹中工務店が強い」と指摘する。
実際、最近の日清食品HDの大型建築案件において、東京都八王子市の研究所「the WAVE」(13年竣工)、滋賀県栗東市の関西工場(18年竣工)と、竹中工務店の施工が目立つ。ダイヤモンド編集部が日清食品HDに対し、縁戚となった影響の有無を尋ねたところ、「取引先の選定は全て適切に行っている」と回答があった。
ゼネコンは長い歴史の中で、縁を受注につなげてきた。その関係性が今なおビジネスに強く生かされているところもあれば、脆くも崩れたところもある。
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ゼネコンが築いた「華麗なる閨閥・人脈」リスト
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大林組ゼネコン首位陥落決算の真相、「支店長も減給」で社内に溜まる不満のマグマ | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
国内ゼネコン最大手が首位から陥落する。一体何が起きたのか。社内にどんなマグマがたまっているのか。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#10では、主要ゼネコンの最新決算分析とともに主要プロジェクト別の工事費を推定し、ゼネコンの内情を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 松野友美)
大林で役員が報酬返上
地方支店長も減給か
ゼネコン大手の大林組が今期、業界首位から陥落する。2022年3月期通期予想を下方修正し、売上高、純利益共に2位の鹿島に追い抜かれる見通しなのだ。
下方修正の責任を取るために大林組の取締役と関係する執行役員は21年12月から3カ月の間、月額報酬の一部を返上することになった。責任の波及は、役員たちにとどまらなかった。
利益率悪化の原因となる工事を担当していた地方支店の支店長まで減給されるだろうという話題が業界で上がっているのだ。
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どこの支店長が減給?採算の悪い案件は?【案件別の推定工事費公開】
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清水建設・大成建設に「70代実力会長」君臨、社長との微妙な距離と日建連トップ人事の行方 | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
リーマンショックとほぼ同時に社長に就任。建設業“冬の時代”を耐え抜いて栄華を極めた2人のスーパーゼネコン会長の存在感が、強過ぎる。どちらもよわい70代半ば。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#11では、業界団体トップの座の行方とともに、その去就を探る。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)
よわい70を超える実力会長2人
社長2人との関係は微妙
東京・八丁堀の八重洲通りに路上駐車される何台もの黒塗りの高級車――。8階建ての古びたビル、東京建設会館の前ではかつて毎月1回、同じ光景が繰り返された。建設業の業界団体である日本建設業連合会(日建連)の理事会に出席するため、大手から準大手、中堅までのゼネコン各社の会長や社長たちが一堂に会していたのだ。
新型コロナウイルスの感染拡大後は、東京建設会館の手狭な部屋ではなく、大手町の経団連会館などを借りて開催されるようになった。
ゼネコン業界の“総本山”とも呼ばれる日建連の会長ポストをここ最近務めた清水建設、大成建設の2人は、よわい70代半ばとなってなお自社の会長の座に君臨する。鹿島や大林組などオーナー家の影響力が強いゼネコンを除けば、こうした実力会長の存在は異例だ。そして、その下にいる2人の社長との関係もまた、微妙である。
新型コロナウイルスの感染拡大後は、東京建設会館の手狭な部屋ではなく、大手町の経団連会館などを借りて開催されるようになった。
ゼネコン業界の“総本山”とも呼ばれる日建連の会長ポストをここ最近務めた清水建設、大成建設の2人は、よわい70代半ばとなってなお自社の会長の座に君臨する。鹿島や大林組などオーナー家の影響力が強いゼネコンを除けば、こうした実力会長の存在は異例だ。そして、その下にいる2人の社長との関係もまた、微妙である。
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会長と社長の微妙な関係とは?【大成・清水・日建連のトップ事情】
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九州の建設業者が反社つぶしの“流れ弾”で即倒産!その裏にシビアすぎる「縁切り」 | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
警察が反社会的勢力をつぶす動きを見せる九州で、反社との関わりがあるとされた地元建設業者が、あっという間に倒産した。そうなった裏には、シビアな“縁切り”があった。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#12では、九州のレポートをお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
暴力団との関係が公に
わずか2週間で倒産
九州で有力な建設業者だった九設の元社長が11月10日、福岡県や市を提訴した。
同社は福岡県警察に暴力団と密接な交際をしていた企業として4月27日に公表され、5月10日に自己破産を申請している。しかし、元社長は暴力団員であるとは知らなかったと主張。公共工事への参加をさせない措置は違法であるとし、措置の取り消しと損害賠償を求めたのである。
地元建設関係者や建設業以外の者たちは当時、倒産の知らせに目を丸くして驚いた。業績が堅調だったにもかかわらず、反社会的勢力との関係が公にされてからわずか2週間でつぶれたからである。
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スピード倒産の裏にある「縁切り」とは?
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日本製鉄・大王製紙・今治造船が生死を握る、中国・四国エリア建設業者の天国と地獄 | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
日本製鉄が広島県呉市にある製鉄所で高炉を停止し閉鎖することを決め、その影響が建設業者へと波及していく。地方の業者は地元産業と関係を築き、その産業の盛衰に生死を握られているといっても過言ではない。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#13では、中国・四国地方のレポートをお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
発注元で大きな変化
地元建設業者に明暗
瀬戸内海に面した広島県呉市と愛媛県今治市。どちらも造船所が集まる街であり、長らく造船不況に苦しんできた。
製造工場や設備を構える製造業などの企業には、地元建設業者が協力会社になるなどして運命共同体のごとく苦楽を共にしてきた。造船しかりである。
建設業者は受注する側である以上、相手先に生死を握られているといってもいい。
その相手先で大きな変化が起こり、地元建設業者の先行きは明暗が分かれた。
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名古屋“戸建て王国”崩壊!建設業「倒産・廃業ラッシュ」の焦点は勝ち組だったあのエリア | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
「戸建て王国」とも呼べるであろう愛知県。しかし、これからやって来るであろう建設業倒産・廃業ラッシュにおいては、一戸建てを得意とする建設業者が焦点になりそうだ。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の#14では、愛知県・名古屋のレポートをお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
愛知の新設住宅5割が一戸建て
勝ち組エリアに暗雲
愛知県は一戸建ての人気が高いところだ。
大都市のある都道府県で比べると、新設住宅着工数に一戸建てが占める割合は東京都が2割強、大阪府が約3割、福岡県が約4割であるのに対し、愛知県は約5割(国土交通省の建築着工統計調査)。この10年を見ても、東京都と大阪府はマンションへシフトして一戸建ての割合がどんどん減っている。対して愛知県は、ほぼキープしてきた。
人口の多い都市を抱えるこの地で、建設業者は一戸建ての仕事に恵まれた。
しかしここにきて、県内でも勝ち組とされてきたエリアに暗雲が垂れ込めている。
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勝ち組だった「あのエリア」に何が起きた?
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北海道で建設業者が「草刈り場になる」と絶望する理由、再開発ラッシュの裏で何が? | ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁 | ダイヤモンド・オンライン
東京五輪・パラリンピックが終わり、コロナ禍で先行きが見通しにくい中にあっても、再開発ラッシュが期待できる北海道。しかし地元の建設業者は勝ち誇るどころか「草刈り場になる」と絶望的な境地にある。特集『ゼネコン 地縁・血縁・腐れ縁』(全15回)の最終回では、北海道と東北をレポートする。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
新幹線の札幌延伸と冬季五輪誘致
それでも地元建設業者は勝ち誇れない
建設業界は東京五輪・パラリンピックに向けた大型開発があふれ返る“春”が終わり、コロナ禍の影響もあって新たに計画される目玉案件が乏しい状況にある。
そんな中で、北海道には明確なターゲットがある。2030年に北海道新幹線を札幌まで延伸し、そのタイミングで冬季五輪・パラリンピックの招致を狙うというものだ。
ターゲットに向けて札幌駅前や周辺の老朽化したビルの建て替えなども動きだし、札幌を中心に案件は途切れなく続くとされてきた。
コロナ禍によってホテルの建設計画が狂ったりしたものの、再び軌道に乗ってきているというのが地元業界関係者たちの感触だ。
しかし、地元の建設業者はこれを勝ち誇るどころか、「草刈り場になる」と乱暴に言い放つ。
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地元建設業者が「草刈り場になる」と絶望する理由
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🌱 お し ま い 🌱
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